指に小さな『何か』が刺さることがあります。私の場合、木のささくれやシャーペンの芯、つる植物のとげが刺さって、地味に痛かった経験があります。
病院に行かず治りましたが、友人に話すと「悪化したら怖いから、病院に行った方がいいよ!自己判断は怖いよ!」とたしなめられてしまいました。
みなさんは、とげが刺さったときどんな対応をしていますか?
今回はとげが刺さった時にどんな対応をすればいいか、病院に行くには何科がいいのか、参考になる情報を紹介します。
指に刺さったトゲを放置するとどうなる?
昔、関東の友人宅にあそびに行った時のことです。特に何をしていたわけでもないのに、突然指に痛みを感じました。
「ああ…すいばりがたった」
『すいばり』とは、私の住む地方の方言で皮膚に刺さった木のささくれのこと。
生まれも育ちも関東の友人には「え、なに!?ささ…何?」と驚かれてしまい、『すいばり』を標準語と思っていた私も「何って、何!?」と驚き返してしまいました。
そのとき指に刺さった木のささくれは小さくて痛みもなかったため、そのまま放置したところ、なんと数日後には消えてなくなっていました!
放置すると自然に治るの?
あるお医者さんの話では、小さな異物が皮膚の浅い場所に刺さっている場合、放置しても大丈夫だそうです。
人間には異物を体の外へ出そうとする自然な力、自然治癒力があり、軽く刺さったトゲにもその力が働くようです。
私の『すいばり』も、このような軽傷だったから自然治癒力が働いたのでしょうね。
しかし、皮膚に刺さる異物の数が多い、皮膚の奥の方に刺さってしまった、痛みが治まらないなどの症状があれば、病院で適切な治療を受けた方が良いようです。
このような刺さり方をした場合、化膿したり、感染症になる場合もありますから気を付けましょう。
指に刺さったトゲの抜き方
指に刺さったトゲを自分で抜く場合もあります。
応急処置としていくつかご紹介しますね。どの方法も感染症を防ぐために、まず患部の消毒をすることから始めてください。
毛抜きを使う
一番オーソドックスな方法ですね。なるべく先のとがっている毛抜きの先端を消毒して、抜いてしまいましょう。
トゲぬき専用の、拡大鏡が付いたものも売っているようです。
皮膚からトゲが飛び出ているのが見える場合は、一番早くて簡単な方法ですね。
穴の開いた硬貨を使う
5円玉か50円玉を消毒して、トゲの刺さっている場所に、穴から患部を見るように穴を押し当ててください。穴の部分から、皮膚が盛り上がってきますね。
刺さっている場所がしっかり見えるようになったところで毛抜きや爪でトゲを引っ張りぬいてください。多少深い場所に刺さったトゲでも抜くことができますよ。
はちみつ・梅干しなど
ちょっと意外なトゲ退治です。
はちみつ、うめぼしのどちらか一つを用意し、患部に塗るだけ。
はちみつは10~数時間、塗って放っておきます。
不思議なことに、はちみつには皮膚組織の再生を助ける働きがあるようでで、患部が元気になることでトゲが浮き上がってきます。
そのまま自然に抜けるのを待つか、毛抜きなどで抜いてください。
梅干しは、患部に塗ってテープで止めます。
梅干しは塩分が高いので、浸透圧で皮膚の水分が減り、トゲが埋まっている皮膚が緩むため、トゲが取れるようです。
5時間くらいを目安にしてください。
ほかにも野菜や果物などを利用する方法もあるそうです。痛くなさそうなのはいいですよね。
それでも抜けない時の病院は、何科に行けばいい?
いろいろ試しても抜けなかったり、痛みが取れないトゲは病院へ行きましょう。
外科か皮膚科で診てもらえます。
そんなに大きくなければ、専用の器具であっという間に取れてしまいます。ちょっと拍子抜けするくらいです。
深く刺さったトゲや、大きく化膿しそうなトゲの場合、お医者さんの判断で麻酔をして簡単な手術をすることもあります。
化膿したり感染症になる前に、早めに受診しましょう。
まとめ
小さくて痛みのないトゲならいいですが、痛みが続いたり大きなトゲの場合は、早めに病院へ行きましょう。
痛い時間は短い方が楽ですよね。