みなさんは、うちわと扇子について考えた事はありますか?
どちらも仰げば涼しい風が吹いてくれる素敵なものですよね。
うちわといえば、酢飯の熱を冷ます時に利用している方が多いと思いますが、なぜ扇子をつかわないのでしょうか?
また、着物姿に似合うのは扇子のような気もします。
今回は、素朴な疑問「うちわと扇子の違い」についてご紹介していきます。
うちわと扇子の歴史
うちわの歴史
まずはうちわについての歴史を紹介します。
現在では、うちわというとお祭りや花火大会などに持っている人が多いです。
また店舗のキャンペーン広告などにも使用されており、街で無料配布していることも多々あります。
このうちわは、古墳時代に中国から伝わってきたと言われています。
当時は、木材を原料にして作られていました。
現代のように仰ぐことを目的としておらず、地位の高い人が顔を隠すために使用されたり、虫をはらったりするために使用されていました。
室町時代に入り、現代と同じように竹と和紙で作られるようになり、風力が強くなりました。
そして江戸時代には、庶民にも広まり多くの人に利用されるようになったのです。
浮世絵などが流行していた時は、和紙の部分に絵を描き、見て楽しむこともするようになったのです。
扇子の歴史
つぎに扇子の歴史について紹介します。
扇子は、平安時代初期のころにできたもので、日本生まれです。
当時、扇子も仰ぐことが目的で作られたものではありません。
文を書く時は、短冊の形をした竹や木に書いており、開いたり閉じたりして使っていたのが扇の始まりだと言われています。(檜扇と呼ばれています)
この檜扇というのは桧の薄板を30枚ほど束ねて、片側だけ白絹糸で結んでいました。
無地を男性が持ち、女性は華やかなものを持っていました。
位の高い人たち(貴族)にとっては、必需品だったそうです。
鎌倉時代になると、中国・ヨーロッパに広まり、世界的にも有名になりました。
フランスでも、貴族を中心に使用されるようになりました。
今では、舞や能、茶道を中心に使用されるようになっています。
数年前、扇子が流行した時があり、某有名店舗でも扇子コーナーを設けていることがありましたね。
うちわと扇子の違い
現代のうちわと扇子で比較してみましょう。
折りたためるか折りたためないかの違いという考え方の人もいるかもしれません。
あるいは、安価なものがうちわで高価なものが扇子だと考える人もいるでしょう。
現在では、仰ぐものに使うという所は、共通しているでしょう。
でも実は、うちわと扇子では、大きな違いが3点あるのです。
1 成り立ち
1つ目は、成り立ちです。
うちわは中国から伝わったもので、扇子は日本発祥で、その後海外に伝わっていったものです。
2 風力
2つ目は、風力です。
現代では、うちわも扇子も仰ぐ目的で使用されることがあります。
風力が強いのは、うちわです。扇子も涼しいですが、うちわより風力が弱いとされています。
3 用途
3つ目は、用途です。
確かに仰ぐ目的という共通点もありますが、扇子は高価なもののイメージが強く、今でも能や踊りなどに使用されます。
ギフトとして贈られることもあるほどです。
うちわは、お祭りやキャンペーンなどで配布されているイメージ・アイドルなどのライブで使用されるイメージが強いです。
乗り物のなぞなぞ
扇子の面白いなぞなぞもあるんですよ。
知っていましたか?
子供に教えたら大喜びしていました。
考えてくださいね。
では、問題です。
Q.扇子の持ち込みを禁止している乗り物はなんでしょう。
分かりますか?
シャンシャン1歳の誕生日プレゼントのハンモックで遊んでいるシャンシャンを観ながら考えてください。
※注 動画とクイズは何の関係もありません。
2分22秒間、癒されながら考えましたか?
では答えをどうぞ!
A.センスいかん「潜水艦」でした!
まとめ
いかがでしたか?
うちわと扇子の歴史や違いというのが分かったでしょうか?
今ではうちわは、家に1つはあるのではないかというほど普及していますので、庶民が身近に感じるものの一つでしょう。
扇子は、日本が考えた品だったことには驚きですよね。
今では海外でも扇子は売られているそうですよ。
こんな美しい扇子はいかがでしょうか。
素材はシルクで、グラデーションがとてもきれいで高級感があります。
父の日や彼氏への贈り物、または女性が持ってもとても素敵です。
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