夏といえば、海・山・川、アウトドアですよね!
夏を待ちわびていた方も多いと思います。
皆さんは、海や山へ遊びに行ったとき食事はどうされますか?
バーベキューを楽しむ方も多いと思いますが、流しそうめんも外せませんよね!
夏の日差しを浴びながら、竹で作ったレーンに綺麗な水とそうめんが流れていく様子は、見ているだけでも風情があります。
しかし、この流しそうめんにも意外な落とし穴があるのです。
流しそうめんで食中毒の危険が!?
過去に地域行事で開催された、流しそうめん大会で大規模な集団食中毒が発生しています。原因はノロウイルスや大腸菌による食中毒だと判明しました。
ノロウイルスは突然、激しい嘔吐や吐き気に襲われるのが特徴です。
症状は1~2日程度で収まりますが、非常に強烈で体にも負担がかかります。
これらの菌やウイルスは、どこにいたのでしょうか?
大腸菌などの細菌
実は、流しそうめんに使った水に細菌がいた、という調査結果が出ています。
水質管理がされていない沢水をそのまま利用したようです。
山の湧き水や沢水は、一見透き通っており綺麗ですが、水質調査がされていない水は多くあります。
湧き水や沢水を利用する場合は、水質の安全性の確認が必要です。
ノロウィルス
ノロウイルスの方は、水道の蛇口やホースの中から検出されています。
水自体は水道水を使っており安全だったのですが、古いホースを使うと中に細菌がいたり、カビが生えていたりするので注意が必要です。
流しそうめんをするときに気をつけるべき対策
対策の考え方としては、そうめんが流されてから食べるまでに菌やウイルスに触れさせなければいいのです。
水の衛生
まずは、管理された水道水を使うことが一番です。
湧き水は管理の状況がわからない場合もあるので、避けるのが無難でしょう。
どうしても湧き水を使いたいという場合は、絶対に管理者へ確認を行ってください。
ホースを使う場合は、なるべく新品を使用してください。
ホースの中や口を完全に殺菌するのは難しいためです。
手の消毒
次に手の消毒です。
そうめんを流す役割の人はもちろんですが、ながしそうめんは複数人の人が同じレーンにお箸をつけます。
ですので、手の消毒は全員がしておきましょう。
すぐに食べる
そして菌の繁殖の可能性があるため、ゆでたそうめんは、なるべく早く食べましょう。
同じ理由で、最後まで流れてしまったそうめんを、何度も繰り返し流すのも良くありません。
捨てるのはもったいないので、取りきれる量を考えて流しましょう。
食中毒以外で気をつける注意点
楽しく流しそうめんをするには、ほかにどんなことに注意すればよいでしょう。
防虫
山や川には虫が多くいるので、飛んでくる虫に気をつけましょう。
虫がレーンの中に入ると、気分が悪いですよね。
防虫スプレー等は、食材にかかると口に入ってしまうので、スプレーするときは回りに注意してからにしましょう。
スプレーは使わず、置くだけで虫除けが出来るタイプの商品もあるので、そっちを選ぶのも良いかもしれません。
グループの人選
複数のグループで行う場合、レーンごとの人選に気を配りましょう。
流しそうめんは、個人のお箸で流れてくるそうめんをつまみます。
気にしない人が入る一方で、あまり親しくない人とはちょっと・・・という方もいらっしゃいます。
全員が気持ちよく楽しむためにはそういう方への配慮も忘れずに行いたいですね。
まとめ
自治体主催でも食中毒の被害が出ています。
家族や仲間と行う場合、気が緩み、いい加減な準備をすることもあるかと思います。
ですが、流しそうめんには食中毒の危険性があり、しっかりと理解したうえで対策をとっていかなければなりません。
対策の基本は、水質を確認することと、手や使う道具を消毒することです。
まずはこの2点をしっかり守ってください。
せっかくの楽しい遊びが、食中毒になってしまっては台無しですからね。