サラダ記念日は「からあげ記念日」だった!7月6日も違う?

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7月6日は何記念日?

“「この味がいいね」と君が言ったから 七月六日はサラダ記念日”

歌人、俵万智さんが詠んだこの短歌は、1980年代に大流行しました。

もう30年以上も前なのに、時を経た今でも、若々しく新鮮だと思いませんか?

何気ない日常の一コマからヒントを得て作られたこの歌。

実は、おもしろい裏話があるんですよ。

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俵万智さんの「サラダ記念日」とは

「サラダ記念日」は1987年に河出書房新社から刊行された俵さんのデビュー歌集。

タイトルはこの歌集に収められた歌の一首にちなんでつけらました。

それが冒頭でご紹介した歌です。

当時、高校国語科の教諭をされていた俵さん。

若者が使うカタカナ言葉が印象的な口語体の軽やかな歌風が評判となります。

「与謝野晶子以来の大型新人類歌人誕生」との触れ込みで売り出され、瞬く間にベストセラー1位を独走することになりました。

そして、「サラダ現象」とも呼ばれる空前のブームを巻き起こします。

この年は新語・流行語の「新語部門・表現賞」に選ばれ、さらに映画「男はつらいよ」の40作目として「寅次郎サラダ記念日」まで公開されました。

その後も「サラダ記念日」は、単行本・文庫本を合わせて280万部の大ベストセラーになり、2016年には新装版も刊行され、若い世代にも読み継がれています。

サラダではなくからあげ?

サラダ記念日の歌ができたのは、実際に当時のボーイフレンドが「お、これいいな」と俵さんの作った料理をほめてくれたのがきっかけです。

ほめられたことが嬉しくて、そんな気持ちを短歌にしたいと思ったそうですが…

作った料理はサラダではなく、鶏のからあげ。

ちょっと工夫してカレー味にしたからあげを美味しいと食べてくれたのが実際の話だというのです。

しかし、俵さんは「からあげではちょっとヘビー」と思いました。

もっと軽やかなものがいいと考えた結果、ひらめいたのが「サラダ」だったというわけです。

さらに、俵さん曰く、サラダはメインじゃなくサイドであるという点も大事とのこと。

豪華なメインディッシュが美味しいのは当たり前なので、そうではないところがよいのだそうです。

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更に、7月6日ではなかった!?

そして、7月6日という具体的な日付も、実際の出来事どおりではないというのです。

まず、「サラダ」という言葉がすでに決まっているので、サラダが美味しそうな季節の初夏にしようと考えます。

初夏といえば、6月か7月。

音の響きを考えると「サラダ」のS音と合うのは同じくS音で始まる7月。

月は7月に決定しました。

では、7月何日にしようかと考えたとき、俵さんが思い浮かんだのは七夕の7月7日。

でも、七夕の日ではバレンタインやクリスマスと同じように、みんなにとっての記念日になっていしまいますね。

そうではなく、何でもない普通の日を記念日と思える歌にしたかったので、一日前の普通の日が選ばれました。

そんな感じで、7月6日が俵さんによって「サラダ記念日」に制定されました。

最後に

私は、サラダ記念日の歌を読んだとき「どこにでもありそうな、ささやかで幸せな出来事」だと思いました。

まさか、こんなに練りに練られているとは…

まんまと、詠み手の思惑にはまっていたみたいですね(笑)

「からあげをボーイフレンドに褒められて嬉しかったこと」のような日常の些細な心の動きを敏感にキャッチしてこそ、素敵な歌の発想が生まれました。

でも、そのままを写し取ってもよい歌ができるとは限りません。

俵さんが短歌を通して伝えたいのは、事実ではなく心が感じた思い。

思いを的確に伝えたかったからこそ、事実と置きかえた言葉を選んだのですね。

頭の中でイメージを膨らませ、さらに美しい音の響きまで考えて、この印象的な短歌が誕生したのです。

詠まれた背景を知ると、ますます味わい深くて面白いですよね。

サラダとからあげ、一緒に食べよう!

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