南半球で観光客に人気の国の1つ、オーストラリア。
独自の豊かな自然や多くの動物が生息する国ですね。
中でも、袋を持ち、2本足で飛び回るカンガルーはとても人気がある動物です。
このカンガルーという名前には面白い由来があるのですが、知っていますか?
今回はカンガルーの名前の由来について掘り下げ
さらにオーストラリアのカンガルー道路事情についてお伝えします。
「カンガルー」=「私は知らない」「わからない」?
カンガルーの名前の由来をお話しする時に欠かせない人物がいます。
それが「キャプテン・クック」です。
詳しくなくても、名前を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?
キャプテン・クックはイギリスの冒険家で、オーストラリア大陸を発見した人です。
そのため近年までオーストラリアはイギリスの植民地でした。
キャプテン・クックがオーストラリアに到着すると、原住民のアボリジニーに会います。
オーストラリアのことについていろいろ教えてもらう中で、
ある時キャプテン・クックは2本足で飛び跳ねる、袋を持った珍しい動物を発見するのです。
キャプテン・クック「あれはなんという動物ですか?」
アボリジニー「カンガルー、デス」
実は、「カンガルー」とは現地の言葉で「わかりません」を意味します。
しかしアボリジニーの言葉をきちんと理解できなかったためか、カンガルーを『固有名詞』と勘違いしたのです。
この会話から、
『2本足で飛び跳ねる、袋を持った珍しい動物』をカンガルーと呼ぶようになったそうです。
…というのが、最近までの俗説でした。
俗説だったのです!
なんと近年、事実は違う結論に達したのです!!
「カンガルー」=「跳ぶもの」
『カンガルーの真実』
じつは、キャプテン・クックがオーストラリアに上陸してアボリジニーたちと会い、
『2本足で飛び跳ねる、袋を持った珍しい動物』を見るところまでは、俗説と同じ経過をたどります。
違うのは、それ以後。
キャプテン・クック「あれはなんという動物ですか?」
アボリジニー「Gangurru(ガングルー)、デス」
Gangurruとは、『飛び跳ねるもの』を意味します。
それをキャプテン・クックたちが『固有名詞』と勘違いしてしまったのです。
やがてGangurruは、Kangaroo(カンガルー)に変化し、今私たちの知る名前になりました。
「知りません」説とたいして変わらない「カンガルーの名前」由来のストーリーでした。
カンガルーの標識
もう10年少し前ですが、オーストラリアでレンタカーを借りてシドニーからメルボルンを往復したことがありました。当てのない旅行です。
そこでよく見かけた看板が、非常に印象に残っています。
その看板は黄色いひし形(正方形)で、黒い縁取りがしてあり、中央にカンガルーのシルエットが黒く描かれています。はじめはなんだろう??と思っていたら、ガイドブックに標識の意味が載っていました。
「カンガルーが飛び出してくるかもしれないから注意してください」
なんと、野生カンガルー出没に注意を促す看板だったとは!
ほかにもエミューやコアラの看板も観ました。
物珍しさも手伝って、はじめは「カンガルーが飛び出してくるかもしれない!」と思って慎重に運転をしていましたが、やがて慣れは来るもので…いけませんね。
結局カンガルーなどの動物に遭遇することはなかったのですが、もし出てたらこんな穏やかに書いていなかっただろうなぁ、と、なつかしく思いました。
まとめ
カンガルーの名前は、結局「通訳ミス」ということがわかりました。人間らしくていいです。
ところで、日本の道路標識にも「どうするのよ!?」と思った経験があります。
『落石注意』です。
落石に気付いて注意しても、隣に車が並走していたらハンドルをきれないし…急ブレーキかけても後ろから追突されそうだし…と、本気で考えたこともありますが…どうするのが正解か、悩ましいところです。