皆さんは、雨の日にお墓参りに行ったことはありますか?
先日、親戚がこんなことを言ったんです。
「雨の日にお墓参りに行くものじゃない」
その時は、詳しくは聞かなかったのですが、後から考えると「縁起が悪い」と言ってたのかも…と気になってきました。
縁起が悪いのだったら、雨の日のお墓参りはマナー違反になりますよね。
こういうことはきちんと知っていたら、後々、役に立つかもしれません。
良い機会なので、調べることにしました。
雨の日にお墓参りするのは縁起悪い?
地域によっては雨の日は墓参りに行かないとされている所もあります。
お年寄りに行かないように言われた経験があるという人もいました。
しかし、なぜ縁起が悪いかというこれといった根拠はありません。
ですから、この言い伝えは迷信と捉えていいようです。
つまり、雨の日のお墓参りは縁起が悪いということはありません。
雨が降ったからといって予定を変えなくても大丈夫です。
ただし、雨の日にお墓参りは、やはり大変ですよね。
足場も悪くなり、危険かもしれません。
もし、別の日に変更できるのなら、それもアリかなと思います。
昔は、今以上に道が悪く、ぬかるんで、雨の日のお墓参りは大変だったことでしょう。
土葬の場合は、雨だと病原菌が広がる可能性もあります。
だから、雨の日はお墓参りに行かないというのは、昔の人の知恵だったのかもしれません。
無理に予定を変えなくてもいいし、無理して雨の中行かなくてもいいし…
都合のよいときに行けばよいということです。
雨の日にお線香・お花・お供え物・墓掃除は?
雨の日は、お線香をあげても、すぐに消えてしまいます。
どうしたらいいのか迷いますよね。
お参りの仕方にはいろいろな考え方があります。
線香などは、かえってゴミになってしまうので、次の機会にということで省略するのも一つの方法だと思います。
簡単に済ませても、問題ありません。
ですが、線香の香りはご先祖様の食事だとする考え方があります。
その考えを大切にするのならば、すぐに雨で消えるとしても、お線香をあげてください。
雨ですぐに消えるので、燃え残ってしまいます。
お参りを終えたら、お花やお供え物と一緒に片づけましょう。
どちらにしても、供養する気持ちがあればご先祖様に伝わると思います。
方法については、お寺の方や家族に相談した上で、ご自身で判断されてください。
お墓が家から近くであったら、別の日にあらためてお掃除に来てもいいですね。
でも、もし年に1,2度しか来られないのだったら、やはり綺麗にしてあげたいものです。
考え方によっては、雨の日は水をかける手間が省けるとも受け取れます。
タオルやスポンジで磨いたら、晴れた日よりもピカピカにできるかもしれませんよ。
雨の日の注意点や持って行った方がいい物
雨の日は、特に足元が悪くなるので十分注意してください。
大きな水たまりができていたり、ぬかるんでいたりするかもしれません。
墓石は水にぬれると滑りやすくなります。
特に新しい墓石はきれいに磨かれて滑りやすいので、転倒に気をつけましょう。
動きやすい服装と滑りにくい靴でお出かけください。
お線香をあげるのなら、墓前でなかなか火が点かないことが考えられます。
そこで、火を点けやすいグッズがあると、とても便利。
お墓参り用風除け付きのターボライターは、雨風をよけ、すぐ火がつくので重宝します。
雨の日でなくても使えるので、一本持っているとよいかと思います。
最後に
一般的には、雨の日にお墓参りに行っても問題ないということでした。
しかし、お墓参りをはじめ、昔からの風習には地域によって様々な考えや方法があります。
迷った場合は、年長の親戚や身近な詳しい人に相談するのがよいでしょう。
あとは、ご先祖様を思う気持ちがあれば、ご自身の判断に任せて大丈夫だと思います。
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