皆さんは、無花果という言葉や漢字は知っていますか?
無花果の読み方は「いちじく」です。
きっと驚いた方もいるでしょう。
この無花果(いちじく)には、もっと驚く歴史と由来などがあります。
今回は、奥が深い無花果(いちじく)についてご紹介します。
無花果とは何?
無花果(いちじく)と言えば、小さい頃よくご近所の方から貰っていました。
一般の家でも育てているところは多かったのです。
無花果(いちじく)は、クワ科の落葉小高木であり、世界的にみて、最も古い果物のひとつです。
最初は、アラビア半島で誕生したと言われています。
後に、各世界に広まり日本にも江戸時代くらいに伝わってきたということです。
驚きなのは、最初は薬として使用されていたという事です。
カリウムが多いため、高血圧予防や動脈硬化予防に期待されています。
また、食物繊維も多く含まれており便秘改善などの効能があります。
なんと、イボをとるための薬としても使われていました。
無花果(いちじく)の根本部分を切ると白い液が出ます。
この液をイボに塗っていたそうです。
考えてみれば、小さい頃の私は、イボがたくさんあったのですが、よく祖母が庭から何かを取ってきて塗ってくれていたのを覚えています。
今は、イボが一つもないのですが、もしかしたら無花果(いちじく)の液だったのかもしれません。
大量に無花果(いちじく)の生産をするようになってからは、食卓にデザートとしても広まるようになりました。
無花果(いちじく)といえば、そのまま食べても美味しいですが通な人はジャムにして食べます。
甘くて美味しく健康的な無花果(いちじく)は、昔から今日に至ってもずっと人々に愛される果物です。
なぜ「無花果」という漢字なの?
冒頭でも紹介しましたが、無花果と書いて「いちじく」と読みます。
いちじくの漢字は、花が無い果物という意味を持つ文字を使っています。
なぜ、このような漢字にしたのでしょうか?
漢字の由来を考えていきましょう。
「無花果」というのは中国で名付けられたものです。
花が咲かずに実をつけているように見えたので、このような漢字にしたそうです。
日本に伝わったばかりの頃は、蓬莱柿・唐柿などと呼ばれていたそうなのですが、そのうち「無花果」と統一されて、これを「いちじく」と呼ぶようになりました。
実は、漢字とは真逆で無花果(いちじく)には、花が咲きます。
無花果の花言葉は?
いちじくを半分に割った時、中にピンク系のつぶつぶがたくさんありますよね。
このつぶつぶがいちじくの花です。
確かに、外から見えないので無花果と漢字で表現されるのも納得です。
花には花言葉がありますよね。
例えばすみれならば「謙虚・誠実・幸せ」を表します。
ひまわりは、「熟愛・情熱・見つめる」などを表します。
無花果(いちじく)にも花はありますので、花言葉ももちろんあります。
「子宝に恵まれる・多産・実る恋」です。
結婚する人や妊婦さんに贈る花言葉です。
実の中で花が咲く様から、この花言葉が考えられたのでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
いちじくの意外な一面を知ることが出来ましたでしょうか?
歴史の古い果物というのも驚きですが、薬としても使用されていたというのは驚きです。
今のおじいちゃんやおばあちゃんが、元気に長生きしているのは、いちじくのおかげなのかもしれません。
持ち家のあるところでは、無花果(いちじく)を育てているところが多かったです。
今では、スーパーでしか見かける事がなくなってきました。
しかしもう一度いちじくの木を育てていく事も大切なのかもしれません。
美容と健康に良い無花果(いちじく)は、とても素晴らしいものなのです。