土用丑の日といえば「ウナギ」ですよね!
毎年、夏になってウナギ商戦が始まると食べたくなってしまうんですよね。
蒲焼きの写真を見ただけで、美味しい匂いがしてくるような……
私も大好きなウナギですが、年々価格が上がっているような気がします。
家族みんなで食べるには、ちょっときびしいですよね。
うなぎが激減!このままでは絶滅する!?
現在、市場に出回っているウナギのほとんどは養殖物です。
でも、卵を孵化させて育てる完全養殖ではありません。
ウナギの養殖は、天然ウナギの稚魚シラスウナギを捕るところから始まります。
天然の稚魚を育てて大きくしたものが「養殖ウナギ」というわけです。
天然資源の稚魚がいなくなってしまえば、養殖をすることもできなくなってしまうのです。
実際、ウナギは1970年代から減少し続けていて、このことが価格の高騰につながっています。
2013年には環境省のレッドリストに、2014年にはIUCNのレッドリストに絶滅危惧種として選定されているほど、事態は深刻です。
ウナギが減少している理由はいくつか考えられ、ダムの建設などによる河川環境や海流の変化も挙げられますが、乱獲もその一つと言えます。
ウナギの養殖は日本だけではなく、中国、韓国、台湾などの業者によっても行われています。
土用の丑の日が近づくと、スーパーにも輸入ウナギがたくさん並んでいますよね。
考えてみれば、昔は今のようにパックされたウナギが大量に出回っているということはなく、もっと高級食材でした。
私たちの消費のしかたも見直したほうがよいのかもしれません。
ウナギの代用ってどんなものがある?
数が減り、価格が高騰するウナギに代わり、代用節約レシピや商品が続々と登場しています。
他の魚で代用する
甘辛だれが濃い味付けなので、他のお手頃な魚でもウナギ風の蒲焼きにすると美味しいですよ。
サンマやイワシの蒲焼きは我が家でもときどき食卓にあがります。
子どもも大好きなメニューです。
お寿司屋さんの定番、煮穴子もウナギに近い味わいですね。
最近はスーパーでも手軽に買えるようになりました。
それから、「パンガシウス」という魚をご存知でしょうか?
これが、蒲焼きにすると美味しいらしく、ウナギの代用魚として大々的に売り出されています。
厳密に言うと、パンガシウスという名前の魚はいません。
パンガシウス科の魚で食用に適したものが「パンガシウス」という商品名でスーパーに並んでいるそうです。
日本ではまだあまりなじみがありませんが、ベトナムやカンボジアでは昔から食べられてきたメジャーな魚です。
養殖が盛んに行われていて、輸出に力を入れているので、これからもっと身近な魚になってくるかもしれませんね。
私はまだ、食べたことがないパンガシウス。
ぜひ挑戦してみたいと思います。
魚以外のウナギ代用レシピ
魚以外で作るウナギもどきレシピも次々と考案されています。
豆腐やはんぺんなどをすり合わせて作ったタネに皮に見たてて海苔をつけて焼いたものなど、すごいアイデアですよね。
手間はかかりますが、見た目がそっくりだし、魚が苦手な方にもいいですよ。
簡単で手軽に出来るものでは、チクワの蒲焼きがあります。
これはお弁当にもピッタリですね。
鶏皮
そして、今、Twitter上ですごく話題になっているのが、鶏皮を使ったレシピ。
鶏皮を和風だしなどと一緒に炊飯器で炊いたものを甘辛タレで焼くというもの。
美味しい上に、想像以上にウナギ感があるのだとか。
スーパーで安く買える鶏皮で作れるところが魅力的ですよね。
これは試してみる価値大ですよ。
ほぼうなぎ
こちらの「てっちゃん工房」で販売している「ほぼうなぎ」という商品。
うなぎのかば焼きのようですが、うなぎではなく「うなぎの蒲焼き風練り製品」です。
うなぎのような見た目・味・食感を、魚のすり身を使って再現しているとのことです。
食べてみたいですね。
うなぎ以外の「う」のつく食べ物
ここまでウナギについて言ってきましたが、実は土用の丑の日に食べる風習があるのは、ウナギだけではありません。
元々、丑の日に食べるとよいと言われていたのは「う」の付く食べ物だったのです。
ウナギを食べるようになったのは、江戸時代から。
商売がうまくいかず悩んでいたウナギ屋さんが平賀源内のすすめで「土用の丑の日にはウナギを」と宣伝したのがきっかけだったと言われています。
ということは、特にウナギではなくてもいいのですね。
そもそも、天然のウナギは冬眠に備えた秋~冬のはじめが旬。
夏は美味しい時期ではないそうです。
では、「う」がつく食べ物にはどんなものがあるでしょう。
ウサギとなると難しいですが、梅干しやうどん、牛肉などはお手軽です。
瓜だったら、キュウリやスイカなどウリ科の食べ物はいろいろありますね。
「う」のつく食べ物、家族みんなで考えてみるのも面白そうです。
最後に
ウナギの代用品にもいろいろありますね。
お財布にやさしいものばかりで、本当にありがたいと思いました。
ウナギはやっぱり美味しいし、大切な日本の食文化です。
このままウナギが減って、食べられなくなったり美味しいうなぎ屋さんが廃業したりするのは悲しいですよね。
お財布のためにもウナギを守るためにも、今年の丑の日は代用レシピにしてみませんか?
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