子育てにおいて親は、さまざまなことにおいて「いつから始めるか」を考えますね。
いつから一人でお風呂に入るか、いつから家の鍵を持たせるか、など、
タイミングを考えるポイントがたくさんあります。
そこで今回は「お手伝いにお小遣いをあげること」についてまとめてみました。
子供がお手伝いをしてくれた時、お小遣いをあげるにはどのようなことに気を付ければ良いのでしょうか。
お手伝いをしてくれた子供に、そろそろお小遣いをあげてみようかとお考えのご家庭の参考になれば幸いです。
子供のお手伝いにお小遣いをあげるメリット
子供がお手伝いをしてくれた時に、お小遣いをあげるとどのようなメリットがあるのでしょうか。
一番分かりやすいのは「お手伝いに対するモチベーションの向上」ではないでしょうか。
お手伝いを依頼する時に、「お小遣いをあげるからお願い」という一言があるか無いかで、
子供の反応や表情が大きく違いますよね。
最初にお手伝いをお願いして子供が断った時に、仕方なく「お小遣いをあげるから」と付け加えることがあります。
急いでいる時やどうしても力を借りたい時に、「お小遣いをあげるから」という言葉は便利なはたらきをしてくれます。
そのほか子供にお小遣いをあげることには2つのメリットが考えられます。
・大人にとっての“仕事”について考えるきっかけになる。
・金銭感覚が養われる。
幼稚園や保育園に通う年代だと、その場所に通うことが自分にとっての“仕事”だと考える子供がいます。その場合、大人の仕事は勤務先の会社やお店に“通うこと”を仕事だと考えます。
しかし実際のところ、通うだけでは仕事をしたことにはなりませんね。
大人は勤務先でさまざまな業務を担当し、それぞれの役割を果たしているのです。
お手伝いのあとにお小遣いを受け取ることで、子供は大人にとっての“仕事”について考え始めます。
そして、「お手伝いをしてもらうお小遣い」は金銭感覚を学ぶ第一歩ともいえるでしょう。
お金に触れる機会が無ければ、金額の「高い」と「安い」の目安が分かりません。
日常的にお手伝いをしてお小遣いをもらうことを繰り返し、だんだんと金銭感覚が身に付いていきます。
子供のお手伝いにお小遣いをあげるデメリット
では反対に、お手伝いにお小遣いをあげるとどのようなデメリットが生まれるのでしょうか。
それは、「お手伝いの目的が“お小遣い”だけになる」ということです。
それゆえに、お小遣いをもらえなければお手伝いをしなくなる、といリスクが出てきます。
お小遣いをもらえないお手伝いにも「親の助けになる」や「家族の役に立つ」という貢献にやりがいを感じてくれると良いですね。
子供のお手伝いには感謝の言葉を伝えるだけのメリット・デメリット
子供にお小遣いをあげる、あげないに関わらず、御礼の言葉を必ず伝えるようにしましょう。
大人と同じように、子供も人から感謝されることに喜びを感じます。
そしてそれが次のお手伝いへのモチベーションにつながります。
では、子供に感謝の言葉のみでお小遣いをあげない場合には、どのようなメリットがあるのでしょうか。
それは、お手伝いが子供にとって自然な行動になっていくことです。
お手伝いのあとにお小遣いがあると、どうしても「自分は特別なことをした」という気持ちになりがちです。
お手伝いが「特別なこと」ではなく、自然にそれを出来るようになれば親は助かりますね。
この場合、デメリットが出てくるとしたら子供が周りの友達と比較した場合です。
「ほかの子はお手伝いをするとお小遣いがもらえるのに、自分はもらえていない」と、損をしているような気持ちを持ってしまいます。
周りの子供のお小遣い事情について、必ずしも子供が親に話すとは限りません。
きっちりと周りと歩調を合わせる必要はありませんが、
ほかの家庭ともコミュニケーション・情報交換をしていきましょう。
子供の成長に良い影響を与えるお小遣いのあげ方
お手伝いをするうえで、子供の得るものが“お小遣い”だけではないことを伝えましょう。
具体的には、お手伝いをしてくれた子供にその感想を聞くことがポイントです。
子供が床の雑巾がけをしたり、ゴミ捨てをしたり、その行動で何を感じたかを聞くのです。
子供はそれを言葉にすることで、達成感が明確になるでしょう。そして、親がそれを褒めることで喜びが増します。
子供が自信を持つことで、またお手伝いをするモチベーションが生まれますね。
親の力になれたことが自信になり、また貢献したいと思うようになります。
まとめ
お手伝いに対するお小遣いについては、やはりコミュニケーションが重要といえるでしょう。
それは親と子供との間ももちろん、周りの家庭でのやり方について情報を得ていく必要があります。
日常生活のなかで少しずつステップを踏んでいきながら、金銭感覚が養われていきます。
子供が喜びや達成感を得ながら、自然に身に付けていければ良いですね。
そのために親が出来るサポートは小さいことが多いですが、じっくりあれこれ繰り返していきましょう。
記憶に残らない小さい出来事でも、その積み重ねが成長の糧になっていきますよ。