我が子たちはお風呂が大好きです。
ある冬の夜に子供らが長い時間お風呂から出てこないことがありました。
お風呂場から楽しそうな声が聞こえるので大丈夫だとは思いつつ、さすがに長湯だからと心配して覗いてみると、湯船に膝までしか入っていない状態でよくわからない遊びをしていました…。
のぼせるのを心配したのですが、むしろ風邪をひきそうな状況だったので、少し湯船につからせて有無を言わさずお風呂を強制終了させました。
我が子たちはこのようにのぼせることはありませんでしたが、友人のお子さんには「のぼせて大変だった」経験を持つ子もいるようです。
そこで今回は、子供の「のぼせ」について、調べてみたいと思います。
子供はのぼせやすい?
皆さんは、お風呂でのぼせた経験がありますか?
私は、印象深いのぼせ方をした経験があります。
実は若い頃、ワーキングホリデー制度を利用してニュージーランドに1年滞在していました。
そこでは湯船のある家庭が少なくシャワーで済ませていたため、1年ほど湯船につからない生活をしていたのです。
すると帰国後、1年ぶりの入浴をしたとき、まあ大変。10分ほどしか浸かっていないのに頭がくらくら…。
急いで上がってとりあえず着て、床に倒れこみました…。
のぼせは、体が温まることで起こりやすいようです。
私のように久々の熱いお風呂にリミット越えて浸かってしまうと危ないですね。
のぼせの原因は?
のぼせは、脳へたくさんの血液が流れ込むことでおこります。
お風呂でのぼせがおこるのは、湯船につかって体温が上がることで交感神経(ストレスホルモン)が刺激されて血圧が上昇し、血の流れが全身で活発化するためです。
ちょっと難しいですね。
つまり、熱い湯につかったときや、ぬるい湯に長くつかることで血液の流れが活発になり、のぼせるようです。
子供の場合、のぼせは?
子供は、大人よりも体温調節がまだ上手にできません。
だから大人と同じ温度の湯に入ると、体温が急激に上がってしまい、のぼせやすいようです。
またぬるめの湯でも、長時間はいることで同じく体温が上昇してしまい、のぼせやすくなります。
のぼせた時の症状・対処法
のぼせた時の症状は、大人と子供で違うことが多いです。
大人ののぼせ
ふらつきや頭痛、吐き気が主な症状です.
経験ありますか?
子供ののぼせ
大人と違い、子供ののぼせは顔面蒼白になることが多いようです。
貧血のような症状ですね。
吐いてしまう子もいるようです。
仰向けに寝ていると嘔吐物は窒息の原因になるので注意してあげてください。
もしのぼせてしまったら、横になって休みましょう。
横になれる場所がなければ、とりあえずしゃがんで様子を見ます。
倒れた拍子に頭を打つなど二次的なけがの危険もあるので、なるべく低い位置に頭を持ってくると安心です。
体は冷やさないように温めますが、血流を落ち着かせるために、わきの下、足の付根、首などの太い血管が通っているところには冷たいタオルを当てて冷やしてください。
落ち着いたら、人肌くらいの温度の水分を飲ましてあげてくださいね。
のぼせないためには・正しい入浴法
子供はささいなことでトラウマになりやすいですね。
お風呂嫌いにならないためにも、のぼせないよう、正しく入浴させてあげてください。
まず大切なのが水分補給です。
体温が高くなると、体は汗をかいて体温を下げようとします。
そのためお風呂に入る前に水分をとることが、のぼせの予防に大切です。
もちろん、お風呂上りにも水分を補給して、脱水には常に気を付けましょう。
ただし、補給するのは水分だけ。
夕飯後30分以内の入浴は、逆にのぼせの原因になります。
お湯の温度はぬるめにしてあげてください。
38~40度くらいのお湯にゆっくりと、へそあたりまで半身浴をするとのぼせることもなくお風呂で楽しく遊べます。
肩までつかると水圧で体への負担が大きいようです。
まとめ
子供とゆっくりお風呂につかるのは、休日くらいしかありません。
その休日でさえ、何となく気ぜわしくて…。
私もぬるめの半身浴で、子供とゆっくり会話をしながらたまには時間を忘れてリラックスしようかな、と思います。
もちろん、水を1杯飲んでから、ですね。