2017年のJC・JK流行語の第4位に選ばれた「まじ卍」という言葉。
実際に使っているかはともかく、耳にしたことは多いのではないでしょうか?
何気なく聞いているこの言葉ですが、実は卍には深い意味があったのです。
今回はそんな卍の本当の意味や、
今ドキのJCやJKはどんな時にこの言葉を使っているのかなど徹底的に調べてみました!
卍の本来の意味は?
卍という漢字を見たことがある人は多いのではないでしょうか?
おそらく、一番目にしたことがあるのが「地図記号」ではないでしょうか。
地図記号での卍は、「寺院」を表しています。
小学校で習った時は、この記号を書くのが難しかったのをよく覚えています。
実際にお寺には、卍のマークが多く記されています。
では、この卍にはどんな意味があって、お寺に多く記されているのでしょうか?
卍の歴史とともにお伝えしていきますね。
卍の歴史はとても長く、今から約1万年前のインドで始まりました。
その時は、仏教やヒンドゥー教の中で用いられていました。
この2つの宗教の中で、おめでたいことや幸福の印が「卍」だったのです。
なので、現在お寺で見られる卍には、この意味が由来していたのですね。
そんなインドで始まった卍が日本に広まったのはいつ頃でしょうか?
日本では奈良時代の薬師如来像の手のひらと足の裏に記されていたのが最古だと言われています。
日本に仏教が伝わったのと同時に、
卍の意味もそのままインドで広まっていた意味と同様に「幸福の印」として広まりました。
随分、昔から卍は使われていたのですね。
ちなみに、卍には反対向きにした「卐」もあるのはご存知ですか?
卍を「ひだりまんじ」と読むのに対して
卐は「みぎまんじ」と読みますが、実際にはほとんど使われていません。
なぜなら、卐は卍を反対にしたものだからです。
つまり、幸福の反対ということです。
これを最初に用いたのが、ナチス軍だったのです。
あの忌まわしい歴史を考えれば、なぜ使われていないかは火を見るよりも明らかですね。
まじ卍ってどういう意味?
ここまでで卍の意味はわかっていただけたと思いますが、
では、イマドキのJCやJKが使っている「まじ卍」とはどういう意味だと思いますか?
卍の意味から考えると「まじハッピー」や「まじ幸せ」という意味が近いはずですが
実際よく聞いているとそれ以外にも様々なシーンで使われています。
気分が落ち込んでいる時や、何かに怒っている時。
さらに、自分ではない人に対しても「まじ卍」と言うそうです。
本来の卍の意味はどこにいったのでしょうか。
彼女たちは、卍の意味ではなく「まんじ」という言葉の響きが気に入り使っていたのです。
確かに「まじ卍」って語呂がよく、言いやすいですよね。
使い方としては、どんな時にも使える「ヤバい」に似ていますね。
つまり「まじ卍」は「ヤバい」の語呂がよくなったバージョンです。
まじ卍の使い方!
「ヤバい」に近い意味をもつ「まじ卍」ですが、実際にはどんな風に使われているのでしょうか?
テンションが上がった時
・このスイーツ美味しい!!まじ卍!!
・ゲームクリアした!まじ卍!
・彼氏できた!まじ卍!!
テンションが下がった時
・携帯無くした…。まじ卍。
・疲れたー。まじ卍。
・彼氏からLINEの返信が来ない。まじ卍。。。
調子に乗っている時
・隣の席のヤツ、まじ卍だわー。
・あの1年、まじ卍じゃね?
写真を撮る時
一般的に写真を撮る時には「1+1は?」と掛声をすることが多いと思います。
これの答えは2で、最後が母音の「イ」で終わるので
その掛声に答えると自然と口角が上がるというわけです。
それと同様に、「まじ卍」の最後も母音が「イ」で終わっています。
なので「まじ卍」が掛声でも、口角が上がった笑顔の写真を撮ることができるのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
卍の意味には長い歴史があったんですね。
インドの仏教徒やヒンドゥー教徒の人たちは、まさか卍が現代の日本でこんなに広まるとは思いもしなかったでしょうね。
「卍の歴史にまじ卍!!」ですね。