松竹梅の法則って聞いたことありますか?
マーケティングやセールスを学んだことがある人は
聞いたことがあるワードかもしれません。
松竹梅の法則ってどんなものなの?
実際の現場ではどう活用していくかを解説していきたいと思います。
今回は松竹梅の法則についてわかりやすく解説していきたいと思います。
松・竹・梅、あなたはどれを選ぶ?
例えば、あなたが大切な彼氏・彼女あるいは旦那さん・奥さんと記念日に高級な鉄板焼き店の
予約をするとしましょう。
「松」コース 20,000円 A5ランク和牛・魚料理・サラダ・ガーリックライス・味噌汁・デザート
「竹」コース 15,000円 A3ランク和牛・サラダ・ガーリックライス・味噌汁・デザート
「梅」コース 10,000円 ハンバーグ・サラダ・ガーリックライス・味噌汁・デザート
この3つのコースから選ばなくてばならないシチュエーションです。
あなたならここでどのコースを選びますか?
目を閉じて考えてみてくださいね。
松竹梅の法則とは・真ん中を選ぶ心理
筆者は正直言って「ケチ」です(笑)
僕だったら、おそらく迷わず「梅」コースを選ぶでしょう。
しかし、通常の感覚を持つあなたならきっと以下のように
考えるかもしれません。
大切な彼女とのデート・・・。
かっこいいところを見せたいからここは迷わずA5ランク和牛の「松」コース・・・
でも、今月は色々遊びにお金を使っちゃったからなぁ。
「梅」にして安く済ませようかな・・。
でも、彼女にケチって思われたくないし・・・。
鉄板焼きの店なのにハンバーグを選ぶのもちょっとカッコ悪いよな・・。
う〜ん、真ん中の「竹」コースだったら一応それなりにコース料理でカッコつくし、
ケチとも思われないか!!
じゃあ、「竹」コースにしちゃおう!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
こんな感覚を持ったことはないですか?
実はこの感覚は科学的にも立証されているのです!!
「極端の回避性」
こういう名前が付いているんです。
学問としての「行動経済学」でも立証された
人間の行動の特徴なのです。
比率的に言うと
松:竹:梅=3:5:2 とも言われています。
別名「コルディロックスの法則」とも呼ばれています。
これはイギリスの有名な童話「3びきのくま」のエピソードから
由来があります。
女の子が森でクマの家を見つける。誰もいないので入ってみると、テーブルの上にお粥が置いてあった。1つ目のお粥は「熱すぎる」。2つ目のは「冷たすぎる」。3つ目のは「ちょうどいい」ので、全部飲んでしまう。
女の子は疲れていたので椅子に座ろうとした。1つ目の椅子は「大きすぎる」。2つ目のは「もっと大きすぎる」。3つ目のは「ちょうどいい」ので座ったが、椅子は壊れてしまった。
眠たくなったので寝室に行ってみると3つのベッドがあった。1つ目のベッドは「固すぎる」。2つ目のは「柔らかすぎる」。3つ目のは「ちょうどいい」ので、そこで寝てしまう。
いかがでしょう?
3つの選択肢があった場合「ちょうどいい」ものを選んでしまうのが
人間の性質なのです。
松竹梅の法則をマーケティングで使うコツ
では、人間の「ちょうどいい」を選んでしまう性質を分かった上で
マーケティングにどう活用していけばいいのでしょうか?
先ほど例に出した、鉄板焼きの事例でいくと・・
人は往々にして「竹」を選んでしまう。
勘のいいあなたならお気づきかもしれませんが、
結論から言うと
『一番に売りたい商品の価格帯をちょうどいい真ん中に置く!!』
です。
言い換えると
「一番売りたい商品の価格の上下に異なる価格帯の商品を用意する」
です。
では「一番売りたい商品」とはどんな商品ですか?
それは
「利益が取れる商品」ですよね!
「利益が取れる商品」は基本的には「顧客の役にたつ商品」であることが
多いです。
あなたの商品はそれだけの「価値」があると認められ
「顧客に役に立つ」のですから利益が取れて当然ですよね。
しかし、売れなければ「顧客の役に立つ」ことすらできません。
売れる仕組みを作るのがマーケティングになりますので
せっかくあなたが思い入れのある「価値ある商品」を
世に出す際はこの「松竹梅の法則」を活用して売れるようにしなくては
なりません。
注意が必要なのは、高価格帯商品である「松」は本当に価値ある
その価格に見合った商品設計にすることです。
価格が高いのに「竹」と変わらないということでは
クレームにつながりかねませんし、信用問題にもつながります。
まとめ
こう理論を並べてみても、うまくいかないのがビジネスの実際・・。
一番ボリュームをとって稼ぎたい「竹」ではなく
「松」が一番売れてしまうかもしれませんし、
「梅」が売れてしまうかもしれません。
これはやってみなければわかりませんが、
科学的に証明されたものですから
一度テストで検証してみるのも1つだと思います。
筆者もセールスの現場では活用して
うまくいっている事例もあります。
1度お試しあれ!
消費者が「知らない間に買っている」!?
脳が喜ぶマーケティングの極意が詰まっています!!