我が家には2人の小学生がいます。
2人とも学校が大好きで、上の子に至っては37度程の熱なら親が引き留めるのも聞かず、マスクをして学校に行ってしまいます。
2人が学校で愛してやまない時間が給食です。
「今日は○○が給食に出るから絶対休みたくない」という言葉をよく聞きますが、そのたびに私は『まるでご飯を食べさせていない家庭のようだ…』と心の中で苦笑いをしております。
そんな我が子の友達の一人が小学校1年生の時に「学校に行きたくない」と言い出し、そして実際に行けなくなってしまったことがありました。
今では過去の話ですが、その時は親御さんも気が気ではなさそうでした…。
そこで今回は同じような悩みをお持ちの方に、体験談を交えて、参考になりそうな情報をお伝えします。
原因は?行きたくない心理
子供により学校に行きたくない原因はさまざまです。
娘の友達の場合は、きっかけが給食の牛乳でした。
苦手な牛乳が飲めず、給食の時間が終了しても、休憩時間が終わっても、掃除の時間が始まっても、自分の席に座ったまま9割がた残っている牛乳パックとにらめっこをしていたようです。
私はその話を娘から聞いたとき驚きました。
私たちの小学校時代(昭和です)ならまだしも、今の時代にそんなスパルタ給食が許されるなんて…。
結局娘の友達はそれがトラウマになり、担任の先生が苦手になってしまいました。
徐々に教室に入ることができなくなり、やがて朝、学校へ行くことを嫌がって泣いてしまうようになったそうです。
娘の友達の場合は人間関係によるストレスですが、子供によっては単純に「家が良い、お母さんと一緒にいたい」という心理の子もいるようです。
親としては見極めがむつかしいですね。
朝だけ?学校では元気なの?
単純に、「学校に行きたくない、ではなく家にいたい」子供の場合は、多少無理やりにでも学校へ連れて行けば楽しく過ごすことが多いようです。
「学校に行きたくない」と子供が言い出した時「いいよ~。じゃあ先生に電話してあげるね~」とわざと明るく言うと「やっぱり行く」と自主的に登校した、という体験がネットに多く上がっていました。
ただし、娘の友達の場合は原因が先生であったため、学校へ行けば元気になる、どころではなかったようです。
結局彼女は1年生の間、空き教室や保健室で自主勉強をしていました。
お昼の給食時間だけは教室に戻ったり、空き教室に仲良しのお友だちが来て食べていたりしたようです。
もちろん牛乳は提供しないよう、学校側に配慮してもらいました。
そして残念なことに、彼女と担任の溝は埋まらないまま、彼女は2年生へ進学しました。
親はどうすればいい?
娘の学校では毎年クラス替えがあります。もちろん、担任も変わります。
2年生になった娘の友達はたくさんの仲のいい友達と同じクラスになり(娘も一緒でした)、担任の先生とも相性良く、以後は学校に楽しく通っています。
「ほっとした」と、彼女の母親が言っていました。
彼女の母親は彼女を守ろうと、1年生の時の担任と何度も話し合いを持ったそうです。
でも上手くいかず、親子ともに頭を抱えていた状態でした。
「家ではどう接していた?」と私が効くと、母親は「娘の話をよく聞くようにしていた」と答えてくれました。
「思っていることを口に出させるようにして、気持ちを閉じ込めないようにさせた」そうです。
子供が「学校に行きたくない」というと、親として『登校拒否になっては大変』と思い、何とか学校に行かそうとあの手この手を考えます。
上手く行く時もありますが、行きたくない原因が学校にある場合は、逆にストレスを大きくしてしまいますね。
あるブロガーさんが、子供が学校に行かない時、親はアドバイスをするのではなく、しっかり聞くことが大切だと、言っていました。
子供は自分の話をしっかり聞いてもらうことで『肯定された』と感じて安心するそうです。
さらにこれが、自分で解決する力につながるとか。
ついつい、私も子供に意見を言ってしまう親ですから、見習わないとな、と反省しました。
まとめ
子供に「学校に行きたくない」と泣かれるのは、親にはつらいことですね。
嫌がる時には、まずはしっかりスキンシップをして安心させて、ゆっくり聞いてあげる時間を作ることが、親としてしてあげられる一つの方法かもしれない、と思いました。