鯖といえば、お寿司に、煮付け、塩焼きと色んな料理にも使えてとっても美味しい魚の1つですよね。
青魚ですからDHAやEPAも豊富に含まれていて、血液の流れを良くするなどの健康効果も大きいです。
魚が大好きな私は、この健康効果もあって鯖をよく食べるよう心がけていました。
しかしある日の食後、突然、蕁麻疹が出てきました!
幸いその時は軽度なもので、常備していた市販の塗り薬で収まったのですが、鯖による食物アレルギーなのか、それとも他の何かなのかはわかりませんでした。
今回は、その後自分で調べたことや、医師に相談して聞いてきたことをまとめました。
鯖アレルギーの症状はすぐに出るの?
鯖アレルギーの原因は、3種類あると言われています。
1つ目が、鯖の成分に反応する食物アレルギー。
2つ目は古くなった魚などに見られるヒスタミンという物質によるもの。
3つ目はアニサキスによるアレルギー反応によるもの。
つまり、純粋な鯖アレルギーは1つしかないのですが、症状はどれもほとんど同じで検査しないとどれが原因かはわかりません。
3つ全ての種類で、基本的に1時間以内に症状が出てきます。
症状は、蕁麻疹や腹痛、嘔吐など食あたりによくあるもので、軽症で済むことが多く数時間程度で回復するものがほとんどです。
まれに、呼吸困難など重大な症状が現れるので、不安な場合は病院へ行きましょう。
病院へ行く時は、食べた魚・部位、何時間前に食べたのか、どのくらいの量を食べたのか、といった情報を伝えられるようにしておきましょう。
鯖アレルギーの対処法は?
先にもお伝えしましたが、鯖アレルギーの原因には3種類あります。
ですので、当然ですがそれぞれで対処法が違ってきます。1つずつ見ていきましょう。
1、 鯖自体にアレルギー反応が起こる場合
この場合は簡単です。鯖を食べなければいいのです。
鯖が好きだという人にはつらいかもしれませんが、食べない以外の対処法は現在のところありません。
2、 ヒスタミンによる中毒症状の場合
ヒスタミンとは、サバ科類似魚類(サバ・マグロ・カツオなど)の体内にもともと存在する物質が腐敗することで生産されます。
ヒスタミンは一度生産されてしまうと、調理の加熱や冷凍では破壊・分解ができません。
ですから、生魚は冷凍や冷蔵を徹底し、ヒスタミンが作られる前に、なるべく早く食べることで対策が可能です。
3、 アニサキスが原因のアレルギーの場合
アニサキスというと、2〜3cmの寄生虫で、寄生されている魚を食べると、人間の胃に入り、胃を噛むことで激しい痛みが出ることで一時期話題になりましたよね。
実はそのアニサキスが分泌物を出し、それがアレルギーを引き起こす場合があるようです。
アニサキスは、鯖だけでなく、イカや鮭、サンマなどわかっているだけでも200種類以上の魚に寄生しています。
アニサキスのアレルギーは、アニサキスの生死や大きさに関わらず、口に入れてしまえば反応が起こってしまいます。
この場合、魚のすり身やかまぼこといった食品まで制限した方がいい可能性があるので、病院でしっかりとした検査を受けましょう。
鯖アレルギーは検査できる?
鯖アレルギーは検査が可能です。
一般的には血液検査で行われる場合が多く、lgEという抗体の量を調べ、鯖に対してアレルギーがあるかどうか調べます。
しかし、信頼性はあまり高くありません。検査で陽性がでたからといって絶対に食事制限をしなければいけないというわけではないのです。
ですが、今後の食生活や、アレルギー症状が出た時の参考にはできるので、検査しておいて損はないでしょう。
まとめ
鯖アレルギーには原因が3種類あり、対策がそれぞれ違っています。
一言で鯖と言っても、鯖を食べてはいけない人は、鯖自体の食物アレルギーの人だけです。
私が食べた鯖は、冷蔵庫には入れていたものの少し古くなっていたものでした。
おそらくヒスタミンによる中毒症状だったのだと思います。
その後、恐る恐る鯖を食べたのですが異常ナシでしたからね。
こういう人の場合は、鯖は食べられます。
自分が鯖アレルギーだと勘違いして、鯖を控えている人も少しはいるのではないでしょうか?
もし勘違いで制限しているならもったいないので、一度検査を受けてみてはどうでしょうか。
この検査は鯖だけでなくほかのアレルギーも同時にわかるので便利ですよ。