ミツバ、セリ、パクチーって、よく似ているって言われますよね?
どうやら3つとも、セリ科の植物らしいです。
きょうだいみたいなものですかね。
もしきょうだいにしても、それぞれに個性があって違いがあるはず。
果たしてどんな違いがあるのでしょうか!?
ということで今回は、三つ葉・セリ・パクチーの三者三葉(!?)について調べてみようと思います。
三つ葉・セリ・パクチーの違い・見分け方
三つ葉とセリの、形の違いは?
三つ葉とセリ、そもそも形の違いから名前が付いたようです。
三つ葉は、茎の先端に三つの葉が1か所から出ています。名前のままですね。
セリは、1本の茎の何か所もの場所から葉が出ています。その様子が『競り合って』見えるので、『セリ』になったとか。
名前から由来を聞くと、覚えやすいです。
ではパクチーは?
パクチーと「三つ葉・せり」の違いはなんといっても香りです。
パクチーの香りは非常に独特で、ハーブとして使用されることも多いくらい。
ただこの香り、好き嫌いが分かれます。
好きなたち人には『柑橘系』の香りと表現されますが、嫌いな人たちには『カメムシ草』と呼ばれてしまうとか。
極端ですが、そのくらい香りが他の野菜と違うようです。
三つ葉・セリ・パクチーの栄養
色を見てわかるように、3種類とも緑黄色野菜です。βカロチンや食物繊維なども豊富ですが、いずれも大量に食べる野菜ではないので栄養効果はわずかです。
例えばセリを100g食べると食物繊維の1日の必要量の1/7が摂取できます。
でも、セリは5本で約13gです。何本食べるといいんでしょうか…。
単体で栄養素を摂ろうと考えるより、他の野菜も一緒に摂取してトータルで考える方が現実的ですね。
では三つ葉・セリ・パクチーは栄養として期待できないのか、というとそうではありません。注目してほしいのが、香り成分です。
三つ葉の香味成分
三つ葉にはクリプトテーネンという香り成分があります。
食欲増進やリラックスの効果がありますよ。
吸い口として椀に入っている三つ葉、確かに食欲がわく香りがしています。
セリ
セリに含まれる香り成分の一つにピラジンがあります。
ピラジンには血栓予防、肝機能強化という効果があります。
セリは春の七草のひとつでもありますが、正月で疲れた内臓に優しい成分が含まれているようです。
パクチー
パクチーと言えば独特な香りですが、その香り成分はリナロールと呼ばれます。
個人的にはパクチーを食べると元気になるイメージですが、リナロールには鎮静作用があるとか。
落ち着きたいときはパクチーが良いのかもしれません。
三つ葉・セリ・パクチー、それぞれ代用できる?
三つ葉もセリもパクチーも同じセリ科の仲間なので、どれとでも代用は可能です。
ただ、この3つの決定的な違いである「香り」さえクリアできれば、です。
特に例えば吸い物の吸い口に利用する場合、いかにも和風の吸い物にパクチーは受け入れにくいですよね。でもパクチー好きにはOKかも。
セリ科の仲間にはほかに人参やセロリなどがあるようです。
たしかに人参の葉は若い頃だとセリ科の植物だなぁ、と納得しました。
実際に三つ葉の代用に人参の若い葉を利用する人もいるそうですよ。
まとめ・タイ人はパクチーをこんなに食べない
先日テレビで、日本人のパクチーの食べ方を現地の人(タイ人たち)が「おかしい」と指摘していました。
パクチーは香味野菜なので、日本でいうパセリのような食べ方を現地ではするそうです。
そのためかざりとして出された場合は、食べないこともあるとか。
日本では大量に食べる人もいるということは、もしかしてパクチーって、中毒性があるのかな?と考えてしまいました。
いずれにせよ、三つ葉・セリ・パクチーは香りが特徴的な、相互的に使える扱いやすい葉のようです。
香り成分も素敵な効果があるので、臨機応変に利用していきたいと思います。