2020年1月25日(土)
期間1月24日~1月30日
中国の三大節句(春節・端午節・中秋節)のひとつといわれている行事、春節(しゅんせつ)があるのはご存知ですか?
旧暦の元旦(旧正月)のこと。旧暦のため、春節の期日は年によって変わりますが、毎年おおむね1月半ば~2月半ばの期間となります。
中国では新暦の正月(新正月)よりも春節を盛大に祝う習慣があり、
年が明けると獅子舞や龍舞とともに爆竹を打ち鳴らし、今年1年の無病息災と五穀豊穣を祈ります。
今回は、日本のお正月とはひと味違う、「中国のさまざまな春節の風習」
「金柑の時期はいつ?どんな栄養があるの?」「金柑の効果的な食べ方」について
ご紹介いたしましょう。
春節と金柑の関係って?
中国には実に多くの吉祥シンボルがあり、縁起にかかわる物事や事象が、身のまわりの品々や生活の中に深く浸透しています。
春節の行事や飾り物「爆竹」「赤い提灯」「金柑の木」「逆さの福の文字」
新しい年の吉祥を祈願する縁起物がいろいろと使われています。
その中に金柑の木がありました!
中国で日本の門松に当たるのが金柑の木です。
たくさんの実を付けた金柑の木を、家の玄関やベランダ、店頭などに飾り、
木の枝には「紅包(ホンパオ)」という赤いご祝儀袋を下げます。
中国語で「金柑」は「金桔」と書ますが、金は「財」、桔は「吉」を意味することから、
金柑は「吉祥と富をもたらす縁起のいい木」とされているそうです。
金柑の時期、栄養は?
金柑の時期
金柑は、ミカン科キンカン属の果実で原産地中国とされています。
金柑の旬は、温室・ハウス・露地と3つの栽培方法があります。
温室で栽培する金柑は、早いと11月末頃~収穫が始まり、露地は1月~3月に、かけて収穫されます。
美味しい時期は1月中旬~3月上旬頃までです。
その中でも2月が美味しい時期だそうです。
主に宮崎県が生産量全国の70%を占めているそうです。
金柑の栄養
金柑の皮には、ビタミンCが大変豊富で風邪予防や美肌に良いとされています。
こんなに小さな実であるのに効能は、とてもすぐれたものを含んでいます。
皮に含まれる「へスペリジン」には、
・血管強化・血中コレステロール改善
・血流改善効果
・アレルギー作用
・発ガン抑制作用
その他、動脈硬化や心筋梗塞といった生活習慣病に役立つビタミンEなども
古くは咳止めの薬用としても用いられています。
そして、意外にも果物の中でカルシウムを多く含んでいて
カロリーは100グラムで71カロリーです。
とても、ヘルシーですよね。
でも、食べ過ぎると皮に含まれている(テレビン)という油によって唇や口の中、舌などが
痺れる事があります。
また、金柑には食物繊維が豊富なのであまり食べすぎるとお腹が緩くなったり、逆に便秘になったりすることもあるので注意しましょうね。
金柑の栄養を効果的に摂取する食べ方は?
風邪による咳、痰、のどの痛みには、砂糖煮を数個食べると良いでしょう。
実だけでなく煮汁を温めて飲むのも良いでしょう。
実に熱いお湯を注ぎ、お茶がわりに1日に数度飲んでも効果が期待できます。
ビタミンCやカルシウムが豊富です。
共に粘膜を強くする作用がありますので、風邪で荒れたのどを治すにはうってつけです。
もちろん、粘膜の抵抗力を高めますので、風邪の症状がなくても常食していれば、風邪の予防になります。
また、実ではなく葉を煎じてその汁を飲んでも同様な効果が得られます。
砂糖煮は、健胃薬としてもその効力を発揮します。
あの芳香とほろ苦みが胃を刺激して、消化機能を高め、食欲を増進してくれます。
また、きんかんを煎じた汁を飲ませると、子供のはしかによく効くといわれています。
美味しく金柑を食べるには、甘く煮てジャムやお酒に漬け込んだり、はちみつ漬けにしたりする事で美味しく食べられますよ!
なかでも、パンに塗ったり手作りパンの生地に混ぜ混んだりしても、おすすめですよ!
また、金柑は身体だけではなくお肌にも効果があります。
金柑の種は焼酎に漬けると化粧水が作れるみたいですよ。
ビタミンCがたっぷり!特に種には豊富に含まれているため潰して体のシミに塗りつけると美白効果があるといわれています。
金柑の種の化粧水の作り方
材料金柑の種 (適量)
25度の日本酒または焼酎(適量)
密封容器
作り方1、熱湯消毒済みの容器に日本酒と種を入れ、冷暗所に保管します。
2、時々上下をひっくり返して混ぜます。
5~7日で出来上がります。
※金柑の種は「洗わずに」作るか、「軽く水洗いをして、陽に当てて乾燥させてから作る」かは、どちらでも良いようです。
冷蔵庫で保存しなるべく早く使いきるようにして下さいね!
柚子の種や種のまわりのヌルヌルには、保湿成分や、シミ・小じわを薄くする
ペクチンが含まれていて、トロリとした自然のジェルが出来るそうです。
保湿の働きがあり、美白や引き締め効果があるとの事です。
私は、まだ試していませんが一度実践した方に聞くと
「少し肌が白くなったような感じがした」と言っていました!
皆様も一度試してみてくださいね!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この中国ならではの華やかな春節は、ここ日本でも体験することができます。
横浜や神戸、長崎の中華街では、春節をお祝いする多彩なイベントが開催されるそうです。
ぜひこの機会に中華街へ足を運んで、
今年2回目のお正月気分を味わってみてはいかがでしょうか。
2015春節祭 神戸南京町広場「変臉(へんれん)」
こちらの動画は、2015年神戸の春節祭で行われた「変臉(へんれん)」です。
一瞬で変わるお面のパフォーマンスをお楽しみください。
日本でも楽しめる春節、今年は味わってみたいですね。