パスポート持ってます?
普段は自宅のどこに保管していますか?
今回は、知らないと大変なことになる保管方法のお話です。
○○と一緒にパスポートを保管しちゃダメ!
大切なパスポート。
海外では紛失しないように気を付けているけど、自宅ではどうしてますか?
実は、絶対にやってはいけない保管方法があるのです。
長時間、テレビのそばでの保管
パスポートの前面には、ICチップが埋め込まれています。
それにはパスポートの持ち主の情報が色々と入っています。
このICチップが読み取れないと、入国の際トラブルになります。
ICチップが壊れないように、保管場所には気を付けましょう。
大事なものだから、他の貴重品と一緒に引き出しに入れている人も多いと思います。
磁気カードと一緒はダメなんじゃない?と思われそうですが、大丈夫です。
外務省のホームページには、このように書かれています。
ICパスポートの保管に際しての注意事項として、「磁気の強い場所は避けてください」とありますが、どの程度の磁気なら大丈夫なのですか。
A 日常生活において利用されている磁石及び携帯電話等の電子機器類が発する磁気が、ICパスポートのICチップの動作に悪影響を与える可能性はほとんどありません。磁気ネックレス(健康器具)やハンドバッグの留め金等に使用されている磁石の4~10倍の強さの磁気に触れてもICチップが壊れないように、ICパスポートは作られています。ただし、微弱な磁気であっても、長期間テレビの上などに放置するなど、磁気を受け続けるような状態におくことは避けた方が望ましいため、ICページに注意書きを記載しています。
外務省 パスポートこんな時、Q&A
携帯電話・時期ネックレスなどはパスポートのICチップに影響を与えません。
まずは一安心ですね。
ですが、長時間テレビのそばに置いておくのは止めましょう。
隠し場所としては、テレビの録画機の下に置いておくのはいいと思いますけどね。
残念です。
けれども、離れた場所に置けない場合もありますね。
「ワンルームでテレビの横の引き出ししか入れるところがない」なんてことも。
外務省は、「長時間テレビの上に放置すること」を避けてと言っているので、
テレビと接触してなければ大丈夫だと思います。
では、電子レンジは?
よく電磁波の影響を懸念される、電子レンジ。
こちらも磁力が強そうですよね。
外務省は電子レンジには言及していません。
ただ単に、パスポートをキッチンで保管する人がいると思っていないだけかもしれません。
それとも電子レンジは大丈夫なのでしょうか?
電子レンジは、物質の水分の粒子を振動させて温めます。
その時強い電磁波が流れます。
電磁波はほとんど漏れないはずですが、念のため1m以上遠くに置きましょう。
1m離れると、人体に影響のない2ミリガウス以下になるそうです。
電子レンジの電磁波をあまり浴びたくない人も、使っているときだけ1m離れましょうね。
防虫剤と一緒の保管
これはやってしまっている人も多いのでは!
長期間使用しない人は、タンスの中に入れている人も多いかと思います。
でもその際やってはいけないのが、防虫剤と一緒に保管することです。
ICパスポートの保管に際して、磁気の他、注意しなければならないことはありますか。
A パスポートをタンス等に入れて保管されている方もいると思われますが、その際、長期間、防虫剤と一緒にして保管している場合、防虫剤の影響により、パスポートのラミネートが変色する可能性があります。ラミネートが変色しているパスポートで渡航すると入出国審査において問題が生じる可能性があります。
外務省 パスポートこんな時、Q&A
防虫剤でラミネートが変色するのですね。
ラミネートが変色していると、偽造パスポートかと疑われてしまうのでしょうか。
防虫剤の注意
防虫剤は気軽に使ってしまいますが、パスポートの他にも注意が必要です。
例えば、ピレスロイド系の防虫剤は、金具類に直接触れていた場合は変色する事があります。
パラジクロルベンゼンは、プラスチックを溶かしてしまうことがあります。
二種類の防虫剤を一緒に入れると、思わぬ化学反応が起こり、シミになることがあります。
防虫剤は使用説明書をよく読んで、正しく使用しましょう。
他にも保管中に注意する事
パスポート保管のちょっとした注意事項です。
ざっと目を通してくださいね。
パスポートにメモや落書きをしない
旅の思い出に、パスポートにメモを書いてしまいそうですね。
でも、これは止めてください。
ビザの申請時や入出国時にトラブルになることがあります。
ICチップの破損
実際に試すわけにはいかないので、ICチップの耐久性がどれくらいなのか分かりませんが、
ICチップを破損しないようにしましょう。
航空機への搭乗手続や出入国及び査証審査におけるトラブルに見舞われるおそれがあります。
自宅に保管している場合は大丈夫そうですが、
身分証明書として普段から携帯している人もいるでしょう。
折れたりすり減ると、読み取れなくなる可能性があります。
盗難に注意!
旅行中はパスポートを盗まれないように、かなり気を付けていますよね。
でも国内の自宅保管は気が緩みがちです。
パスポートの紛失・盗難は、年間約4万7千件あるそうです。
そのうち約80%が、国内で起こっています。
日本のパスポートは国際的に信頼度が高く、悪用されるケースが後を絶ちません。
名義人の名前で銀行口座が開設され、犯罪に使わることもあります。
消費者金融からの借金をされたり、携帯電話を購入されたりすることも。
ある日突然、身に覚えのない多額の借金を背負わせられたり、
犯罪者にされてしまうなんて恐ろしいですね。
パスポートは自宅の分かりにくい場所に、しっかりと隠しておきましょう。
でもくれぐれも自分で保管場所を忘れないように。
いざ海外に行くときに、パスポートの場所が分からなくなったら大変です。
残存期間のチェック
しまいこんで、意外と確認忘れがちなことが、パスポートの残存期間。
ツアーでしたら、ツアー会社が事前にチェックをするので大丈夫ですが、
個人旅行の場合は注意してくださいね。
6カ月位の残存有効期間が必要な国もあります。
まだ半年あるから大丈夫かな~なんてのんきなことを言っていると、
入国できないこともありますよ。
パスポートは、残存期間が一年を切ると更新できます。
ICチップが壊れたり、ラミネートが変色すると、使用できないの?
結論から言うと、使用できます。
ICチップの情報が読み取れなくても、他の方法で身元を確認すれば入国できるでしょう。
ICチップはあくまでも、入国をスムースにするための物であり、必須ではないかです。
ですが前述の通り、出入国の際にトラブルになり、嫌な思いをするかもしれません。
せっかくの旅行ですから、楽しくしたいですよね。
出入国間際に気付いた場合は、時間がないのでそのまま使用してください。
時間がある場合は、必須ではありませんが再申請した方がいいですよ。
再申請について
ICチップの損傷やラミネートの変色で、パスポートを新しくしたければ、再申請をします。
ただし、前述の通り再申請は必須ではありません。
必要な書類
外務省から、必要な書類に関しての引用をします。
一般旅券発給申請書(10年用又は5年用) 1通
住民票の写し 1通
(必要となる方)
(1)住民基本台帳ネットワークシステムの利用を希望されない方
(2)住民登録をしていない単身赴任先や就学先等の都道府県で申請される方(この場合、都道府県によっては対応が異なりますので、詳細は申請先のパスポートセンターにて確認ください。)
写真(縦45ミリメートル×横35ミリメートル) 1葉
有効旅券
返納していただき、失効処理をいたします。残存有効期間は新しい旅券の有効期間には加算されません。
(戸籍上の身分事項に変更がある場合)戸籍謄本又は抄本(原本を必要とします) 1通
手数料
パスポートは期間が10年と5年があります。
10年は16,000円・5年は11,000円です。
痛い出費ですね。
やはり、大事に管理しなければいけませんね。
まとめ
パスポートは、日本国政府が発行する国際的身分証明書です。
海外に出れば、命の次に大事だと言われるほどです。
日頃からしっかりと、パスポートを管理しましょう。