ろうそくの炎って見ているだけで癒やされますよね。
アロマの香りのするろうそくであれば、視覚だけでなく嗅覚でも癒やされます。
そんなろうそくを使った運動で「キャンドルナイト」というものがあるのをご存知でしょうか?
実はこの運動は、始まってからもう10年以上も経ち
100万人が参加するイベントにもなっているのですが
意外にご存知無い方もいらっしゃいます。
今回はそんなキャンドルナイトについて詳しくまとめてみました!
これを読んで、次に来る夏至と冬至の過ごし方のヒントにしてみてください。
キャンドルナイトとは?
キャンドルナイトとは、照明を消してろうそくを灯して過ごしましょうという運動のことです。
どうしてこのような運動が始まったのかというと
そこには2つの理由があります。
1.地球温暖化対策
2.癒やし効果
地球温暖化対策
2003年に環境省が、地球温暖化対策のため
ライトダウンキャンペーンを行ったのがきっかけと言われています。
照明を消した時に、使われたのがキャンドルだったのです。
わたしたちが普段何気なく使っている照明には、地球温暖化の原因である
温室効果ガスを増やしてしまう働きがあるのです。
なぜなら、電気を作る時に石油や石炭を燃やすため、二酸化炭素が発生してしまい
その二酸化炭素が増えると、温室効果ガスも増えるからです。
温室効果ガスを少しでも減らすために、ライトアップ施設や家庭の照明を消す運動の
1つとして、キャンドルナイトは始まったのです。
癒やし効果
ろうそくの炎には、「1/Fゆらぎ(エフ分の1ゆらぎ)」という癒やしの効果があります。
1/Fゆらぎとは、人を心地よくさせるある一定の癒やしの周波数のことです。
ろうそくの炎以外にも、ホタルの光や小川のせせらぎなどもあります。
これらは一定のリズムを刻むわけではなく
規則性のない自然界が作り出したリズムなのです。
この不規則なリズムが、わたしたちの心拍数に同調して自律神経を整えてくれるため
癒やしの効果があると言われています。
地球温暖化対策にもなり、さらに癒やしの効果もあるなんて一石二鳥ですよね。
なぜ夏至や冬至にキャンドルナイトをするの?
キャンドルナイトは夏至と冬至を特別実施日として活動しています。
なぜなら、世界共通の日だからです。
地球温暖化問題は、日本だけの問題ではありません。
世界共通の問題だからです。
それなのに、日本の祝日に合わせて行っていては、海外では活動しにくくなってしまいます。
そのため、キャンドルナイトは夏至と冬至の20時〜22時の2時間に行われるのです。
キャンドルナイトをしている間は何をして過ごす?
キャンドルナイトの過ごし方にルールはありません。
しかし、キャンドルナイトをより良くする過ごし方はあります。
それは、「ゆったりと過ごすこと」です。
なぜなら、キャンドルナイトはアメリカでは「スローライフ」をするための1つの方法だからです。スローライフとは、大量生産や高速型のライフスタイルの反対で
ゆっくりとした暮らし方のことを言います。
つまり、ゆっくりとした暮らしを実現するために、照明を消してろうそくを灯しているのです。
これを念頭において、おすすめの過ごし方をいくつかご紹介します。
読書
まず1つ目は、読書です。
大きめのろうそくを灯せば、十分に本が読める明るさになります。
その中で、忙しくて読めなかった本を読んで過ごすのはいかがでしょうか?
家族や友人との会話を楽しむ
2つ目は、家族や友人との会話を楽しむことです。
普段過ごしている環境と少し違う環境の中だと、普段言えないことも言えてしまうものです。
ゆったりとした時間の中で、これからのことを話し合うと
未来も明るくなるような気がしてきませんか?
入浴
3つ目は、入浴です。
お風呂に入ると誰しも癒やされますよね。
湯船にお湯をためて、照明を消し、湯船の足元の方にキャンドルを灯すと
一気にリラックス空間に早変わりです。
普段、忙しくシャワーだけで済ましている方にはおすすめの過ごし方です。
天体観測
4つ目は天体観測です。
天体観測と言っても本格的にしなくてもいいです。
キャンドルナイトが周知されていれば、隣近所の照明も暗くなっているはず。
光害によって見えなかった星が見えるでしょう。
100万人のキャンドルナイト
冒頭で100万人が参加するイベントもあるとご紹介しましたが、
東京の港区にある増上寺で行われる「100万人のキャンドルナイト」というものです。
このイベントでは、ろうそくに火を灯して過ごすだけでなく
ショーやライブなどのイベントもありますので、足を伸ばして参加してみるのも良いですよ。
増上寺のすぐ近くにある東京タワーも、一本のろうそくのように光を抑えて揺らめきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、キャンドルナイトについてご紹介しました。
夏至は空の一番高いところを太陽が通る日。
冬至とは空の一番低いところを太陽が通る日です。
夏至と冬至、年に二回だけですが、地球環境を想い、電気を消してろうそくを灯してみてはいかがでしょうか。
一人ひとりが試みることで、夏至と冬至の夜は星がよく見えるようになるでしょう。
写真の商品、青い鉱石のようなキャンドルをグラスに浮かべ火を灯すと、とても幻想的で心を奪われます。