『始めるのは簡単』、『止めるのは難しい』ってこと、ないですか?
学校のPTAや町内会で「恒例の行事を作ろう」となると、役員さんたちが張り切って開催にこぎつけるのですが、継続が難しくなって「止めたい」と皆が思うようになっても、だれも「止めましょう!」と言い出せない…私が何度か経験したことです。
やめるのって勇気がいるんですよね。
恒例になってしまっているお中元やお歳暮にも同じで、「そろそろこの人に贈るのをやめたい…」と思っても行動に移すにはちょっとした思い切りがいるものです。
そこで今回は止めたいお中元やお歳暮の、上手なコトの運び方について調べてみました。
お中元・お歳暮をどちらか、または両方止めたい
始めるときは「感謝の気持ちを届けたい」という気持ちがこもるお中元やお歳暮も、時が経ち相手との関係性が変わるにつれて「負担になってきた…」という想いがだんだんわいてくるものです。
気持ちはこもっていないけれど、表面的に繕うために贈る儀礼のことを『虚礼』と表現します。『虚礼』は大変失礼な行為に当たります。
本来お中元やお歳暮は義務や義理で続けるものではないので、もしかすると送った相手側も「送られて申し訳ない」と感じているかもしれません。
「止めたい」と思った時は、失礼のないように行動に移していきましょう。
止めるタイミングは?
贈る相手との関係で、止めるタイミングは様々です。
例えば親戚に贈っている場合。進級や進学など、子供の成長過程でどうしても物入りになってきますから、相手に伝えるいいタイミングになります。
また職場でお世話になっている人に贈る場合は、転勤や転職などのタイミングが止めやすいです。
仲人さんに贈っている場合は、一般的に3年から5年を目安に贈るのをやめる人が多いようです。
人生の節目と相手との関係で、お中元やお歳暮をやめるタイミングを考えるとわかりやすいですね。
止める伝え方
実際にお中元やお歳暮を止めた経験がある人に聞いたアンケート調査では、参考になるやめ方(伝え方)が複数回答されていました。
どんな止め方があるのか見てみましょう。
1位・きっぱりやめた
お中元やお歳暮を一方的に贈っているだけ、またはこちらから贈らないと相手方からお返しが来ない場合は、止めてしまうのが一番手っ取り早いですね。
アンケートでも23%の人が「きっぱりやめた」と回答しています。
「でも、すっぱり止めるのには抵抗が…」という人は、回数と金額をだんだん減らしてみてはどうでしょうか?
例えばお中元とお歳暮を両方送っているようなら片方にする、通常5000円のギフトを選んでいるなら3000円にする、など。
お中元とお歳暮どちらかを止めたいとき。
一般的にお歳暮の方が重要視されています。
お中元を止めて、お歳暮だけにするのがよいと思われます。
フェードアウト作戦なら相手側にも徐々にニュアンスが伝わるかもしれませんね。
2位・お礼状
贈らなかった相手からお中元やお歳暮が届いた場合、「お礼状だけ出して気持ちを伝えた」という人が14%いました。
お礼状には「今後はお気遣いなく」と一文を添えると相手にはっきり伝わりますよ。
3位・「お互いに止めよう」と直接話す
近しい人とのやり取りなら、直接話をすると分かりやすいですね。
例えば電話などで「これからはもっと気兼ねないお付き合いをしたいので」と言葉を添えれば角が立ちません。
アンケートでも、お互いの意思を確認してやめたと回答した人が11%いました。
どの止め方をするにせよ、人間関係をそこですっぱりと切ってしまうことのないように、年賀状や季節のご挨拶は続けるようにすると円満な関係を保てますよ。
まとめ
大人になって思うのは、無理をしないで付き合えることが人間関係を長続きさせるのに大切だ、ということです。
お中元やお歳暮にしても、無理をして贈っていたのではかえって関係がこじれてしまいます。
いい関係を保つためにも、止めたいときはタイミングを見てきっぱり行動に移すことが大切ですね。