2018年7月1日に、上野から近い小野照崎神社のお山開きを体験しました。
茅の輪くぐりもやってみましたよ。
小野照崎神社
小野照崎神社(おのてるさきじんじゃ)とは、東京の上野近くにある神社です。
電車で上野駅から、JRなら隣駅の鶯谷駅、日比谷線なら隣駅の入谷駅からすぐです。
東京下町という感じの街、下谷にある閑静な神社です。
小野篁(おののたかむら)を主祭神、相殿に菅原道真を祀っています。
小野篁という人は、平安時代の公卿です。
漢詩や和歌、書や絵画にとても優れていた文人です。
百人一首にも歌が選ばれていて、参議篁(さんぎたかむら)という名前で出ています。
歌は
小野篁は喧嘩を咎められて隠岐に2年間流刑にされました。
その時に詠んだ歌です。
小野篁と菅原道真を祀っている神社ですので、芸能や学問に功徳があるとされています。
渥美清さんも有名になる前に小野照崎神社を訪れ「大好きなたばこを一生吸いませんから、仕事をください」と祈願したそうです。
その後映画「男はつらいよ」の寅さんの役を見事手に入れたと言われています!
霊験あらたかですね!
そしてその話には続きがあります。
渥美清さんの話を聞いた人が「たばこを一生すわないので…」と同じようにお願いしたところ、やはり仕事が決まったのですが、その後たばこをすってしまい、仕事が全てキャンセルになってしまったそうです。
神様はお見通しなんですね。
何かを引き換えにしてもどうしても叶えたい願い事があるのなら、参拝してみるのもいいかもしれません。
小野照崎神社
東京都台東区下谷2-13−14
・東京メトロ日比谷線 入谷駅 徒歩3分
・JR線 鶯谷駅 徒歩8分
下谷坂本富士
小野照崎神社の拝殿の左手に「富士塚」があります。
普段は入ることができないのですが、大祓と富士山開山にあわせて6月30日と7月1日だけ入って登ることができます。
この富士塚は「下谷坂本富士」といいます。
1828年に建造され、直径約15m・高さ約6mの、富士山から運んだ溶岩でできた小さな富士塚です。
ちゃんと一合から十合まであるんですよ。
国の重要有形民俗文化財に指定されています。
江戸時代に「富士信仰」を布教した南沢正兵衛の門人、東講 講元 山本善光が、富士山より岩石を船積みし、隅田川から荷車で小野照崎神社まで陸送したのだそうです。
夏越しの大祓式と茅の輪くぐり
6月30日は夏越しの大祓式と茅の輪くぐりがあります。
私が行ったのは7月1日でしたが、6月30日と7月1日の2日間やってくれたので間に合いました。
「大祓」とは、知らないうちに溜まってしまった罪穢れを半年に一回祓い清めることです。
一年の半分である6月30日と、12月31日の2回に分けて行われます。
6月30日が今回の「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)」で、
12月31日が「年越の大祓(としこしのおおはらえ)」です。
「夏越」は「名越」と書く場合もあります。
夏越の大祓では、京都では水無月という三角のお菓子を食べますが、東京では私は聞いたこと無いです。
拾遺和歌集にも詠われています。(詠み人知らず)
また、夏越の大祓では、人形代(ひとかたしろ)に息を吹きかけたり体の悪いところと同じ場所をなでたりしてから川に流す、ということも行われます。
そして多くの神社で茅の輪くぐりをします。
やったことありますか?茅の輪くぐり。
私は今回初体験しました!
2018年 小野照崎神社のお山開きと茅の輪くぐり
小野照崎神社です。
七夕が近いので、七夕飾りが見えます。
茅の輪くぐり
こちらが茅の輪です。
大人が楽にくぐれるような大きさです。
2 右まわり
3 左まわり
4 もう一度くぐり抜け、ご参拝
子供と一緒にくぐりました。
ぐるぐるとして面白かったようです。
お山開き
普段はお山に入れないようになっています。
上の方に人がいるのが見えるでしょうか。
お山に登っています。
入ってすぐ、「登山道」の案内の紙があります。
あっという間に四合目です。
役行者(えきのぎょうじゃ)の祠です。
ちょっとあるいてすぐ七合目。
すぐに頂上に着きました。
上からの眺めです。
この後子供がぱーっと降りて行ってしまって慌てて追いかけたので、頂上に何があるかちゃんと確かめられず残念。
最後に
今回は、上野と浅草の間にある、下町の神社「小野照崎神社」の山開きと茅の輪くぐりをして参りました。
未だに昔の文化財と触れ合える機会が多いのが、上野・浅草の良いところだと思います。
これで富士山の霊験もあらたかになったかな?
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