夏の暑さも和らぎ、季節は秋に移り変わろうとしていますね。
秋という季節は、四季の中でも過ごしやすく
日本らしさを十分に楽しむことができる季節ではないでしょうか。
そんな秋に「寒露」という時期があるのはご存知でしょうか？
寒露とは二十四節気の中の1つなのですが
普段の生活ではなかなか口にする機会がないと思います。
しかし、知っているとより日常生活が豊かになる寒露についてまとめてみました。
「寒露ってなに？秋のいつ頃？」
「どんな時にどんな風に使ったらいいの？」
「寒露の時に美味しい食べ物ってなの？
そんな疑問にお答えしていきます！
寒露とは？2022年はいつ？
寒露（かんろ）とは、二十四節気の17番目にあたる節気です。
二十四節気は、春夏秋冬のそれぞれの季節を6等分したものです。
寒露という言葉には2つの意味があります。
1つは、草花に降りた露が寒さで凍る一歩手前の時期という意味です。
もう1つは、晩夏から初秋にかけて野草に宿る冷たい露のことを指します。
寒露には、雁（ガン）や大白鳥のような渡り鳥が北から日本へ飛んで来て、
菊が咲き始め、こおろぎが鳴き始める頃とも言われています。
わたしたちの生活においては、
冬物の衣類の準備をし始める衣替えの目安にしている方も多いようです。
2022年の寒露は、10月8日の（土）です。
寒露の期間は、二十四節気の18番目の「霜降（そうこう）」までの10月8日〜10月22日です。
ちなみに、二十四節気の16番目である「秋分」から数えて15日後くらいになります。
寒露の頃になると、大気の状態が安定して空気が澄んだ秋晴れの日が多くなります。
そのため夜になると、澄んだ空気の中、月が美しく輝いて見えるのです。
寒露の候・あいさつ
寒露の頃にぴったりな時候の挨拶はどのようなものでしょうか？
寒露の意味は、先ほどお話しましたね。
カンタンに言うと、「草木に降りる露が冷たくなってきました」という意味でした。
そして、「の候」というのは、「の季節ですね。」という意味なので
合わせると「草木に降りる露が冷たくなる季節ですね」というものです。
では、いくつか例文をご紹介します。
・寒露の候の季節になり、めっきり涼しい日々が続いていますね。
・拝啓 寒露の候 皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
・拝啓 寒露の候、秋も深まってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
・拝啓 寒露を過ぎ秋も深まってまいりました。お変わりなくお過ごしでしょうか。
・謹啓 寒露の候、貴社ますますご発展のこととお喜び申し上げます。
・寒露の候、貴社におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
10月8日〜10月22日の間に手紙を書くときには、
はじめにこのような書き出しをされてはいかがでしょうか？
手紙の内容にも一層風情が増すと思います。
寒露の頃に食べたい食べ物は
寒露の頃に食べたい食材はこちらです。
・栗
・きのこ
・秋刀魚
栗
栗はおかずにもデザートにもなる食材ですよね。
贅沢に、栗ご飯をメインに栗の甘露煮を食べ、デザートにモンブランはいかがでしょうか？
ちなみに、寒露の間の10月21日に「十三夜」も迎えます。
十三夜は中秋の名月に続いて、月が美しく見え「豆名月」や「栗名月」とも呼ばれています。
この日には、枝豆や栗をお供えしてお月見をするのもおすすめです。
きのこ
寒露に食べたいきのこの種類は、「まつたけ・しいたけ・しめじ・舞茸・なめこ」です。
特に、まつたけはハウス栽培ができないため、この時期にしか食べることができない食材です。
うまみをギュッと閉じ込めた、まつたけのホイル焼きはいかがでしょうか？
↑摩訶不思議な「きのこの花言葉」をご存じですか？
面白いので話のタネに
秋刀魚
秋刀魚の食べ方としておすすめなのは、やっぱり塩焼きです。
寒露の頃の秋刀魚は、油がたっぷり乗っていますので
大根おろしを添えて、さっぱり食べてみるのはいかがでしょうか？
まとめ
いかがでしたでしょうか？
二十四節気の1つである寒露についてお分かりいただけましたでしょうか？
寒露とは、10月8日〜10月22日までの間の時期で
「草木に降りる露が冷たくなってくる」季節のことでしたね。
そんな寒露の頃に食べたいおすすめの食材は、栗・まつたけ・秋刀魚でしたね。
今年は3月頃から暑くなったり、夏は猛暑日が続いたりと季節の変化が激しいですね。
そんな時だからこそ、寒露の頃は、澄んだ空気の中で月を眺め
ゆったりとした時間を過ごしたいものです。
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