アサリにホタテにアワビ、文字を見てるだけでお腹が減ってきますよね。
これらは日本で良く食べられる貝の名前です。
美味しいですよね、好きな方多いと思います。
いろいろな料理にも使えて、季節を問わず食べられるので主婦のに方も重宝する食材ですよね。
それに、春先から夏にかけては潮干狩りのシーズンです。
家族とのお出かけ先としてもぴったりですよね!
貝に限らず、自分で採ってきたものは何でも美味しく感じるものですが、ちょっと待ってください。
その貝、本当に安全でしょうか?
実は、貝には毒がある場合もあるのです。
貝毒とは?危険な時期は?
貝毒の読み方
「貝毒」は「かいどく」と読みます。
「ばいどく」と読んでしまいがちですが、それでは「梅毒」になってしまいます…。
貝毒とは
貝毒とは、アサリなどの二枚貝(貝殻が上下に合わさった貝のこと)に起こる毒化のことです。
本来、貝に毒はありません。
しかし、毒を持つエサ(プランクトン)を食べることで、貝にもその毒が溜まってしまいます。
ただ、貝に溜まった毒は毒エサを食べなければ、2週間程度で貝から消えてしまいます。
しかし、毒が溜まった貝を食べると、人の体に大変な影響を与えてしまいます!
貝毒の危険な時期
このプランクトンは寒い場所には生息していません。
ですから、海水温度があったかくなってくる4月ごろから、日本の海にもあらわれるようになります。
そうです、4月頃と言えばちょうどこれから潮干狩りという時期ですよね!
不安になる方もいるかと思いますが、有料で管理されている潮干狩り場などは基本的に安全なので安心してください。
とはいえ、症状がわからないと安心しようもないですよね。
ここからは、貝毒の症状を紹介していきます。
貝毒の症状
毒化した貝を食べると、いわゆる食中毒が起こります。
日本で多いのは、麻痺性貝毒と下痢性貝毒と呼ばれる2つです。
麻痺性貝毒
麻痺性貝毒はアサリやホタテ、赤貝、カキなどが持っている毒で引き起こされます。
症状はフグの毒に似ていて、頭痛・めまい・吐き気・手足のしびれなどの麻痺を引き起こす神経性の食中毒です。
急性の毒で、最悪の場合は2時間程度で死にいたる場合もあります。
怖いことに、麻痺性貝毒には治療法がありません。
12時間ほどで快方に向かい、回復すると基本的に後遺症は残りません。
下痢性貝毒
下痢性貝毒はムラサキガイやホタテの毒で引き起こされます。
症状は、嘔吐や下痢、腹痛を伴う急性の胃腸炎です。
こちらはひどくても3日以内には回復し、世界的にも死亡例はありません。
麻痺性貝毒よりは症状が穏やかですが、体は非常に辛く、脱水症状などにも注意が必要です。
このように、症状だけ見ても本当に怖いですよね。
何か自宅でできる対処法はないのでしょうか?
冷凍・加熱は解毒できる?
結論を言います。
家庭料理程度の火力や冷凍では貝毒は解毒できません。
ちょっとショックですよね。
貝毒は、私たちには解毒できないのです!
さらに、毒の有無も外見からは全くわかりません。
対処法は、毒のある可能性のある貝は食べないことだけです。
可能性があるのは、管理されていない場所や、海水浴で自家用に採った貝です。
ちなみに、スーパーで売っている貝や、飲食店で扱っている貝は、法律で検査の規定があるので、毒があるとは考えづらいです。
少しは安心して食べられますね。
まとめ
貝毒とはとても恐ろしいものですね。
最近では、大阪府で府内3箇所の潮干狩り場で例年より毒性の強い貝が見つかっているそうです。
持ち帰りの全面禁止などの対策を取っているようです。
また、河口で貝での食中毒の例もあるそうです
解毒もできないので、採ってきた貝を食べるときは本当に注意してください。
ポイントは、有料できちんと管理された潮干狩り場へ行くことです。
または、スーパーで買うかお店で出された貝しか食べないことですね。
楽しい潮干狩りですが、貝毒に注意して楽しんでください!