打ち水の由来や歴史!気化熱の原理!正しいやり方のポイントは2つ!

打ち水の由来や歴史!気化熱の原理!正しいやり方のポイントは2つ!

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今年の夏は、例年とは比べ物にならないくらいの暑さになっていますね。

そのため、涼しくなるものには、みなさん興味があるのではないでしょうか?

わたしは今年の夏に、聴覚からも涼しくなりたいという思いで

風鈴を軒下に飾ってみました。

あのチリンチリーンという涼しげな音で、涼しくなったような気がします。

世の中には、涼しくなるものというのがたくさんありまして、

今回はその中でも古くから歴史のある「打ち水」についてご紹介します。

打ち水ってなに?打ち水をすると本当に涼しくなるの?

もし、涼しくなるなら、だれでもカンタンに打ち水できるの?

そんな疑問にお答えします!

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打ち水とは

打ち水とは一体なんのことでしょう?

ご存知の方も多いと思いますが、カンタンにご説明しますね。

打ち水とは、日本の伝統の1つです。

道路や庭先などに水を撒くこと。

水を撒くと言っても、何リットルもの水をドボドボ巻かずに、

洗面器や桶1杯分の水をなるべく広い範囲に撒きます。

打ち水をする目的

打ち水をする目的は2つあります。

1つ目は、水を道路や庭先に撒くことで夏の暑さを和らげるため。

2つ目は、玄関先に撒くことで、お清めや来客してくださるお客様を心地よく迎える準備のため。

お店の前が濡れているのを見たことはありませんか?

具体的には、玄関先の地面を湿らせることにより、お客様がご来店される時に

ホコリが立たなくなるからだったのです。

あの打ち水は、ご来店してくださるお客様への心遣いだったのです。

打ち水の由来・歴史

打ち水は、「打つ」と「水」が合わさった言葉です。

昔の日本では、「打つ」は「撒き散らす」「投げる」という意味も含んでいました。

では打ち水が始まったのはいつごろからでしょうか?

地球温暖化対策に注目集まったころからでしょうか?

いいえ、違います。

打ち水は、戦国時代から行われていたのです。

しかし、庶民に広がったのは江戸時代からです。

打ち水が始まった頃は、庶民の暑さ対策や商売をする礼儀として広まっていましたが、

近年マンションが増えたり、打ち水をするスペースがなかったりという問題があり

打ち水をする家庭、人は減少していきました。

しかし、2003年に社会実験として「打ち水大作戦」がはじまりました。

この活動は日本全国で行われており、雨水や生活の中で余った水を活用して

一斉に同じ時間に打ち水をするというものです。

今年で15年目を迎えるこの活動は、

なんと毎年推定500万人もの人が参加するほどの規模になりました。

また、2020年の東京オリンピックで打ち水をするということで、話題になっていますね。

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打ち水の原理

では、打ち水をすることによって、どんな仕組みで涼しくなるのでしょうか?

それには「気化熱」というものが深く関係していました。

気化熱とは、液体が蒸発するときに、液体と接してるものから熱を奪うというものです。

つまり、道路や庭先に水を撒くことで

その撒いた水が蒸発するときに、水を撒いた場所の熱を奪う=涼しくなるというものです。

しかし、ただただ暑いところに水を撒けば涼しくなるというわけではありません。

また水を撒きすぎると、湿気が多くなり、ジメジメした感じを増すことにもなりかねません。

水を撒く時には、ポイントが2つあります。

ポイント1 早朝か夕方

1つ目のポイントは、時間帯です。

最も打ち水の効果が現れるのは、「早朝か夕方」です。

目安としては、早朝は午前8時頃までで、夕方は午後18時以降です。

ポイント2 日陰

2つ目のポイントは、場所です。

打ち水は暑さを和らげてくれるため、ついつい暑くなっているところに撒いてしまいがちですが、そうするとすぐに蒸発してしまい、あまり効果がありません。

そのため、「日陰」に撒くのが最も効果的です。

日陰に打ち水をして、ゆっくり蒸発することで気温が下がっていきます。

また、打ち水をすることで風の流れも変わります

カンタンにいうと、打ち水をしたところから、打ち水をしていないところへ空気が流れるのです。風と言っても、エアコンや扇風機のような強い風ではありませんが

そよ風が流れます。

そのため、日なたに打ち水をしなくても、日陰に打ち水をすることで

そよ風が日なたに向かって吹くことで、日なたにいてもすこし涼しく感じることができるのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

打ち水のやり方やポイントについて、お分かりいただけましたでしょうか?

打ち水には水道水を使わず、生活の中で余った水で行えるので

節約して暑さ対策ができるのが魅力の1つですよね。

そして、難しいことは1つもなく、誰でも気軽にできることも魅力です。

最後に、打ち水をされる時は早朝と夕方が多いと思いますが、

今年はこの時間帯でも気温が高くなっています。

打ち水をされる前にはしっかり水分補給をし、帽子を被ってから行ってくださいね。

打ち水をしているところを見ると、それだけで涼しくなったような気がしますね。

日本の夏の情緒、正しく行って暑さをやわらげましょう。

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