だんだん日も長くなってきて、もう夏はすぐそこまで来ていますね!
夏になると1番最初にやってくる行事が「七夕』です。
七夕っていくつか言い伝えがありますが、みなさんは真実を知っていますか?
どうして短冊にお願いごとを書くのか。
織姫と彦星がどうして、天の川を隔てて引き裂かれたのか。
今回はそんな七夕の真実に迫ってみましょう!
意外とちゃんと知らない七夕のお話
どうして短冊にお願いごとを書くの?
実は当初の七夕では、お願いごとを書いていなかったのです。
短冊に字を書き、それを笹に飾り「どうか字がうまくなりますように」という願いをしていました。
それが時代を経て、短冊に願いごとを書くと叶うとなったのです。
だいぶ、都合の良いように変わっていますね。
では、その願いごとを書く短冊の色によって意味が違うのは知っていますか?
短冊の色は、青・赤・黄・白・黒の全部で5色あります。
ただ現在では、黒は縁起が悪い色とされ、高貴なイメージのある紫を使っています。
青の短冊には、自分自信の成長を、
赤の短冊には、お父さんやお母さんへの感謝を、
黄の短冊には、ハッピーな人間関係を、
白の短冊には、自分が守りたいルールを、
紫の短冊には、勉強のことを書くとよいと言われています。
どうして七夕は7月7日?
7月7日はラッキーセブンだ!という簡単なことではないのです。
この7月7日には、深い意味があったのです。
もともと昔から日本では7月は雨が降らず気温が高く、農作物を作ることが難しかったのです。
そこで豊作を願ってこの時期にお祭りをしていました。そのお祭りと中国から伝わってきた針仕事が上手になりますようにという行事の「願い事をする」という共通点で一緒になりました。
では7日になった理由は、日本の他の行事の日にちに関わりがあったのです。
そもそも日本では奇数は縁起の良い数字とされています。
なので、1月1日に元日があり、3月3日にひな祭り、5月5日に子どもの日があるのです。
その続きで、7月にある七夕を縁起の良いものにしようと7日に取り決めたのです。
織姫と彦星は、恋人ではなく夫婦?
なんと織姫と彦星は、実は結婚していたのです。
彦星と結婚するまでの2人は、彦星は牛を追いかけ、織姫は機織りをし、それぞれの仕事に真面目に励んでいました。
しかし、出会ってからはお互いに夢中になってしまい仕事に身が入らなくなってしまったのです。
そしてついには仕事をほっぽり出して、コソコソ2人で密会していたのです。
それを見て怒った織姫のお父さんが、このままでは自分の娘がだめになってしまうと心配し、彦星と引き離すことを決めたのです。
だいぶ過保護なお父さんですね。
ただ、離婚させるのは可哀想だと思い、もし今まで通り機織りの仕事に励んだら、1年に1回は会ってもいいという条件をだしたのです。そう、その日が7月7日なんです。
織姫星と彦星は夜空のどこ?
織姫星は、こと座の最も明るい星のベガで、彦星はわし座の最も明るい星のアルタイルです。
それぞれ明るい星なので、山の方に行くと見つけるのも割とカンタンです!
都会でもギリギリ見れるくらいの明るさです。
夏の夜9時ごろに空の1番高い場所から、やや東側に2つの星が見えます。
天の川を挟んで上側が織姫で、下側が彦星です。なので、織姫の方が早く登ってきます。
言い伝えでは、1年に1回、2人は会えるはずですが、実際にこの2つの星が近づいたりということはありません。
そこで、昔の人はなんとか2人を会わせてあげたいと思い、水を入れたたらいに2つの星を映し出して、かき混ぜて1つの星にしたというなんともおしゃれな説をあります。
まとめ
ここまで読んでくださった方は、前より七夕に対する興味を持っていただけたのではないでしょうか?
この知識をもって、恋人とロマンチックな夜を過ごすのもよし、家族団らんの1つのネタにするもよし、思いにふけながら織姫と彦星を見るもよし。
個人的には、仕事に身が入らないくらい好きな相手を見つけることができて幸せだと思う一方、仕事をおろそかにしたんだから自業自得でしょ。という複雑な思いを巡らせながら彼らを眺めたいと思います。