スーパーで霜が付いた冷凍食品を見かけることがあります。
これって大丈夫なのでしょうか?
口に入れるものなので、やっぱり気になりますよね。
食品は安心安全が第一です。
そこで、冷凍食品の霜について調べてみました。
そもそもなぜ冷凍食品に霜がつくの?
冷凍食品のパッケージ内についている霜は、食品に含まれる水分が昇華して気体になり、その後、周囲の空気が冷えたときに氷になったものです。
また、パッケージの外についている霜は冷凍庫内の水分が凍ったものになります。
この現象が起こる大きな要因になるのが周囲の温度変化です。
お店に並んでいる商品に霜が付いている場合は、輸送の際などの温度管理が不十分であることが考えられます。
買い物するときは、霜が付いてないものを選ぶようにしましょう。
では、自宅の冷凍庫に入れていたら霜が付いたという場合は?
冷凍庫内の温度が上がる場面がいろいろ思い浮かびますよね。
・ドアを長く開けていたことはありませんか?
・詰めすぎた食品が引っかかってドアがきちんと閉まっていなかったことはないですか?
・ドアのパッキンに不具合はないですか?
これらが霜ができる要因になります。
また、長期間保存していると温度変化の機会が多くなるので、それだけ霜が付きやすくなってしまいます。
霜のついた冷凍食品は食べても大丈夫?
霜が付いていても身体にはそれほど問題ない場合が多いのですが、おすすめはできません。
霜がたくさんついた冷凍食品は、品質が劣化している可能性があります。
水分が昇華した食品は、食感がパサパサになり美味しくありません。
さらに、色が悪くなったり臭いがする場合もあります。
食品の水分が抜けたところには、空気が入ります。
そうすると、タンパク質の変質や油分の酸化などが起こるのです。
このことを、一般的には「冷凍焼け」と呼んでいます。
冷凍焼けした食品は、腐敗や菌が繁殖したわけではないので食べられないことはありません。
食べる場合は、味が落ちていることを承知の上、自己責任でお願いします。
冷凍庫についた霜は取った方がいい?
さて、ご家庭でお使いの冷凍庫に霜がつくという経験はありませんか?
特に古いタイプの冷凍庫ではよくあることです。
霜が付きだすとどんどん大きくなるんですよね。
この霜は、ほったらかしにしてはいけません。
きれいに取り除きましょう。
霜が大きくなると、食品を入れるスペースが狭くなる上、衛生的にもよくありません。
また、冷却機能が低下するので電気代が増加してしまいます。
氷の塊のように大きくなってしまった霜は、少し溶かすと取れやすくなります。
まずは庫内を空にして電源を落とし、ドアを開けておきます。
ドライヤーを使って溶かすと、より短時間で作業ができます。
表面が少し溶けたら、プラスチックのヘラなどできれいにこそげ落とすことができます。
このとき、金属製のヘラやアイスピックなどは使わないでください。
冷凍庫を傷つけ、故障の原因になります。
そして、再び霜が付かないように原因を考えることも大事です。
・ドアパッキンが変形していたり、半ドア状態になったりしていないでしょうか?
・設定温度が低すぎではないですか?
・すぐ側にオーブンなど強い熱を発生させるものを置いていませんか?
・電気が一時的に止まったことはありませんでしたか?
何度も繰り返し、霜が付くようであれば冷凍庫が故障していることもあります。
メーカー等に問い合わせて修理をするか、買い替えを検討されてもいいと思います。
最後に
冷凍食品に付いた霜は、食品から出た水分が凍ったものでした。
冷凍焼けして味は落ちているから、なるべく避けたほうがいいですね。
おうちでも、冷凍庫の温度変化が少なくなるように気をつけたいと思います。
そのためには、家族の協力も必要ですね。
早速、開閉のしかたを注意しなくては!
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