もうすぐ「行楽の秋」ですね!
秋になると、青々していた葉っぱも赤やオレンジに色づき、見ていても楽しい季節ですね。
赤く色づいた葉っぱが、地面に落ちて落ち葉のじゅうたんを作ってくれます。
そんな落ち葉をよく見ると、落ちているのがどんぐりです。
どんぐりに顔を書いたり、そのまま飾ったりしても素敵ですね。
しかし、どんぐりにはちょっと恐ろしいウワサがあるのはご存知ですか?
今回はそんなどんぐりについて徹底的に調べてみました!
どんぐりに毒があるって本当?
どんぐりに関する恐ろしいウワサって一体なに?
どんぐりって食べることができるの?
そんな疑問にお答えしていきます。
どんぐりに毒性はある?症状は?
どんぐりに毒があるってご存知でしたか?
この毒を食べてしまうと「下痢や便秘」になってしまいます。
そんな下痢や便秘を引き起こす原因と言われる毒が、「タンニン」という物質です。
これは、どんぐりが生き残るために必要なものなのです。
タンニンはどんぐりの皮に含まれており、渋みのもととなっています。
どんぐりはタンニンを皮の中で作ることで、
皮の中にある種が食べられるのを守っていたのです。
どんぐりは何種類かあるのですが、このタンニンが多く含まれているのは
「コナラ」「ミズナラ」「クヌギ」の3種類です。
食べるとどもるといのは迷信?
冒頭でお話した、どんぐりに関するちょっと怖いウワサというのは
「どんぐりを食べると、どもる」というものです。
先ほど、どんぐりにはタンニンという毒があって、
タンニンが下痢や便秘を引き起こすという話をしましたが、
どもるということはないです。
そのため、「どんぐりと食べると、どもる」というのは迷信です。
なぜこのような迷信が生まれたのでしょうか?
理由は、先ほどのタンニンが関係しています。
昔の人もタンニンを食べてお腹の調子を壊すことは知っていたので
子どもたちに食べさせないように、言っていたのだと思います。
なぜ「どもる」という言葉を使ったかというと、
おそらく「どんぐり」と「どもる」が似ているからでしょう。
どんぐりの食べ方
ここまでの話を聞く限りでは、どんぐりは到底食べられそうにないですよね。
しかし、日本では遥か昔の縄文時代から、どんぐりは食べられていたのです。
ん?タンニンっていうのが入っているから食べちゃいけないんじゃなかったの?
昔の人は、どんぐりを食べても大丈夫だったの?
と思いますよね。
実は、タンニンをどんぐりから抜く方法があるのです。
それをすることで、どんぐりは食べられるようになります!
その方法とは、「アク抜き」です。
このアク抜きをすることで、タンニンが抜け渋さがなくなるのです。
では、アク抜きは一体どうやってするのでしょうか?
まず、どんぐりを水に入れて観察します。
そして、沈んだどんぐりだけを使います。
浮いているどんぐりは、中身を虫に食べられているので、食べない方がいいです。
その後、どんぐりを乾かし皮を剥いていきます。
もし皮が硬くて剥けない場合は、軽く茹でて皮を柔らかくてから剥いてみてください。
皮が剥けたら、今度は2時間ほど茹でます。
茹で上がったものを裏ごしします。
こうしてどんぐりを細かくしていくことで、アク抜きをしやすくしています。
そして、裏ごししたどんぐりをまた茹でます。
沸騰したら火を止めてしばらく待つと、上澄みにアクがたまります。
このアクを取り除きます。
そしてまた、お湯を変えて、同じことを繰り返します。
この工程を3回ほど繰り返します。
これくらい時間と手間をかけるとようやくどんぐりの渋みが取れます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回の内容をカンタンにまとめると
どんぐりにはタンニンという下痢や便秘を引き起こす毒が入っていましたね。
どんぐりを食べるとどもるというウワサは、ただの迷信でしたね。
どんぐりは時間と手間をかけて、渋みをとると食べることができます。
これからの季節は、行楽の秋でもありますが、食欲の秋でもあります。
どんぐりの味に興味がある方は、ぜひ食べてみてはいかがでしょうか?