パクチーはベトナム料理やタイ料理などによく使われる野菜で、最近専門店があるほどブームになっていますね。
別名コリアンダーやシャンサイとも呼ばれる野菜で、茎や葉に独特の香りがあります。
パクパク食べるほどやみつきになる人もいれば、クセのある強い香りがイヤ、
なんて人もいるのではないでしょうか。
好き嫌いが別れてしまうパクチー。
どんな野菜なのか、食べると体にどのような影響があるのか調べてみました。
パクチーでアレルギーになる?どんな症状が出るの?
パクチーでアレルギー?なんて思うかもしれませんが、食べると口の中がムズムズしたり、喉にイガイガを感じたりすることはないでしょうか。
このような症状が出る場合、パクチーでアレルギー反応を引きおこしているのかもしれません。
この喉の違和感や舌にかゆみの症状が出ることを口腔内アレルギー症候群と言います。
口腔内アレルギー症候群とは?花粉症に関係がある?
口腔内アレルギーの症状
・唇のかゆみ
・喉がイガイガする
・口腔周辺の膨張
・発赤
・発疹
口腔内アレルギー症候群は、花粉症に関係があることをご存知でしょうか。
花粉アレルギーを持つ人が特定の食べ物を食べたときに発症する可能性があることから、
もともと持っていた花粉との反応によって過敏に反応してしまいます。
私も花粉症持ちですが、パクチーの代りにメロンでのどがやられます!
メロンにも花粉症との因果関係があるんですよ。
ですからパクチーで喉がイガイガしてしまう方のお気持ちは分かります。
本当に不愉快ですよね。
パクチーでアレルギーになった時の対処法
アレルギーの原因となる食べ物をなるべく食べないことが当たり前ですが、口にしたとき何か刺激を感じたならすぐに食べるのをやめましょう。
一時的なものであればしばらくすると改善します。
うがいをしたり、熱いお茶を飲んだりしながら口の中をゆすぎましょう。
今後は様子を見て、食べるのを控えたほうがよさそうですね。
強いアレルギー症状が出た場合は、生死に関わる状態に発展する場合もあります。
この危険な状態をアナフィラキシーショックといいます。
血液低下や、意識を失うなど思い症状が出てしまいます。
迅速な処置がとても重要ですので医療機関へ直ちに緊急搬送しましょう。
症状が軽いからと食べ続けると重症化する危険もあるので、
原因がよくわからない場合は病院でアレルギーの検査を受けてみてはどうでしょうか。
血液検査や皮膚テストなど気軽に受けられるものがあるので、不安な場合は医師の診察を受けてください。
パクチーはセリ科の仲間なので、セリ科の食べ物である
・セロリ
・パセリ
・ニンジン
などは特に気を付けた方がよいかもしれません。何か症状が出たら食べ続けないで、箸を休めて様子を見るように心がけましょう。
パクチーを食べ過ぎると下痢や腹痛になる?
パクチーは、食べ過ぎてしまったり、料理の刺激が強かったりすると体に影響が出ることがあります。
症状としては
・腹痛
・下痢
・体調不良
人によってはこのような症状を経験される方もいるそうです。
原因としてはデトックス効果や整腸作用があることから、消化を助ける働きが強く出ます。
食べ過ぎるとその働きが大きくなって腸の動きが活発になり、下痢や腹痛を引き起こす可能性があります。
パクチー大好きで、「ようし食べるぞー!」と気合を入れるのも注意が必要です。
お気持ちは分かりますが、刺激が強いものは無理して食べ過ぎないように気を付けて下さいね。
パクチーの効果、効能
こうしてみてみるとなんだかマイナスのイメージになってしまいましたが、パクチーそのものは優秀なパワーの持ち主なんですよ。
そこで、どんな効果が期待できるのか調べてみました。
パクチーにはアンチエイジング効果がある
パクチーはセリ科の植物で生の葉はⅬ-アスコルビン酸(ビタミンC)や、
βカロテンやビタミンB1、B2、Eといった抗酸化力効果の強い栄養素を豊富に含んでいます。
・抗酸化作用=体内を錆びつかせないようにする作用(酸化を抑える作用)
大豆の約10倍の抗酸化力があると言われていますから、食品の中ではトップレベルを誇ります。
これだけ様々なビタミンを含んでいるということはつまり…美容にいい!ということなんですね。
体の疲れが取れない、顔色が悪い、などの体調不良はありませんか?
一概には言えませんが重金属が体に溜まっているかもしれません。
知らず知らずのうちに化学肥料や排気ガスなどに含まれている水銀や鉛などの重金属が体内に入り、排泄されずに蓄積します。
そのため有害な重金属に対抗するため、体の中で活性酸素が盛んに働こうとします。
この活性酸素が大量に発生すると、血管や細胞を傷つけてしまい、老化現象を招いてしまうんですね。
体内に活性酸素が増えるとシミやしわなどの原因になると言われているのでなるべく防ぎたいものです。
そこで登場するのがパクチーです。
抗酸化作用に優れたパクチーはシミやしわができるのを防いだり、
血行を促進して美肌を保ってくれる強い味方です。
上手に取り入れて肌の細胞を元気にしてあげましょう。
パクチーにはデトックス効果がある
「デトックス」という言葉は耳にしたことがあるかもしれません。
デトックス(排毒)=体に蓄積した重金属や老廃物などを体外に出すこと。
パクチーには体の中に溜まった水銀や鉛などの重金属を体外へ排出する働きがあります。
有害金属を溜め込むと、血行が悪くなり疲れやすく、代謝も悪くなりがちです。
生活していくうえで、食品添加物や、排気ガス、農薬などたくさんの有害物質が存在しますが、
全部排出しようなんて到底無理です。
そんな中パクチーは有害物質を追い出してくれる優れた機能を持っています。
美容への効果も大きいので、パクチーのデトックス効果はとても嬉しいですね。
まとめ
パクチーのアレルギー、効果効能についてみてきました。
お料理の“添え物”というイメージのパクチーでしたがかなりの名脇役でしたね!
栄養面や、効能を見てみるとなんて素晴らしい野菜なのだろうと思ったに違いありません。特に女性は必ず食べておきたいという気持ちになったのではないでしょうか。
しかし、食べ過ぎによって体に影響が出るのも覚えておいて下さい。
花粉症患者やセリ科のアレルギーをお持ちの方は注意が必要ですね。
様々な効果抜群のパクチー。適度に楽しみながら上手に食べていきましょう。
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