「雷が鳴ったらへそを隠せ」って言いますよね。
では、それはなぜだか知っていますか?
小さい子どもと一緒にいるときに雷が鳴ると、私も言っています。
「おへそを隠さないと、雷様にとられちゃうよ~」
でも、その理由なんて知りません。
考えてみれば、子どもに対して無責任な発言ですよね~(笑)
雷が鳴ったらへそを隠せと言われるのには、きっと意味があるはず。
早速、調べてみました!
雷が鳴ったらおへそを隠した方が良い科学的な理由
調べたところ、雷が鳴ったらへそを隠す理由には3つの説が出てきました。
子どもがお腹を冷やさないようにするため
雷が聞こえてくるということは、これから雨が降ってきそうだということですよね。
夏の暑い日に、夕立がやってくると雨で冷やされて気温が下がります。
そのため、薄着をしていた子どもたちがお腹を冷やしてしまわないように、教訓として言われるようになったというわけですね。
お腹を壊したり、風邪をこじらせたりといったちょっとしたことがきっかけでも、昔は命を落とす子どもが多かったといいます。
子どもが病気にならないようにという願いは、今以上に切実だったのでしょう。
だからこそ、子どもが怖がるような言い方で戒めたのかもしれませんね。
身を低くして雷に打たれることを回避するため
手でおへそを隠してみてください。
かがんだり、伏せたりするような姿勢になりますよね。
こうやって身を低くすることによって雷に打たれるのを回避したという説もあります。
たしかに、雷は高いところに落ちると聞いたことがあります。
少しでも頭の位置が低くなれば、雷に打たれるリスクは減りそうです。
これも、なるほどと思いました。
雷に打たれた人はへその辺りが黒く焦げることが多いため
なんと、実際に雷に打たれた人は、おへそ周辺が黒く焦げる人が多いというのです。
その理由として出てきたのが、次の二つ。
・昔は着物の帯のあたりに財布をいれていたので、金属のお金に電気が流れ、へその付近が焼けたから
・脳天から受けた雷が身体を走って地面に抜けるまでに、おへそから電気が少し抜けるから
雷に打たれたら、おへそが焦げるなんて驚きです。
本当でしょうか??
自分の目で確かめないと信じがたい話ですが、お腹付近が焼ける人が多いということを書いた文献も残っているようです。
雷様はおへそを取ってどうするの?食べる!?
実際のところはさておき、子どもと話をするときのために、雷様がおへそをとったらどうするかということも考えておきたいですよね。
やはり、「雷様はおへそを食べてしまう」というのは、子どもにとってはかなりインパクトが大きいのではないでしょうか?
例えば、赤羽末吉著の絵本「へそとりごろべえ」に登場する雷様のごろべえはおへそが大好物。
”おれは おへそが
だいすきだ
あまくて しょっぱくって
こーり こり
うふふ たべたいなー”
なんだか、美味しそうな感じなんですけど・・・栓抜きのようなへそ取り器でとって食べるそうです。
絵本にはユニークに描かれていますが、昔から「おへそを奪い取られる」あるいは「おへそから魂を抜かれる」と信じる人も多かったようです。
得体の知らない雷への恐れから、このような考え方が生まれたのかもしれませんね。
おへそを取られた人はどうなっちゃうの!?
「雷様におへそをとられたら大変だから、隠しなさい!」という教訓なので、とられちゃったらダメじゃん・・・
その通りなのですが、でも実際おへそが無くなったらどうなるのか、ちょっと気になりませんか?
もちろん、おへその周りから大きく無くなってしまったら命に係わる一大事だと思いますが、おへそだけが無くなくなっても、どうやら大丈夫みたいです。
おへそは、お母さんの胎内にいるときに栄養をもらっていたへその緒がついていたところ。
ということは、役目をちゃんと終えているのですね。
ですから、本当のところは、おへそが無くなっても見た目だけの問題で機能的には大丈夫なようです。
でも、昔話や子どもへの教訓に、こんな話はしないほうがいいかもしれませんね。
最後に
「雷が鳴ったらへそを隠せ」の理由には、諸説ありましたがどれも興味深い内容だったと思います。
個人的には、おへそが黒焦げになるという説にびっくりしました。
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