日曜日、ご近所さんと立ち話をしていたときに子供の参観日の日程を聞かれました。
「そういえば、小学校の参観日っていつだっけ?」
「今週の水曜日だよ。」
「えっ、今週?うそでしょ!?もう過ぎちゃったの!?」
「いや…今週の水曜日って、次の水曜日だよ…」
週の始まりを、私は日曜日で彼女は月曜日だと思っていたための話の食い違い。
そう言われると、「週末」は金土日だし、いつも聞いている朝のラジオのあいさつは、
「週の始まり月曜日。おはようございま~す!」
って言っているし、私が間違っていたのでしょうか?
手帳やカレンダー、みんなの感覚では?
現在、出回っているカレンダーには日曜始まり・月曜始まりのどちらもありますよね。
昔からの主流は日曜日を左端に置くタイプでしたが、週休二日になったのをきっかけに月曜始まりも増えたようです。
手帳もどちらもありますが、私の周りには月曜始まりにこだわっている人が多いと思います。
理由は、土日をまたぐ予定が入ることが多いため、土日がくっついているほうが書き込みやすいからということでした。
日本の法律では?
日本の労働基準法体系では「一週間とは、就業規則その他に別段の定めがない限り、日曜日から土曜日までのいわゆる暦週をいうものであること」とされています。
法令では、このほかに週の始まりに関する記述は見つけられなかったのですが、だからと言って日本では日曜が週の始まりだとは言い切れません。
例えば、気象庁でも週末を「土、日曜日」としているし、国会でも「週明けに回答する」と発言すれば、それは月曜日になりますよね。
国際基準や、外国では?
国際的には週の始まりはいつとされているのか調べてみました。
日付と時刻の表記に関する国際規格のISO8601では、月曜日を1~日曜日を7で表します。
つまり、月曜日始まりになりますね。
国際航空業界の時刻表でも同じように月曜始まりで表示されています。
しかし国際規格が月曜始まりばかりというわけではなく、プログラミング言語においては国際的に一週間の始まりは日曜日になっていました。
外国製のカレンダーは、地域によって様々です。
もともと、週の制度は古代バビロニアで生まれ、ユダヤ人に伝わり、さらにキリスト教徒に伝わったと言われています。
ユダヤ教とキリスト教では旧約聖書により「一週間の始まりは日曜日」とされています。
週の始まりは同じなのですが、ユダヤ教とキリスト教では安息日が違います。
旧約聖書では、週は日曜日から始まり安息日は土曜日とされていました。
それがキリスト教になると、キリストの復活の日、日曜日を安息日として礼拝を行うようになったのです。
そして、元来の日曜始まりという考え方を現代まで受け継いでいるところもあれば、生活習慣に合わせて変化して月曜始まりになったところもあらわれました。
一般的に、アメリカ製カレンダーは日曜始まり、ヨーロッパ製は月曜始まりが定着しています。
日本に昔から日曜始まりのカレンダーが多かったということは、アメリカのスタイルを採用していたのかもしれませんね。
また、イスラム圏では公休日が金曜日ということで、土曜日から始まるカレンダーもあるとのこと。
私たち日本人からすると、とても珍しいですよね。
最後に
調べれば調べるほどいろいろな説が出てきて、どちらが正解という答えは見つけられませんでした。
人それぞれに使いやすいカレンダーを選ぶのが正解ですね(笑)
ただし、「今週の○○曜日」というフレーズは要注意。
私のように会話の行き違いを起こさないようにしてくださいね。
今回は笑い話で済んだけれど、大事な連絡を間違ってしまったら大変です。
こんどからは、具体的な日付を言うなど正確な情報が伝わるようにしたいと思います。
みなさんも気を付けてくださいね。