「十五夜」と聞くと「十五夜お月さま見て跳ねる〜♪」とわらべうたの「うさぎ」が
思い浮かぶ方や、秋をイメージする方も多いと思います。
しかし、十五夜の月というのは、実は毎月存在していたのです!!
そして、常に満月というわけでもなかったのです!!
今回は、そんな十五夜の月の真相について徹底的に調べてみました!
十五夜・中秋の名月とは
十五夜は字のごとく「15日の夜」のことです。
ですが、十五夜と聞くと月を愛でたり、お団子を飾ったりというのを
想像する方が多いとおもいます。
では、どうして15日の夜に月を愛でるのでしょうか?
それは、月の満ち欠けに関係していたのです。
実は、月はおおよそ15日周期で満月になっていくからなのです。
1日目で「新月」と呼ばれ、ほとんど真っ暗な月がでます。
その後3日目で「三日月」を迎え、15日で「満月」を迎えます。
そんな満月を愛でるのが十五夜なのです。
ということは、毎月十五夜があるはずなのに
「十五夜」と聞くと、秋の行事に感じるのはどうしてでしょう?
それは、秋という季節が月が一番キレイに見えるからだったのです。
旧暦では、
春 1月から3月
夏 4月から6月
秋 7月から9月
冬 10月から12月
とされていました。
8月は、秋の真ん中に当たる月になるので「中秋」と呼ばれているのです。
そんな8月の十五夜は、1年の中で最もキレイに月が見え、
さらにお月見をするにも過ごしやすい気温だったことから
「中秋の名月」と呼ばれ、その時だけお月見をするようになったのです。
ちなみに、2018年の中秋の名月は、9月24日です。
8月でもなければ、15日でもない。
旧暦と新暦との差を感じますね……。
十五夜と満月の違いは?
先ほど、15日の周期で月はまんまるになっていくとお伝えしたのですが、
毎月15日に必ず満月になるというわけではありません。
それは、旧暦と新暦の違いに関係していたのです。
旧暦というのは、月の満ち欠けを基準にしていました。
月が真っ暗に見える新月を1日と数え、そこから15日後を十五夜としていたので
満月になる可能性が高かったのです。
それに引き換え、新暦というのは、「太陽暦」と呼ばれ、太陽の動きを基準にしているのです。
旧暦では、新月から満月になるまで15日かかるということに対して
新暦では、14日から16日かかると言われています。
太陽が地球の周りを1周するのに365日かかることから計算しているので
どうしても旧暦との差がでてしまうのですね。
そのため、新暦で数えている現代には、
旧暦の十五夜が必ずしも15日の夜にならないのです。
十五夜が満月になる年もあるの?
実は、十五夜の月が満月になる確率は、50%以下なのです!
少なっ!!ほとんど十五夜じゃない!笑
しかし、秋は満月になる可能性が高いのです!
なので、中秋の名月と呼ばれているんです。
では、実際に十五夜の月が満月になる確率が50%以下の中、
中秋の名月が満月になるレアな年はいつなのでしょうか?
2018年から2025年の間で
2021年・2022年・2023年
の3年間です。
この3年間は、十五夜の月が満月になります。
それぞれ日にちは、
9月21日(火)
9月10日(土)
9月29日(金)
です。
これを見てもわかる通り、十五夜は年によって日にちが違うんですね!
ぜひこの3年間には、気合をいれてお月見をされてはいかがでしょうか?
そもそもお月見と言えば、ススキとお団子を想像する方も多いと思います。
なぜ月を愛でながらお団子やススキを飾るのでしょうか?
ススキには、「魔除け」の効果があるのです。
ススキの葉は、先が鋭いので触ると手が切れることがあります。
そのことから、悪いものを切るとイメージされ、魔除けの効果があるとされていたのです。
そして、お団子を飾るのは、お月さまに
「これだけのお団子を作れるくらい穀物が収穫できました!ありがとうございます!」
と感謝を表すためだったのです。
そして、お団子を丸めていたのは、満月に見立てているからなのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
十五夜というのは、毎月あったんですね!
ただ、秋の十五夜が一年の中で一番キレイだったことから、秋のイメージがついたんですね。
そして、旧暦と新暦の差から常に十五夜の月は、満月になるとか限らないんですね。
普段何気なく1ヶ月を過ごしていましたが、これからは月の満ち欠けを意識して
毎月15日が楽しみになりそうです!
2021年は本気のお月見をしようと思います!