冷凍食品の持ち帰りや宅配についてくるドライアイス。
なぜか近所のスーパーでは売られているのを見かけません。
もしあったら、食品を冷やすのに便利だと思うのですが・・・
売られてないのなら、宅配に入っていたドライアイスの余りを活用すればよいのでは?
家で保存出来ればいいかも!
そんなことを考えたので、早速、調べてみました。
冷蔵庫や冷凍庫でドライアイスは保存できる?
そもそもドライアイスの正体をご存知ですか?
実は、ドライアイスは二酸化炭素の姿が変わったもの。
二酸化炭素を圧縮したり冷却したりして固体の状態にしたのがドライアイスです。
水は0℃で氷になりますが、二酸化炭素が凝固する温度はそれよりもずっと低くて、なんと-79℃。
こんなに冷たいから、宅配などにはドライアイスが使われているのですね。
でも、家庭用冷蔵庫の冷凍室の温度はおよそ-20℃。
ドライアイスが凝固する温度とは、その差が50℃くらいあります。
これだけ温度差があるので、家庭ではドライアイスを長期間保存することは無理。
残念ながら、ドライアイスを家庭で保存して常備するというのは不可能ということが分かりました。
冷凍庫でドライアイスが爆発するって本当?
ところで、「ドライアイスが爆発する」というウワサを耳にしました。
元は空気中に普通に存在する二酸化炭素なのに、どうして??って思いますよね。
でもこれは、本当の話。
国民生活センターには、ドライアイスが爆発した事例が数多く報告されています。
ただし、ドライアイス自体が爆発したわけではありません。
ペットボトルなどの密閉容器にドライアイスを入れていたら、容器が破裂したというのです。
ドライアイスは、時間が経つと気化して膨張します。
そのため、急激に増えた体積に耐えられなくなり、密閉容器が破裂するというわけです。
白い気体がモクモク出てくるドライアイスをペットボトルに入れるなんて、いかにも子供がやってみたくなりそうですよね。
でも、危険なので絶対にさせてはダメ。
過去には、ペットボトルの膨張で飛んだキャップが目に当たり失明したという事例もあります。
また、飛び散ったドライアイスが直接皮膚に触れると凍傷を起こすことも。
とにかく、ドライアイスを入れた容器の密閉は絶対にNGです。
最適なドライアイスの保存は?
先にお話ししたように、一般家庭ではドライアイスを溶かさずに保存することは不可能です。
ですから、ここでの保存とは「できるだけドライアイスを長持ちさせる」という意味になります。
まず、ドライアイスは空気に触れることで気化が促進されるので、新聞紙などで包むのが効果的です。
さらに、それを外に放置するよりは冷凍庫や発泡スチロール等の保冷ボックスに入れておくほうが長持ちします。
冷凍庫や保冷ボックスは、密閉性が高くないので気化しても爆発することはありません。
1kgのドライアイスが完全に溶ける時間は、保冷ボックスに入れた状態で約4,5時間だそうです。
もし大量にドライアイスを保存するとしたら、一つ注意すべき点があります。
二酸化炭素は通常、人体への害はありません。
しかし、空気中に増えすぎると酸欠状態になり気分が悪くなることも。
家庭での事故ではありませんが、かつて巨大な冷凍庫のようなところでドライアイスを取り扱う作業をしていた人が酸欠で意識を失うという事故も起こっています。
万が一のことも考えられるので、狭い部屋にドライアイスをたくさん持ち込む場合などは、換気に注意をしましょう。
最後に
ドライアイスは、家庭で常備できるほど長期間の保存はできません。
でも、少し長持ちさせることなら可能だということが分かりました。
その場合の方法は、
・新聞紙などで包んで空気に触れさせない
・冷凍庫や保冷ボックスに入れる
しっかり冷やしてくれるし、時間が経てば気化して無くなる優れもの。
もし、当日に手に入るのであれば、キャンプで食材を持っていくときなどに重宝しそうですね。
ドライアイスを取り扱う際には、くれぐれも密閉しないこと。
そして素手で触らないように、自分自身はもちろん、子どもをはじめ周りの人にも注意を促しましょう。
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取り扱いも簡単で、何度も使えます。