普段わたしたちが何気なく使っている元号。現在の元号は「令和」ですね。
この元号って、いつから使われているかご存知ですか?
また、元号を今でも使っているのは、世界中で日本だけってご存知でしたか?
今回は、そんな疑問にお答えすべく、元号について徹底的に調べてみました!
元号の歴史
そもそも、元号って一体なにかご存知ですか?
広辞苑をみると「年につける称号」と記載があります。
カンタンに言うと、その年の名前ということです!
似たような言葉に「年号」ってありますよね?
年号と元号は違うのでしょうか?
答えは…
ほぼ一緒です!
どうして「ほぼ」なのかというと
実は、元号は天皇が即位した年から数えることに対して
年号は、年の名前がついてから数えることなのです!
元号の「元」は、元年の「元」だったんです。
しかし、実際には天皇が即位された日に、新しい年の名前が施行されるので
一緒の数え方になり、「ほぼ一緒」になるのです。
では、そんな年の名前を表す元号ですが、一体いつから始まったのでしょうか?
世界で最初に元号を使ったのは、中国です。
なんと今から2000年以上前に使われていました。
その時の元号は「建元」という称号でした。
中国で始まった元号は、その後日本に伝わってきました。
日本で最初の元号は645年に付けられた「大化」です。
初めのころは、天皇が変わったら元号も変わるというシステムではなく、
その年に起こった災害や事件、占いなどによって、コロコロ変わっていました。
そのため大化から始まった元号は、令和までに248も変わっているのです。
平均すると5年に1回の頻度で、元号が変わっていることになります。
しかし、明治になった年に「一世一元」というルールが決められました。
どんなルールかというと、
「天皇1人につき元号は1つだけ」というものです。
そのため、明治以降は天皇の即位に合わせて元号が変わってきたのです。
現在、元号を使っているのは日本だけ?
冒頭でもお伝えしましたが、中国から始まりアジアの東部に広まった元号ですが、
現在、使用しているのは日本だけです!
中国では1911年に元号の使用がなくなってしまったのです。
その後、元号の復活を求め、いくつか元号を使っていた時がありますが
1945年に完全に使用されなくなりました。
他にも、元号は台湾や北朝鮮にも広まっていました。
台湾では、中華民国が成立した1912年を紀元として
「民国何年」というように表現しています。
現在は民国106年を迎えています。
北朝鮮では、金日成が生まれた1912年を紀元として
「主体暦何年」というように表現しています。
現在は、主体暦107年になります。
この主体暦は、日本と少し違った性質を持っています。
それは、日本は天皇が即位した時に元号が付けられますが、
北朝鮮では、指導者がなくなった後に付けられています。
台湾や北朝鮮の「民国」や「主体暦」というのは、年の数え方であって
元号とは少し違うので、元号を今現在でも使っているのは日本だけなのです。
元号を使う事の賛否両論
わたしたちが普段何気なく使っている元号ですが、
元号を使用する上で賛成意見と反対意見があります。
どんな意見があるのか、それぞれみていきましょう!
賛成意見
・世界で元号を使用しているのは日本だけという「日本の伝統」を象徴している。
・天皇制を表している。
・その時代の人物像や出来事を表現するのに使いやすい。
反対意見
・西暦と数え方が混乱してしまう。
・書類を記入する時に、元号と西暦の2パターン書く手間がかかる。
・未来を表現できない。
たとえば、5年間の手帳を買ったとしても、その間に元号が変わってしまったら
また手帳を買い直さないといけない。
そして手帳の作成者も作り直しをしないといけない。
以上のような意見がありました。
賛成意見は文化的な意見が多く挙げられましたが、反対意見は実務的な意見が多くありました。
わたしも、よく「今って西暦で何年だっけ?」ということはよくあるので
この反対意見には頷けます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
元号はもともと中国から始まったもので、日本では645年から始まったのですね。
個人的には、元号を使い始めてから今までで248回も変わっているというのが衝撃でした!