秋の旬の魚といえば「秋刀魚」ですよね。中でも秋刀魚の塩焼きは最高です。
しかし、そんな秋刀魚の塩焼きをする時、あなたは内臓をどうしていますか?
すべて取り除いてから焼いていますか?
それとも、内臓ごと塩焼きにしていますか?
一般的に魚の内臓って苦味があるため苦手な方が多いと思いますが、秋刀魚は他の魚と違い食べた方が良いと言われています。
今回はその理由について徹底的に調べてみました
貧血で悩んでいる方や、肌の調子が良くないな…なんて思っている方にこそ、秋刀魚の内臓は必要だったのです。
秋刀魚の内臓の栄養
秋刀魚の内臓には、「カルシウム」「鉄分」「ビタミンA」「ビタミンB12」の4つの栄養が含まれています。
一般的に小魚以外の魚は、内臓を食べることはありません。
なぜなら、身に比べて内臓は傷むスピードが速く、魚が食べたものが胃に残っているものが多いため、食あたりを起こす危険性が高いからです。
しかし、秋刀魚だけは内臓に胃が無いため、食べたものが残っている心配がないのです。
そのため秋刀魚の内臓は他の魚よりきれいで、栄養がたくさん含まれているのです。
では、この主な4つの栄養がどのような働きをするのかみていきましょう。
カルシウム
これはご存知の方も多いと思いますが、「骨」や「歯」を作る働きをしています。
しかし、他にも血液や筋肉、神経にもサポートしているのです。
例えば、怪我をして血が出た時に、それを固めてくれるのもカルシウムの働きによるものです。
また、イライラしていたらカルシウムが足りないと言われることが多いですが、それも間違っていません。
カルシウムは神経細胞の情報を伝える働きもしているので、カルシウムが不足してしまうとその伝達がうまくいかなくなるため、イライラしてしまうのです。
鉄分
これもご存知の方が多いのではないでしょうか?
鉄分は、血液を作る働きをしています。
そして、血液を作るだけでなく、呼吸して肺に取り入れた酸素を全身に送る働きもしてくれているのです。
鉄分が不足してしまうと、貧血になります。文字通り、「血が貧しい状態」になっているのです。
そのため貧血を起こしやすい人には、秋刀魚の内臓はおすすめです。
ビタミンA
ビタミンAは、肌の健康を保ってくれたり、暗いところでも目が見えるような働きをしてくれたりしています。
それだけでなく、のどや鼻の粘膜にも働きかけ細菌やウイルスに対する抵抗力を高めてくれているのです。
このように良い働きがある一方で、妊娠中の女性には赤ちゃんへ悪影響があるため過剰摂取には気をつける必要があります。
妊娠3ヶ月までにビタミンAを過剰に摂取してしまうと、赤ちゃんの耳の形が変形してしまうことが多いと言われています。
秋刀魚の内臓を食べても過剰摂取にはなりませんが、サプリメントから摂取する場合は注意が必要です。
ビタミンB12
ビタミンB12は、鉄分と似ていて血液を作る働きをしています。
貧血の症状がひどい場合は、ビタミンB12を摂取した方が良いほどです。
またそれだけでなく、脳から情報を伝える神経を正常に保つ働きもあります。
鉄分と同様で、貧血の人にはぜひ摂取しておきたい栄養の1つです。
以上のことから、秋刀魚の内臓には、女性に嬉しい栄養がたくさん含まれていることがわかりましたね。
秋刀魚の内臓からうろこが!
秋刀魚の内臓からうろこがでてくることがありますが、これは食べてしまっても問題ありません。
なぜなら、そのうろこは秋刀魚が食べた魚の食べカスではないからです。
先ほどもお話したように、秋刀魚には胃が無いため食べカスは残りません。
内臓から出てくるうろこは、秋刀魚が網で捕獲された時に、他の秋刀魚と擦れて取れたうろこが口の中から体内へ入ったものなのです。
秋刀魚を収穫する時には、大きな網でたくさんの秋刀魚を一斉にすくい上げます。
この時に、秋刀魚同士の体が擦れあい、うろこが取れてしまうのです。
秋刀魚の鱗は、他の魚に比べ取れやすいため、これだけのことで取れてしまうのです。
その証拠に、スーパーで売られている秋刀魚にはほとんどの場合うろこが付いていませんよね?
また、秋刀魚のうろこはむしろ食べた方が良いと言われているくらい栄養があるのです。
秋刀魚のうろこに含まれている栄養は、「コラーゲン」と「カルシウム」の2つです。
カルシウムは先ほど、お話しました通り、主な働きは骨や歯を作ってくれます。
コラーゲンは、女性であれば誰しも必要としているも栄養ではないでしょうか?
コラーゲンはカルシウムと似ていて、骨を作る働きもしています。しかし、それだけでなく肌を構成する栄養として注目が高いです。
コラーゲンは、年齢を重ねるにつれて減っていってしまうのです。そのため意識して取ることが必要になってくる栄養なのです。
秋刀魚を調理していて、内臓からうろこが出てきても、そのうろこにも栄養が含まれているので食べてしまっても問題はありません!
秋刀魚の内臓が赤い!赤い虫が?
もし、秋刀魚の内臓に赤い紐のようなものがあったら、それは「ラジノリンクス」という寄生虫です。長さは大体2〜3cmくらいです。
結論、このラジノリンクスという寄生虫は食べてしまっても、わたしたちの体にはなんにも問題はありません。
しかし、見た目が気持ち悪いのと、焼いた後も赤い色をしているため目立つという点から食べない方が多いです。
また、ラジノリンクスが紐状になっているため、のどに引っかかる可能性も考えられます。
そのため、ご高齢の方やお子様のような、のどの力が弱っている場合は、必ず取り除く方が好ましいです。
寄生虫は食べても栄養があるわけではなく、少なからず危険性もあるため取り除いて食べた方が良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、「秋刀魚の内臓」についてご紹介しました。
これで今年も楽しく秋刀魚を召し上がっていただけると思います。
ぜひ参考にしてみてくださいね!
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