日本には、春夏秋冬というように四季がありますよね。
実は、四季の他にも季節を分けているものがあるのは、ご存知でしょうか?
例えば、立春や大寒、夏至などのことを指します。
これらは1年間で全部で24つあることから、「二十四節気」と言われています。
今回はこの二十四節気の中の1つである「白露」についてご紹介します。
白露をご存知の方、少ないのではないでしょうか?
まず読み方は、白露と書いて「はくろ」と読みます。
白露って一体なんのこと?
白露っていつのことを表しているの?
そんな疑問にお答えしていきます!
白い露ってなんの露?由来は?
白露は、「白い露」と書きますが、白い露とは一体なんのことでしょうか?
これは夏が終わり少しずつ空気が冷えてきて、朝に植物についている露のことです。
この露は、草木に水蒸気が集まってできた水滴です。
それが朝日の光を浴びて白く見えるため「白露」と名付けられました。
つまり、白い露といのは、植物についた白く輝く水滴がのことだったのです。
暑い時期は、暑さで水滴がすぐ蒸発してしまいますが、
少し空気が冷えてきたことにより、植物の葉っぱにとどまってできるのです。
また、白露の頃には大気が不安定になり、雨が降ることが増えます。
いわゆる秋の長雨のことです。
その雨のことも白露には含んでいるそうです。
2018年の白露はいつ?
では、2018年の白露は一体いつごろなのでしょうか?
先ほど「夏が終わり少しずつ空気が冷えてきて…」とお話したので、
大体、秋の始めの頃だろうなと思った方も多いと思います。
その推理、正解です!
細かい日にちを言うと、毎年「9月8日頃」です。
もしくは「9月8日から秋分の前日まで」のことを指します。
二十四節気は、年によって1日程度前後します。
2018年の白露は、9月8日(土)です。
ちなみに、白露の前の二十四節気はご存知でしょうか?
答えは、「処暑」です。
処暑は「暑さをおく」という意味があり、秋の始まりのころを指します。
細かい日にちは、毎年「8月23日頃」です。
白露の頃の、旬の食べ物は?
白露の頃に旬を迎える食べ物には「秋刀魚」と「かぼちゃ」と「梨」があります。
秋刀魚というと、秋の旬の食材の代表ではないでしょうか?
名前にも「秋」という漢字が入っているくらいですもんね。
そんな秋刀魚の1番の旬を迎えるのが、白露だったのです。
この時期の秋刀魚は、油がたっっぷり乗っているので、塩焼きで食べるのがおすすめです!
かぼちゃは、冬のイメージが強い方も多いのではないでしょうか?
我が家でも寒い時期にかぼちゃの煮付けがよく食卓に並びます。
かぼちゃは夏に収穫された後、甘みを増すために貯蔵されます。
その貯蔵したものを食べ始めるのが、大体、白露の頃なのです。
梨も秋に食べるイメージより、夏に食べるイメージの方が強くないでしょうか?
それもそのはずです。
日本の梨の生産量の4割を占める幸水という品種の出荷のピークが8月だからです。
しかし、夏の暑さも和らいだ9月の始めくらいから、
梨の果物狩りツアーが増えてきますよね。
実際の梨の旬は、7月下旬から9月までと言われています。
白露の頃咲く花は?
白露の頃にきれいに咲く花には、「鶏頭(けいとう)」があります。
鶏頭という名前を聞き慣れない方も多いと思いますが、見たことはあると思います。
よくブーケに入っている、ひだがたくさんあるお花です。
鶏のとさかに似ていることから「鶏頭」と名前がつきました。
鶏頭は奈良時代から日本にあると言われ、古くから馴染みのあるお花の1つです。
花言葉は「おしゃれ、気取り、風変わり」
秋におしゃれを楽しみたい方にピッタリなお花ですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
普段、聞き慣れない「白露」についてお分かりいただけましたでしょうか?
白露とは、朝に草木についた水滴が朝日のを浴びて
白く輝いてみえる様子を表した言葉だったんですね。
なんともおしゃれな表現ですね!
そして今年の白露は8月9日でしたね。
先日、雨上がりの公園で子どもが葉っぱを指さして
「ダイヤモンドがある!」と興奮していました。
え!?と思い見に行くと、そこには大粒の水滴がキラキラと輝いていたのです。
こんな純粋な心を忘れずに、白露には草木の表面を眺めてみようと思います。
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