近年のライフスタイルでは、プライバシーが尊重されるシーンが多いです。
そのため集団生活に抵抗を感じる人も、少なくないようです。
学生の寮生活ならいざ知らず、社会人になって世間を知ってからの集団生活は、なるべく避けたいところです。
でも、避けられない時もあります。
例えば入院生活。個室を希望しても、病院側の都合などで大部屋をあてがわれてしまうこともありますね。
そこで今回は、入院へ不安を感じている人にお伝えしたい、少しでも快適な大部屋生活を送ってもらうためのマナーを紹介します。
少しでも不安を解消してください。
最初に挨拶や品物を渡す?
大部屋入院で他の入院患者とうまくやっていくために、初めのあいさつが肝心と考える人がいます。
たしかに一昔前までは、入院時に先に入院している先輩患者さん(!?)にご挨拶をするのが
普通だったようです。
長期入院ができた時代の話ですね。
長い間寝食を共にするので、コミュニケーションをとっておくことが必要だったのだと思います。
ちょっとした菓子折りなどを配る人もいたようです。
最近の大部屋入院では、あいさつをしにくい
ところが今は、入院期間がずいぶん短くなりました。
それでもベッドが足りないくらい、入院患者候補がいるような状態です。
入れ替わりが激しい大部屋で、しかもスマホの普及により一人の時間を快適に過ごせるようになり、他の入院患者とのコミュニケーションがそれほど重要でなくなったのかもしれません。
実はここ5年で、兄弟や親戚3人が入院を経験しましたが、いずれも同部屋の人にあいさつをしなかったと言っていました。
それどころかベッドを仕切るカーテンがほぼ開くことさえなく、それぞれ1週間もしない入院期間でしたが、目が合えば会釈をするくらいだったそうです。
それでも、中には入院患者同士のコミュニケーションを大切に考える人もいらっしゃいます。
入院時、仕切りのカーテンが開いていて伝えやすい雰囲気であれば、ご挨拶をすると良いですね。
品物は基本的に必要ない
入院中なので、中には食事制限をしている患者さんもいらっしゃいます。
どの人がどんな病気で入院しているのかわからない以上、少なくともお菓子などの品物をあいさつ代わりに渡すことは控えましょう。
どうしてもあいさつの品を渡したい場合は、ティッシュペーパーのような、よく使う消耗品が喜ばれます。お互いに気を使わない程度の品物にしてください。
入院中、気を付けたいマナー
入院患者からのクレームで多いのが、音のトラブルだそうです。
入院中で体調が悪いためか、普段よりも敏感に音に反応する人が多いのではとも言われています。
トラブルになる音としては、例えばいびきや見舞客の話声、マナー違反ですが病室での携帯電話やテレビの音量などがあげられます。
相手に迷惑をかけないようにするには、
・他人のいびき対策として、耳栓を用意する
・テレビや音のなる機械には必ずイヤホンをする。
・決められた場所以外で通話をしない
もちろん生活する上で、全く音を立てないのは無理なことですが、『気を配る』気持ちがあるだけでトラブルはぐっと減ります。
しかし自分がいくら音に気を付けていても、反対に他人の音に悩まされることもあります。
そんな時はどうするといいのでしょうか。
同室の人のマナーが悪いときは
入院中、同室の人の行動にストレスを感じる場面は、多かれ少なかれあると思います。
あまりにも非常識な行動によりストレスを受けた場合は、病院のスタッフに相談しましょう。
たとえば、消灯時間後の部屋での通話や、大音量によるイヤホンからの音漏れなどです。
また不可抗力にしろ夜中中いびきが続き、睡眠を妨げられるようであれば回復力にも影響を及ぼします。
スタッフに相談すると、他の大部屋へ移動させてもらえたり、個室を用意していただけることがあるようです。
患者同士のクレームのつけ合いは別のトラブルを招くこともありますから、病院側に対応してもらうようお願いしましょう。
まとめ・入院生活はお互い様の精神で!
入院中に少しでも回復に専念して、退院後の生活に備えたいところです。
快適な入院生活を送るため、お互い様の精神でマナーを守り、どうしても解決の難しいトラブルはスタッフを通して解決するようにしましょう。