天皇陛下のご意向を受けて、2019年4月30日の退位が決定されましたね。
天皇の生前退位は1817年の光格天皇以来、約200年ぶりのことになるそうです。
今後の動きが気になるので調べてみました。
新元号はいつから?
4月30日に陛下が退位されたあと、翌5月1日に現在の皇太子殿下が新天皇に即位されます。
特に事情がない限りは、この日から新元号が始まる予定です。
でも、どうして5月からなのでしょう。
キリが悪い気がしますよね。
改元の時期については様々な事情があるため、繰り返し検討した上で決定されたそうです。
まず、どうして1月1日からではないのでしょう。
年の初めに新しい元号になるのが、都合がよさそうに思えますよね。
どうして1月からではないのでしょう。
実は、1月は元々、皇室行事が多い月。
しかも、2019年1月7日で昭和天皇崩御から30年。
2月24日には現在の天皇陛下の即位30年を祝う記念式典が予定されています。
これらの行事の関係から、この時期が外されたようです。
それなら、年度初めの4月からでもよさそうですが、これも外されていますよね。
4月からではないのは、「選挙の時期と重なるから」という理由です。
2019年の3~4月には4年に一度の地方統一選挙が予定されています。
そこで、静かな環境で天皇陛下の退位を迎えるには選挙後が望ましいと判断されました。
2019年のGWは、10連休に!?天皇誕生日はどうなるの?
天皇陛下の退位が決まり、2019年のゴールデンウィークがすごいことになりそうです。
なんと10連休になる見通しだとか。
4月30日に天皇陛下が退位されて、翌日の5月1日皇太子殿下が即位されますよね。
政府はこの5月1日を祝日にするか休日にするかを検討してきました。
休みなら休日も祝日も変わらないのでは…と思いますが、これが大きく変わるのです。
それは、祝日法で「祝日に挟まれた日を休日にする」という定めがあるから。
5月1日が祝日になるとこうなります。
4月30日→昭和の日(4/29)と5月1日に挟まれて休日に
5月2日→5月1日と憲法記念日(5/3)に挟まれて休日に
これによって、4月27日(土)から振り替え休日の5月6日(月)までの10連休が実現するのです。
もし5月1日が休日扱いだったら、4月30日と5月2日は平日なので、違いは大きいですよね。
今のところ、2019年度に限り5月1日は祝日にする方向で最終調整されています。
祝日化の特例法案が早ければ秋の臨時国会に提出されます。
もう一つ、気になるのが天皇誕生日。
国民の祝日になっていますが、2019年は天皇誕生日が祝日ではない異例の年になります。
国立天文台が発表した2019年の祝日には天皇誕生日が含まれていません。
これは1948年の祝日法施行以来、初めてのこと。
現皇太子殿下の誕生日は2月23日。
5月1日に新しい天皇に即位する時点では誕生日が過ぎているのです。
2020年以降は2月23日が天皇誕生日として祝日になる見通しです。
新元号の発表はいつ?どんな候補があるの?
新元号は改元の1か月前、4月の公表を想定して準備が進められています。
平成の始まりのときを思い出すと、新しい元号になるときに発表されるイメージがありますが、今回は事前に公表されるのですね。
事前公表することになったのは、国民の混乱を避けるためで、様々なシステムの改修に時間がかかることが考慮されました。
しかあし、公表があまり早すぎれば、新元号への関心が高まり現天皇の権威が低下することなどが懸念されます。
そのため、公表の時期は慎重に検討されたそうです。
約200年ぶり、憲政史上初の生前退位なので、検討事項がたくさんあって大変ですね。
さて、新しい元号はどうなるのでしょう?
元号は、まず総理大臣が有識者に候補名の考案を委託、その中から精査され、最終的に閣議決定されます。
元号を作るにあたっては、次のような条件があります。
・よい意味を持つこと
・漢字2文字
・読みやすく、書きやすい
・日常的に使う言葉ではない
・過去の元号で使われていない
さらに、「平成」を決めるときにはアルファベットの頭文字も考慮したそうです。
確かに、同じだったら、略して書くとき都合が悪いですよね。
ということは、明治のM、大正のT、昭和のS、平成のHで始まる元号になる可能性は低いでしょう。
どんな元号になるのか気になりますね。
最後に
もうすぐ平成が終わり、新しい時代が幕を開けます。
よい時代が来てほしいですね。
とりあえず、私は10連休に期待しています(笑)