9月になると敬老の日が近づいてきますね。
敬老の日は
「今まで長い間、社会のために尽くしてきてくださったお年寄りの方を敬う日」です。
そんな時によく贈られるのが、リンドウというお花です。
秋になるとよく目にするし、開花時期が敬老の日と重なったからかなと思っていたのですが
実は、敬老の日にリンドウを贈るのには、ちゃんと理由があったのです!
今回は、そんなリンドウについてまとめてみました。
リンドウの花言葉!ちょっと怖い意味も?
リンドウの花言葉は、このようなものがあります。
・勝利
・正義
・誠実
・愛情
・高貴
・悲しんでいるあなたを愛す
・淋しい愛情
前半は割とポジティブな花言葉が多いのですが、後半の2つは怖く感じますよね。
勝利
「勝利」という花言葉は、リンドウの根が漢方薬の原料になっていることに由来します。
その漢方薬で、「病気に打ち勝つ」という意味が含まれこの花言葉になりました。
正義
「正義」という花言葉は、リンドウの咲いている姿に由来します。
リンドウは上を向いて花を咲かせるのですが、その姿が自信に満ちあふれているように見え
正義感を感じられ、この花言葉になりました。
誠実・愛情・高貴
「誠実」や「愛情」、「高貴」という花言葉は、リンドウの性質に由来します。
リンドウは天気が優れないと、花が開かないという性質があります。
そのため、太陽が出ている時だけ、しっかり上を向いて花を咲かせている様子が
真面目で誠実であり、この花言葉がつけられました。
悲しんでいるあなたを愛す・淋しい愛情
「悲しんでいるあなたを愛す」「淋しい愛情」という花言葉は、リンドウの習性に由来します。
リンドウは決して群れて咲く花ではなく、1本ずつ咲いています。
その姿が、孤独に見えてこの花言葉がつきました。
また、リンドウの青白い花の色が、この花言葉をより一層引き立たせていますね。
漢字で「竜胆」と書くのはなぜ?
リンドウは漢字で「竜胆」と表されます。
竜は、ドラゴンの竜で、胆は体の中にある臓器のことです。
つまり、リンドウとは「竜の胆」という意味なのです。
なぜこのような漢字になったのでしょうか?
昔からリンドウの根は、薬として使われてきました。
リンドウの根は、とてもよく効く薬だったのですが、大層苦かったそうです。
その味は、この世のものとは思えないほどの苦さだったため
この世には存在していないけど、最も強い生き物である竜の胆くらい苦いということで
「竜胆」と書かれたそうです。
竜の胆なんて絶対に食べたこともないと思われるのに、
その言葉を選ぶくらい、苦かったのでしょうね。
いくら薬だからと言っても、少し気が引けますよね…。
リンドウは敬老の日にふさわしい花?
リンドウには怖い花言葉もあり、根っこがとても苦いのに
どうして敬老の日の贈り物として有名なのでしょうか?
それには2つ理由がありました。
1.紫の色が高貴だから
2.漢方薬の原料だったから
紫の色が高貴だから
リンドウといえば、紫色の花が有名です。
紫色という色は、昔から高貴な色とされていました。
その証拠に、日本で初めて人に位をつけた冠位十二階では、紫色が最高位とされました。
これに花言葉の「高貴」という意味で、尊敬している相手に贈るものとしてピッタリなのです。
漢方薬の原料だったから
先ほどもお話しましたが、リンドウの根は漢方薬の原料として使われていました。
病気をしないでほしいという願いや、長生きしてほしいという祈りを込めて
敬老の日に贈られているのです。
以上の2つの理由により、敬老の日にはリンドウを贈る方が多いです。
敬老の日にお勧めのリンドウ「白寿」
実は、リンドウの中でも紫色だけでなく、「白寿」という種類も有名なのです。
白寿というリンドウは、花びらの色が紫色と白色の2色が交互になっています。
この白寿がなぜ人気なのかというと、
白寿の「白」という漢字は、「百から一を引いた漢字」になります。
そのことから、「100ー1=99」ということになり、
99歳のお祝いや、それくらい長生きしてほしいという願いを表すことができて人気なようです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
リンドウの花言葉や敬老の日に贈られる理由はお分かりいただけましたか?
今回の内容をカンタンにまとめると…
・リンドウには、「勝利」「誠実」というポジティブな花言葉がある一方で
「悲しんでいるあなたを愛す」「淋しい愛情」というネガティブな花言葉もある。
・ネガティブな花言葉は、リンドウが群れずに1本1本咲いている様子に由来している。
・敬老の日に贈られるのは、リンドウの花びらの色が紫色で高貴なイメージがあり、
リンドウの根が漢方薬の原料だったため、長生きできるイメージがあるから。
このような内容でした!
敬老の日に、リンドウを贈る時には、ポジティブな花言葉を伝えて渡してみてください。
きっと喜ばれると思います。