今年ももうすぐインフルエンザの流行の時期が近づいてきましたね。
一般的には、11月頃から流行し始め、1月〜3月頃にピークを迎えます。
インフルエンザになった時は、高熱や関節痛などの症状がひどくて立てない状態だと思いますが
熱が下がってからは、比較的からだも楽になってくることが多いです。
そうなった場合に、気になるのが「いつから出社・出席してもいいのかな?」
ということではないでしょうか?
今回は、そんな疑問をお持ちの方に向けて
インフルエンザの出席停止期間についてから復帰した時までの注意点まで
詳しくご紹介していきます!
インフルエンザの出席停止期間の基準
インフルエンザの出席停止期間は、「熱が下がるまでにかかった期間」に関係しています。
原則、「発症した後5日を経過し、かつ、解熱後2日を経過するまで」という基準があります。
そのためインフルエンザを発症したら最低でも5日間は休み
さらに、熱が下がってから2日間は休まなければいけないということです。
わかりやすく数字で説明していきますね。
まず発症日というのは、病院でインフルエンザと診断された日ではなく
38度以上の熱が出た日のことを言います。
ここで気を付けたいのが、発症日は1日目ではなく、「0日目」とカウントしてください。
発症日の1〜2日目に解熱した場合、解熱後2日経っても発症日から5日経っていないため
解熱後1〜2日は出席停止です。
発症日の3日目に解熱した場合、解熱後2日経つとちょうど発症日から5日目になるため
翌日から出席しても問題ありません。
発症日の4〜5日目に解熱した場合、解熱後2日経つと発症日から5日間は過ぎているため
解熱後2日経ったら出席できます。
もしインフルエンザにかかったのが幼児だった場合は
熱が下がってから3日間休む必要があります。
なぜなら、幼児はインフルエンザの排泄が長引くことがあり
一旦熱が下がっても、また再発することもあるからです。
発症から5日目の感染力は?
インフルエンザを発症してから、5日目の感染力はそこまでありません。
最も感染力が強くなるのは、「発症から3日目」です。
なぜなら、1〜2日目の主な症状は発熱のため
感染した本人は辛いですが、体内で菌が増えていくだけです。
しかし、3日目には咳が出てくるようになり、咳をする度に周囲に菌を撒き散らしてしまうので
発症してから3日目が最も感染力が強いのです。
発症から3日目を過ぎると、どんどん菌も減っていきます。
しかし、小児の場合は4〜5日目に再び発熱する場合が多くありますが
その熱はすぐに下がり、回復へと向かいます。
インフルエンザの潜伏期間は、16時間から5日間と言われています。
インフルエンザに感染すると、始めは1つのウイルスでも8時間後には100個に増殖します。
そして、もう8時間後には1万個になり、その8時間後には100万個にまで増えていくのです。
つまり感染した時は1個だったウイルスが、24時間後には100万個になっているということです。
この感染力の速さが、インフルエンザの特徴の1つです。
インフルエンザ復帰の注意点
インフルエンザから復帰する時に気をつけることは「咳エチケット」です。
咳エチケットとは、咳をする時のマナーのことです。
咳エチケットに気をつける理由としては
出席停止期間を過ぎても、咳が出ることは多く
その咳にインフルエンザの菌が含まれている可能性が高いからです。
厚生労働省が定めている咳エチケットは全部で3つあります。
1.マスクを着用する
2.ティッシュ・ハンカチなどで口や鼻を覆う
3.上着の内側や袖で覆う
マスクを着用する
マスクをつける時は、必ず「鼻からアゴまで」覆うようにしましょう。
そうすることで、鼻と口を覆うことができるからです。
〈ティッシュ・ハンカチなどで口や鼻を覆う〉
ティッシュやハンカチをすぐに出すことができずに
てのひらで口を抑える人がいますが、その後、なにかに触れた時にそこに
インフルエンザ菌が付着してしまいます。
その触れたものに、違う誰かが触れるとその人に感染してしまいます。
そのため、咳がまだ出ている場合は、ティッシュやハンカチをすぐ出せるように
準備しておきましょう。
上着の内側や袖で覆う
マスクもティッシュもハンカチも無い場合は、これで覆いましょう。
上着の内側であれば、そこを触ることも触られることもないので
どうしようもない場合は、この方法で周囲への感染を防ぎましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、インフルエンザの出席停止期間についてご紹介しました!
インフルエンザは普通の風邪と違い高熱や頭痛、関節痛など
痛みが伴いとても体力が消費されますよね。
そんな辛さを味わわないためにも、手洗い・うがいをしっかりして予防も大切にしてくださいね。