「ご笑味ください」と「ご賞味ください」使い方を間違うと失礼に!意味や由来

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手渡す分には同じだけれど

言葉って、時代とともに少しずつ変わっていきますよね。

最近テレビで見たのが「やばい」。昔と意味合いが違い、すごい、という意味ですっかり定着しています。

「正しい日本語が壊れていく」と感じる人もいらっしゃるかと思いますが、実は清少納言も『枕草子』で「最近の若者は言葉が汚い…」と愚痴をこぼしていたようです。

こうやって言葉は変わっていくのでしょう。

私が最近注目しているのが「ご笑味」です。

「笑」という漢字が、以前から使用されていた記憶がありません。

いったいいつから「ご賞味」という言葉が使用されているのか、を含め、「食べてください」に関する尊敬語を色々集めて調べてみました。

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「ご笑味」?「ご賞味」じゃないの?

はじめて「ご笑味」を見た時は、同じ読みの「ご賞味」と間違えて使用されていると思いました。

しかしそうでもないようです。比べてみます。

ご笑味

ご笑味は、きちんと辞書に載っていました。

意味は『食べ物を送る時に、つまらないものですが食べてくださいと謙遜して言う語。例「ご笑味ください」』だそうです。

謙遜語なんですね。

この辞書は広辞苑で、掲載されたのは第5版の1998年からで、それ以前の広辞苑には掲載されていなかったようです。

やはり最近の言葉…と思ったら、他の辞書では1972年に載っていました。思ったよりも古くから使用されていたようです。

ご賞味

こちらの方が一般的かと思いきや、意外に使い勝手のむつかしいのが「ご賞味」のようです。

「賞味」の意味は褒めながら食べること。「ご賞味ください」とは、これ美味しいから食べてほめてね、という自信満々な感じだそうです。

なので、目上の方に「ご賞味ください」というのは失礼なことに当たるとか。難しいですね。

主な用途は、料理店の人や食品関係の会社の人が、自社の商品を自信を持って勧めるときに「ご賞味ください」と使うようです。なかなか用途が狭いです。

ご笑納

言葉の達人で、クイズ番組でもおなじみの金田一晴彦さん、ご存知ですか?

金田一さんが「ご笑味」について、コメントをされていました。

もともと、笑ってお納めくださいという意味の「ご笑納」という言葉があり、「ご笑納」と「ご賞味」を間違えて「ご笑味」という言葉が生まれたのではないか、というものです。なるほど面白い。こうやって言葉が作られていくのかもしれません。

「ご堪能」や「お召し上がり」との違いは?

「ご賞味」は主にプレゼン系ですが、食べる関係の言葉で「ご堪能」と「お召し上がりください」はどんな時に使われるのでしょうか?

ご堪能

「堪能」とは「満足する」の意です。「ご堪能下さい」とは「楽しんでください」の丁寧語になります。

食事だけでなく、旅行やイベントにも使用されますね。

心から楽しんだ時に「堪能しました!」と伝えてください。

お召し上がり

「召し上がる」が、食べる、の最上級尊敬語に当たります。

この言葉も「ご賞味」と同じく使い方が誤解されがちです。

すでに「召し上がる」ですごい尊敬語ですが、「お」が付くことで二重尊敬語になります。

正確にいうと「お召し上がりください」はおかしな日本語ですが、すでに定着している感もあり、感覚的にはおかしくない、という国語的ジレンマを持つ言葉です。

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「ご賞味ください」を正しく使いこなそう!例文でチェック!

プレゼン的シチュエーションで使用されるべき、「ご賞味ください」の使用例を考えてみました。

・当店の新作デザートです、ご賞味ください!

シェフが自信をもってお勧めする、美味しそうな印象です。

・弊社の新商品です、開発部がかんばりました、ぜひご賞味ください!

食品会社の営業さんが、頑張って自社製品を売りこむ感じです。

厳密には目上の人に使用しない「ご賞味ください」ですが、実際にはその用法も崩れています。

使っても差し支えない場面も多いですが、相手によっては不快な気持ちにさせる可能性もあるので、目上の方には特に「ご笑味ください」「ご堪能下さい」を使用する方が無難だと思います。

まとめ

「ご賞味」を中心に、「食べる」の尊敬語関連についてまとめました。

言葉の変化は面白い、と思いつつ、国語に絶対の正解はないかもしれない、とも感じた「ご賞味」調査でした。

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