あなたは熱が出た時に、おでこに冷えピタを貼っていませんか?
おでこに貼ってもすぐに剥がれてしまったり、冷たいと感じるのは最初だけでなかなか体温が下がっている感じがしなかったりしませんか?
冷えピタや熱さまシートのパッケージには、おでこに貼っているイラストが描かれているので、なんの迷いもなくおでこに貼っていると思いますが、実はおでこに貼るより他の場所に貼った方が、速く冷却できるのです。
冷えピタを貼ってもすぐ剥がれてしまったり、なかなか冷たく感じられなかったりしたのなら、本文を読んで効率的に冷却する方法を実践してみましょう!
冷えピタや熱さまシートはどこに貼るといい?
実は、おでこではなく「首・脇・太ももの付け根」に貼るほうが効果があります。
なぜなら、この3ヶ所には太い動脈が通っており、その太い血管を冷やすと、細い血管を冷やすよりも速く全身に冷えた血液が巡るからです。
実際に医療現場でも、高温の患者さんにはこの3ヶ所に保冷剤を置いて冷却を行っているそうです。
具体的に太い動脈とは、「頸動脈(けいどうみゃく)」「腋窩動脈(えきかどうみゃく)」「鼠頸動脈(そけいどうみゃく)」に3つです。
まず頸動脈とは、喉仏の両側の少しくぼんだ部分にあります。
その部分を軽く触れると、脈打っているのがわかりますか?
頸動脈を冷やすと、脳へ向かう血液を冷やしているので楽になるのです。
次に腋窩動脈は脇の下で、詳しくは熱を計る時に体温計を当てる場所です。
ここにも全身に血液を送っている太い血管が通っていて、さらに皮膚も薄いので他の2ヶ所より短時間で冷やすことができます。
もし、脇の下が苦手という方であれば、肘の内側(採血してもらう場所)を冷やすのもおすすめです。
最後に鼠頸動脈はVラインのところです。
繊細な場所の近くのため貼りにくいかもしれないですが、内ももの方が脂肪が薄いため血管を冷やしやすいです。
もし、この部分に貼ることが難しければ、膝の裏側に貼るのもおすすめです。
首・脇・太ももの付け根には、太い血管が通っているだけでなく、リンパが集まっている場所でもあります。
リンパには細菌から体を守ってくれる働きがあります。
そのため、体内に細菌が潜伏している場合は、細菌をやっつけようと一生懸命に働きます。
その時に熱が発生してしまうのです。
その熱を冷やす意味もあり、この3ヶ所を冷やすと良いのです。
すぐに剥がれちゃう!剥がれない方法は?
冷えピタや熱さまシートを剥がれにくくする方法は「貼る前に汗や皮脂を拭き取る」「貼がれにくい場所に貼る」この2つです。
なぜなら冷却シートの粘着面は、汗や皮脂に弱いからです。
また、良く動かすところに貼ると摩擦が増えるため剥がれやすくなってしまうのです。
汗や皮脂を拭き取る方法は簡単で、ハンカチやタオルを使ってサッと拭くだけです。
発熱の時は自分が思っている以上に汗や皮脂がたくさん出ています。
汗をかいていないから大丈夫と思わずに、サッと拭きましょう。
また、剥がれにくい場所で効率的に冷える場所は「首」です。
小さいお子さんであれば、1枚のシートで左右の頸動脈を冷やすことができると思いますが、大人の場合は足りないことが多いです。
その時は、1枚のシートを半分に切り左右の頸動脈に貼るか、2枚シートを貼るかしましょう。
ちなみに、おでこに冷却シートを貼ったことで生後4ヶ月の赤ちゃんが窒息死してしまったケースもあります。
冷却シートが剥がれて、鼻と口を塞いでしまったことが原因でした。
特に小さいお子さんに使用する場合は、おでこに貼ることは避けたほうが良いでしょう。
おでこに貼ると汗も皮脂も出やすい場所なため、剥がれやすいです。
また、おでこが狭い人だと前髪に当たってしまい、しっかり貼ることができません。
そのため汗や皮脂を拭いた首に貼ることが、冷却シートが最も剥がれにくい方法です。
冷却効果はある?ない?冷えピタの仕組み
冷えビタや熱さまシートのような冷却シートには、冷却効果はあります。
もっと言うと、貼った部分の冷却効果しかありません。つまり、体温を下げる効果はないということです。
なぜなら、冷却シートのジェルの部分に含まれている水分が、熱によって蒸発する時にスーッとするだけだからです。
冷却シートのジェルの部分は冷たくないのは、こういうことなのです。
あくまでも、冷却シートのジェルの部分に熱が加わらないと冷たくはならないのです。
では、なんのために冷却シートを貼るの?って思いますよね。
それは、リラックスしたり発熱の辛さを和らげたりするためです。
冷えピタや熱さまシートを貼ったことがある人はわかると思いますが、貼った瞬間はひんやりしていて気持ちが良いですよね。
それにより少し気持ち良く感じることができるのです。
冷えピタや熱さまシートには、冷却効果はあるけれども、解熱効果はありません。
しかし、冷却シートを貼ることによってリラックスできるので、発熱で辛いときには貼ると良いです。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、「冷えピタの貼る場所や剥がれにくい方法」についてご紹介しました。
実は、わたしはおでこが狭く冷えピタを貼ってもすぐに取れてしまうため、発熱で辛いときは首の後ろに冷却シートを貼っています。
冷却シートを小さく切るのも1つの方法ですが、熱で辛い時はそれどころではないので、首の後ろだと、サッと汗を拭いてすぐ貼れるため楽です。
ぜひ参考にしてみてくださいね。