日本で学生を経験したことのある人なら必ず1度は考える疑問、「なぜ、6月には祝日が無いのか!?」。
5月のはじめには盛大なGWがあり、7月の終わりからは1年で一番長い休みである夏休みが控えています。
しかしその間の6月には何の休みもなく、およそ2か月強の間、学生は土日のみの休みで学校に行くことを強いられるのです!!
ということで今回は「6月と休日の謎」について迫ってみたいと思います。
なぜ6月に祝日はないの?
祝日は、法律によって定められています。
いわゆる「祝日法」で、もともとは大昔、江戸幕府が制定した祝日がもとになっているようです。
結構な歴史ですね。
江戸当時の祝日は、天皇に関する日であったり、宮中でのお祝いなどが多かったそうです。
現在では江戸時代の祝日にプラスして増えていますが、なぜか6月だけは避けられているかの様にありません。
なぜ無いのか、元も子もない言い方をすれば、「国民の記念日になるような日が無い」そうです。
何ともシンプルな理由です。
山の日が6月の候補だったって本当?
過去に6月の祝日設定を国会で考えられたことがあるようです。
近年に制定された新しい祝日『山の日』がそうです。
8月にはお盆があることから、『山の日制定議員連盟』でははじめ6月に祝日を作る案が有力でした。
ところが反対にあいます。
6月に山の日制定反対理由その1・山開き
山の日、と聞けば、やはり「登山」を推奨したくなりますね。
ところが地域によってはまだ、6月には山開きが行われていない山があります。
日本人が『山』と聞いて真っ先に思い出すのが『富士山』ですが、富士山の山開きも例年7月に入ってからです。
山梨県側が7月1日あたり、静岡県側が7月10日あたりとなっています。
富士山にさえ入山できないのであれば、確かに6月に山の日はふさわしくない気もします。
6月に山の日制定反対理由その2・脱ゆとり
山の日制定の議論が行われていたころ、ちょうどゆとり教育による学力低下が問題視されていました。
そのため学校の休みが増えることに反対をする意見が多く、結果的に学校の休みに関係のない夏休みに『山の日』を制定したようです。
6月の祝日の候補を考えてみよう!
最後に、もしも6月に祝日を作るなら、を考えてみたいと思います!
6日 ほんわかの日・家族団らんの日
「ほんわかの日、家族団らんの日」は1995年のこの日に、大阪の人気テレビ番組「大阪ほんわかテレビ」で制定されたました。
テーマは「ほんわかとした空気で家族を大切にしよう」だとか。
勤労感謝や敬老の日、子供の日があるので、家族の日があってもいいかもしれませんね。
大本命・10日 時の記念日
時の記念日は一般社団法人日本記念日協会にも制定されている、相当古い記念日です。
なにせ、「日本書紀」に書かれていたことを基に、制定されたのですから。
日本書紀によると日本で初めての時計の鐘が鳴ったのが6月10日だそうです。
日本人は時間を大切にすることに長けていますね。
新幹線や電車の時刻の正確性などそのいい例ですが、国民性ともいえる「時間を大切にする心」を大切にするためにも、「時の記念日」は6月の祝日候補、私の本命です。
夏至
春分と秋分の日があるので、いっそのこと夏至と冬至も休みにしてしまってはどうでしょう!?
特に冬至なんて翌日が今上天皇のお誕生日だし、冬休みやクリスマス近いし、良いと思うのです。
…「忙しい師走に休日を増やすな」という声が聞こえてきそうです。
まとめ
6月に祝日がないために「学生が大変」なんて書きましたが、よく考えると私の時代には土曜も登校して授業を受けていました。
土日が休みなら6月に祝日がなかろうと大した問題ではない気もします。
サービス業の人ははなから祝日に休みなんて難しいだろうし。
6月の祝日制定より社会人の有給取得率向上の方が大切な課題に思えてきました。