子供の日、菖蒲湯に入りますか?
実は私は経験がありません。
ゆず湯ならあるけど。
調べてみると、菖蒲湯に使う菖蒲は、花菖蒲とは別の植物らしいですね。
というとことは、私は菖蒲を見たことさえないかもしれない…
ということで今回は、私にとっては未知の植物・菖蒲と、子供の日の菖蒲湯について、さらに調べてみようと思います。
こどもの日になぜ菖蒲湯に入るの?
大昔の中国では菖蒲は薬草として、または邪気払いのため使われていました。
そのため健康や長寿を願って菖蒲湯につかり菖蒲酒を飲み、果てには菖蒲の葉を軒先に吊るすなどしていたそうです。
特に春から夏にかけて体調を崩しやすいことから、端午の節句あたりに菖蒲を使用する習慣が定着したようです。
やがて日本にその風習が伝わり、江戸時代には庶民も、端午の節句に菖蒲湯を楽しんでいました。
特に武家では、男児の出世を願う意味で菖蒲湯に入る習慣ができたようですが、これは菖蒲と尚武(しょうぶ)の読み方が同じであることが由来のようです。
尚武とは、「武道を大事に考える」ことをさします。
男児の出世を願う武家社会では、菖蒲が直接肌に触れる菖蒲湯につかることで尚武と結び付けて縁起がいいとされ、男の子の「端午の節句」に菖蒲が欠かせないものになっていったようです。
菖蒲を頭に巻くとどうなる?
菖蒲湯について調べていくうちに「菖蒲を頭に巻く」という不思議な風習があることを知りました。
どうやらこれは地域性があり、全国的な風習ではないようです。その他にも菖蒲を色々なことに使用するようですね。
端午の節句に行われる、菖蒲にまつわる風習をまとめてみました。
菖蒲を頭に巻く・腹に巻く
なんと、菖蒲を頭に巻くと賢くなると言われているようです。びっくりです。
頭に巻いた姿は見たことがありませんが、何となく祈祷師をイメージしてしまいました…。
これは西日本の一部で言い伝えられているようです。
頭に巻く、の派生で、腹に巻く地域もあるようです。
腹に巻く効用は、「健康になる」だそう。
菖蒲湯をして、頭と腹に菖蒲を巻くと、最強ですね!
そのほか、端午の節句に行う菖蒲にまつわる風習
枕の下に布に包んだ菖蒲を入れて「菖蒲枕」を作り、それで眠る、という風習があるそうです。
目的としては「邪気を払う」だそうですが、菖蒲には精油成分があり、香りによってリラックス効果も得られるようです。
その他、
・菖蒲を浸した酒を飲んで邪気を払う
・菖蒲を屋根の上に置いて邪気を払う
などの風習が地域によっては残っているようです。
端午の節句には、邪気もうかうかしていられませんね。
菖蒲湯の効能
菖蒲は、大昔の中国で薬草として扱われていただけあって、健康に良い精油成分が含まれています。
主な精油成分は「アサロン」や「オイゲノール」で、鎮痛作用があるため腰痛や神経痛を和らげるとされています。
菖蒲湯に入ることでこれらの効果を得ることができます。
菖蒲湯のやりかた
まず、花菖蒲ではなくて、菖蒲を手に入れましょう。
菖蒲は端午の節句が近くなると、八百屋さんや花屋さんで売っていることが多いです。
葉と茎を一緒にして、約10本の束にして、お風呂の湯に浮かべれば菖蒲湯の完成です。
さらに香りを楽しみたい人は、水の状態で菖蒲の葉を湯船に入れ、それから沸かして湯にすると香り成分がしっかり抽出されます。
最近のお風呂なら水を張っておいて、追い炊き機能を使用すればできそうですね。
まとめ
菖蒲にはいろいろな効能があることを初めて知りました。
花菖蒲はアヤメ科、菖蒲はサトイモ科だそうで、菖蒲は私の知る花菖蒲とは全く違う香りがするんでしょうね。
長い間受け継がれているということは、おそらく嫌な香りではないはず。
母に聞くと、我が家の近所の八百屋さんで端午の節句が近くなると菖蒲を売っているとのこと。
私は腰痛などはまだないですが、香りがどうも気になる…今度の端午の節句には、ぜひ購入してリラックス体験をしたいと思います!
あ、邪気払いも期待しています!