前回、瞬間接着剤保存方法をお話ししました。
今回は手や指にくっついちゃった時の対処法です。
瞬間接着剤を出したときに、力を入れすぎて余分にあふれ出し、
指にくっついてしまったことは、一度や二度はあるはず。
私は子供のころ、親指と人差し指がくっついてしまったことがあります。
接着が強力なためビクともせず「一生このままだったらどうしよう~」
と泣きそうになりました。
もちろん実際にはそうならず、無事にこうしてキーボードを打っていますが。
お子さんがショックを受けていたら、大丈夫だよとなぐさめて
これから書く方法を試してください。
瞬間接着剤を剥がす方法
さっそく、剥がす方法を見てみましょう。
方法は3つあります。
お湯で揉みほぐす
瞬間接着剤は熱に弱いので、40度位のお湯につけましょう。
ちょうど、お風呂くらいの気持ちいい温度ですね。
また、振動にも弱いです。
付いた箇所をお湯に付けながら、揉みほぐすように動かしましょう。
除光液を付ける
除光液は油脂を溶かす「アセトン」という物質が含まれています。
このアセトンが、ネイルだけでなく瞬間接着剤も溶かしてくれます。
ただし、アセトンは刺激が強いので肌が荒れます。
落とした後は、ハンドクリームなどでお手入れしてください。
※アセトンは脱脂性が強く手が荒れるので、
アセトンを含まない「ノンアセトンリムーバー」という除光液もあります。
アセトンの代わりに「酢酸エチル」が使われていて、効果は薄くなります。
除光液の成分を見てください。
「瞬間接着剤剥がし」を使う
「瞬間接着剤剥がし」という物を各社が売り出しています。
瞬間接着剤を買うときに、一緒に買うのもいいですね。
必要なところ以外に付いてしまうのは、よくあることなので
一つ手元にあるのは安心です。
剥がした後のガサガサ
3つの方法のうち、いずれかを使って無事にはがれても、硬化した接着剤が残ってしまいます。
ガサガサして気持ち悪いですが、無理に皮膚を剥がそうとしないでください。
新陳代謝により、2~3日で取れますので、ご安心ください。
ハンドクリームなどで、指や手を労わってあげてください。
危険!瞬間接着剤で火傷?
手や指に付くからといって、
軍手や手袋をして瞬間接着剤を使用するのは絶対に止めてください。
アロンアルファのQ&Aに、こう記載されています。
瞬間接着剤は布などの繊維状の材料に染み込むと急激に硬化し発熱することがあります。
これは、瞬間接着剤が毛細管現象で繊維内に染み込んで表面積が急激に大きくなるためであり、繊維内の水分で硬化反応が始まり、その後急速に硬化反応が進み場合によって白煙を上げて発熱します。
特に綿、ポリエステル系、およびアセテート系の衣類に液状の瞬間接着剤が染み込んだ場合、100℃前後まで温度が上昇することが確認されており、やけどの恐れがあります。
軍手など布製の保護手袋の使用は避け、衣服に大量に染み込んだときは脱がずに大量の水で冷やして下さい。
染み込みやすい材料を接着するときはゼリー状をご使用下さい。
アロンアルファ解決!サポートQ&Aより
これは知らない方が多いのではないでしょうか。
布に瞬間接着剤が染み込むことで、100度もの高熱が発生するなんて、恐ろしいですね。
瞬間接着剤を使うときは、布に垂らさないよう、充分気を付けてください。
ここに書いてある通り、火傷をしたときは服を脱がずに大量の水で冷やしてください。
時間が勝負です。
すぐに実行してください。
使用前にハンドクリームを塗るのは有効です。
ハンドクリームの油脂で、手に付きにくくなります。
ただし、接着面にハンドクリームが付くと、接着しにくくなりますのでご注意ください。
衣類や家具に付いた瞬間接着剤をはがしたい
衣類に付いた瞬間接着剤は完全に取り除くのは難しいです。
クリーニング店にご相談ください。
家具の場合は、除光液か「瞬間接着剤剥がし」を厚く塗って、
数分待ってから布でふき取ってください。
何度もやれば、徐々に剥がれるでしょう。
ただし、家具の塗装が剥げる可能性があります。
慎重に進めてください。
まとめ
・手や指に付いたら
1 お湯につけて揉む
2 除光液を使う
3 「瞬間接着剤剥がし」を使う
・衣類に付いたら
布に染み込むと100度前後に発火する恐れがある
衣類に付いたら完全に剝がすのは難しい
・家具に付いたら
除光液か「瞬間接着剤剥がし」を集めに塗って何度も試みる
いかがでしょうか。
瞬間接着剤が手に付いても、焦らずに実行してください。
肌に付いても、このような剥がし方があるので安心ですが、
衣類や家具に付かないようにお気を付けください。
特に、衣類は大火傷をする可能性があるので、
本当に慎重に作業してください。