冬になると目にする機会が増える水仙。
みなさんは、水仙の花言葉ってご存知ですか?
これを知らずに、水仙が美しいからという理由でプレゼントすると
ちょっと嫌味になってしまうかもしれません…。
今回はそんな水仙の花言葉についてまとめてみました!
水仙を誰かに贈ろうかなと考えている人は必見です。
水仙の花言葉の由来が怖い!?
水仙は、色や品種によって花言葉が変わりますが、水仙全般として
うぬぼれ、自己愛
という花言葉を持っています。
「うぬぼれ」「自己愛」と聞くと「ナルシスト」っぽいイメージがわきますよね。
それ、正解です!
実は、水仙の花言葉には、ギリシャ神話に出てくる「ナルキッソス」という少年が関係しています。
ナルキッソスという少年は、とても美しい少年でした。
そのため、いろいろな女性からアプローチを受けていましたが、
どれもひどい断り方をしていました。
そんなひどい断り方をされた1人のネメシスという女神が、ナルキッソスにある呪いをかけます。
それが
自分しか愛せない
というものでした。
その後、ナルキッソスは自分しか愛せないため、水面に映る自分を愛します。
しかし、水面に映る自分は、自分の思いに応えることができないため
疲れて死んでしまいました。
その水面を覗く姿が、水仙の花が下を向いて咲いている姿と似ていたため
この花言葉が付けられたのです。
ちなみに、水仙の学名は「ナルシサス」で、ナルキッソス由来します。
水仙の花言葉(白・黄色・ラッパスイセン)
それでは色や品種によって変わる花言葉を1つずつみていきましょう。
1.白:神秘、尊敬
2.黄色:もう一度愛してほしい、私のもとに帰って
3.ラッパスイセン:尊敬、報われぬ恋
白:神秘、尊敬
清楚で汚れのない真っ白な花を咲かせる水仙は、その姿が神秘的に見えることから
「神秘」という花言葉が付きました。
そして、その姿は尊敬するほど美しいので、「尊敬」という花言葉にもなりました。
この2つの花言葉を聞くと、プレゼントに良さそうですよね?
実際、プレゼントとして贈っている人もいます。
しかし、水仙全般の花言葉を見ると、避けた方が賢明です。
黄色:もう一度愛してほしい、私のもとに帰って
失恋をイメージさせる花言葉ですね。
よりを戻したい気持ちが伝わってきますね。
実は、この花言葉にもギリシャ神話が関係していたのです。
これには、ハーデスという男の神とペルセポネという女神が登場します。
冥界の神であるハーデスは、ある日、ペルセポネに一目惚れします。
そして、ハーデスはペルセポネを勝手に冥界へ連れて行ってしまったのです。
しかし、ハーデスがどれだけアプローチをしても
ペルセポネはそれに応えることはなかったそうです。
そんなことから「もう一度愛してほしい」という花言葉が付きました。
さらに、「私のもとに帰って」は、連れ去られたペルセポネの母親の思いを表しています。
ラッパスイセン:尊敬、報われぬ恋
これはまさにナルキッソスの話が関係しています。
「尊敬」という花言葉、ナルキッソスが尊敬されるほどの美しさがあり、
一方で、水面に映る自分しか愛せないという「報われぬ恋」を表現しています。
「水仙」の漢字の意味は?
水仙という漢字は、中国から伝わりました。
中国の古典では、「天仙」「地仙」「水仙」という言葉があります。
それぞれ、
天にある仙人のことを天仙
地にある仙人のことを地仙
水にある仙人のことを水仙と読んでいました。
水仙の咲く姿が、仙人にように見えたことから「水仙」という漢字が付けられたのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ナルキッソスの話は怖くなかったですか?
何年か前に、水仙とニラと間違えて食べてしまい、
頭痛や嘔吐などの症状が出たこともありましたね。
実は、水仙は全体的に毒が含まれているのですが、特に球根に多く含まれています。
この花言葉と有毒植物ということをかけ合わせると、恐ろしさが増しますよね。
美しいだけでは、生きていけないということを言っている気がします。