女の子の節句、3月3日は菱餅やひなあられ、ちらしずしなどを食べますね。
では男の子の節句、5月5日は何を食べますか?
私は西日本に住んでいて、幼いころ『子供の日』にちまきを食べていた記憶があります。
関東の方は柏餅が多いですね。
今では流通も発達し、ちまきも柏餅も同じくらい店頭で見かけるようになりました。
現在我が家には男の子がいないせいもあり、あまり「男の子の節句」を意識することがありませんが、たま~にちまきや柏餅を食べることがあります。
そんな時思うのが、「柏餅の葉っぱ、びりびり破れる…がはがしにくい…」という残念な状態…。
そこで今回は、食べているとびりびりに破れてしまう柏餅の葉っぱをどうにかきれいにはがす方法と、葉っぱに関して調べてみたいと思います。
柏餅の葉がくっつく対処法
いろいろ調べたのですが、結局のところ柏餅と葉のはがし方は、「水にぬらす」の一択のようです。
選択肢があるなら、そのぬらし方ですね。
さっと水にくぐらせる
柏餅をさっと水にくぐらせ、優しく葉を引っ張ると少しだけはがれてきます。
もう取れないところまで引っ張ったら、また水にくぐらせて葉を引っ張る、を繰り返します。
ゆっくりやるのがコツのようです。
指をぬらして間に滑らせる
キレイに洗って水で湿らせた指を、柏餅と葉の間にそっと滑り込ませながらはがしていきます。
水気が無くなったら、また指をぬらしてくださいね。こちらもゆっくりと行うと取れるようです。
いずれにしても、ちょっと大変な作業です。だったらいっそのこと葉を巻かなければいいのに…。
なぜ、葉を巻くのでしょうか?
柏の葉を巻く意味
じつは葉を巻くには意味があるようです。
5月5日は男の子の節句。男の子の健やかな成長を願う日です。
そんな日に食べる柏餅。利用されている葉は、じつは縁起物のようです。
カシワの木は、多くの木々と同じように春に新芽が芽吹きます。
新芽はやがて青葉になり、秋に枯れるのですが、枯れてもなんと散りません。
枯れた葉が散るのは翌年の春、新しい新芽が出るときです。
そのためカシワの葉には「代が途切れない」、つまり「お家安泰・子孫繁栄」という意味がこめられ、縁起物として男の子の節句に食べる餅に使われるようになったそうです。
他にも柏餅にカシワの葉を使用する理由として、においをお餅につけるため、があります。
確かにカシワの葉のにおいが、柏餅独特のおいしさに輪をかけてくれていますね。
やはり、葉は必要なようです。
柏の葉、食べる?食べない?
ところで、同じように葉を巻いたお菓子に桜餅がありますよね。
桜餅の葉を食べる人がいますが、柏餅の葉って食べることができるんでしょうか?
結論を言うと、「食べられたものではない」というのが、実際食べたことのある人の大半の意見のようです。
カシワの葉は繊維が非常に多く、人にとって毒である成分はないものの、食べられないようです。
食べられるとしたら、前に和菓子屋さんでお目にかかった柏餅らしき和菓子は葉まで食べられるようでした。
なんと、葉っぱが緑色のお餅で作られている「疑似葉っぱ」。
はがす必要もない、ナイスなアイデアだなと思いました。
さらに、カシワの葉を食べてしまう強者もいまして、
「オーブントースターで柏餅を葉っぱがくっついた状態で焼きます。
こんがりした葉と柏餅を一緒に食べると美味しいですよ」
だそうです。
う~ん…やったことはないけど…私はやはり、葉は残そうと思います。
まとめ
柏餅の葉についてまとめてみました。
葉と餅を離すには、水。葉を巻く意味は、子孫繁栄。柏の葉は、「食べられたもんじゃない」。
なかなか簡潔でしたが、何年もいろいろなことを知らずに食べていた柏餅が、こんなに情報を持っているとは。
物事は考えなければ知らないことが本当に多いなと、改めて思いました。