「成人の日」は、平成12年より1月第2日曜日となっていますが、もともとは
「おとなになったことを自覚し、みずから生きぬこうとする青年を祝いはげます」の趣旨のもと、昭和24年から平成11年までは1月15日を「成人の日」と定めていました。
でも、全国を見まわしてみると必ずしも1月に開催しているわけではなく、いわゆる「お国の事情」で5月であったり8月であったりするようです。
1月には振袖の正装で出席する姿をよく見ますが、5月や8月などではどんな格好で出席すればいいの?と悩んでしまいそうです。
女性だけでなく、男性も正装ばかりではないかもしれませんね。
では、どうして1月以外の月に「成人式」が開催されるのでしょうか?
ここでは「夏」の成人式の理由と服装に注目してみましょう。
夏に成人式があるのはどの地域?理由は?
夏に成人式がある地域は全国的にけっこうあるようで、たとえば北海道、東北、北陸、山陰などです。
その理由は、やっぱり
雪がつもる!
1月に雪が多い地域では、雪がつもれば足もとがわるく、女性はもちろん男性も羽織はかまの正装の場合は、ぞうりで雪道は歩きにくいのです。
お天気が悪いと足もとがビチャビチャしたりツルツルしたりでは、せっかくの着物も足袋もぞうりも気になって大変です。
私は、成人式の後でしたが、ぬれたみぞ板に足がすべって尻もちをついてしまった苦い経験があります。
「着物が~」と思いましたが後の祭りですよね。
また豪雪地帯でなくても、成人式の間際の日に思わぬ積雪で交通事情が変わったりして、帰郷が思うようにできなっかったりするリスクも考えなければならないでしょう。
それでも1月に開催している自治体もありますが、一部地域では夏などに行われるようです。
都市から帰省しにくい!
高校卒業後に、進学や就職で地方から都市へ出て行ってしまったケースも多く、正月三が日に帰省して、1月の成人式にも帰省はつらいという理由もあるようです。
8月などのお盆期間中なら休暇もとりやすく、成人式にも出席しやすくなるというわけです。
成人式の案内状は住民票のある住所に送られますから、都市での希望する市町村に自ら申し出て都市部などでの出席をすることも可能ですが、成人式を機に同級生との再会もできるとなれば、皆が集まりやすい夏の開催も楽しいかもしれませんね。
女性の服装は?
今では多くの女性が成人式に振袖をきますが、それは1960年代以降のことで、それまではスーツを着ていたそうです。
最近は、夏の成人式ではあらかじめ振袖を着て記念撮影をしておき、当日は華やかなパーティドレスやスーツでの出席がふえています。
パーティドレスは振袖に比べて、大変安価でレンタルでも購入でも手が届く範囲かと思います。
パーティドレスなら楽しい二次会にもピッタリですね。
今後結婚式に出席する機会も多くなることも予想して、フォーマルなドレスも良いかもしれません。
ただし、日本の式典ですから露出度はおさえたいもの。
薄手のショールなどをはおれば優雅さをただよわせつつ、冷房の冷え対策にもなるでしょう。
また夏の成人式ということで、皆で浴衣を着る自治体もあります。
暑い夏ですから、気軽で涼しい浴衣は助かりますね。
お財布の心配もあまりしなくて済んで気持ちも軽いのではないでしょうか?
男性の服装は?
スーツ
男性も一生に一度の成人式です。バチッと決めていきたいものですね。
夏物のダークスーツが一般的でしょう。
色は黒やネイビー、グレーが無難ですし、社会に出てからも着られるものをチョイスすれば便利でお得ですね。
ワイシャツ
やはり白色のワイシャツはどんなスーツにも合いますから、迷いがなく安心して着ることができます。
グレーや色柄ものもおしゃれですが、全体の統一感を心がけたいものです。
ネクタイ
ネクタイもスーツやワイシャツとの統一感が求められますから、全く違う色合いではなくできるだけ違和感のすくない同系色がよいですね。
靴下
靴下はかくれたおしゃれアイテムと思ってください。
見えにくいと油断せず、意外とチェックがはいる部分かもしれません。
カジュアルな短い丈の靴下ではなく、オーソドックスなどんな時にも使える黒やネイビーなどを選ぶと良いでしょう。
靴
靴はまさに足元を見られるもの。
はいている靴でその人の価値を判断されることもあるのです。
成人式という、せっかくの機会ですからきちんとした革靴を新調したら良いのではないでしょうか?
色はやはり黒色が無難でしょう。
おしゃれな白色などは、この後あまり使う機会がない場合はもったいないことになるかもしれません。
最後に
一生に一度の重要な節目の成人式。
何年後かにそのときの記念写真を微笑んで見たいものです。
バッチリ決めた衣装で、暑い夏の成人式を人生の貴重な良い思い出として飾ってくださいね。
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