かぼちゃといえばおなじみの野菜ですが、一口にかぼちゃといっても、いろんな種類があるのを知っていますか?
現在、日本に出回っているかぼちゃには、大きく二つに分けて、「日本かぼちゃ」と「西洋かぼちゃ」。
今回は、この「日本かぼちゃ」と「西洋かぼちゃ」、そして年々、日本でも盛り上がりを見せているハロウィンのかぼちゃについてのお話をします。
日本のかぼちゃ
戦国時代にポルトガル人がカンボジアから持ち込んだと言われているのが日本かぼちゃ。
かぼちゃという名前は、カンボジアから来たことが由来になっているのですね。
水分が多く、粘質で、あっさりした味が日本かぼちゃの特徴。
見た目は、上から見ると菊のように見える溝があるものやゴツゴツしているものが多いです。
ひき肉や魚のすり身との相性がよく、くり抜いて中に詰め物をした「印籠蒸し」は定番の料理です。
また、薄切りにして水にさらすと、サラダとしても美味しくいただけます。
実は、現在では日本かぼちゃはあまり多く出回っていません。
スーパーで見かけるかぼちゃは、ほとんどが西洋かぼちゃになります。
しかし、和食店などでの需要があるため、根強い人気です。
日本かぼちゃの品種で代表的なものは、「黒皮かぼちゃ」「小菊かぼちゃ」「鶴首かぼちゃ」などがあります。
ちなみに、うちの母が家庭菜園で作っていた品種で「バターナッツ」というかぼちゃがあるのですが、これも分類上は日本かぼちゃの仲間だそうです。
名前からして日本ぽくないので、意外ですね。
西洋のかぼちゃ
西洋かぼちゃは、19世紀にアメリカから飼料用として導入されたと言われています。
それが明治期に品種改良され、しだいに食用として普及しました。
昭和40年代ごろから一気に広がり、今では日本かぼちゃにとって代わる主流となっています。
特徴は、甘みが強く、水分が少ないこと。
加熱するとホクホクとした食感になります。
果肉が日本かぼちゃよりも濃い色をしているのも特徴の一つです。
その理由は、カロテンの含有量が多いため。
なんと、日本かぼちゃの約5,5倍も含まれています。
西洋かぼちゃは甘みが強いので、ソテーにするだけでも美味しいし、揚げ物、蒸し物、炒め物などにも合います。
また、パンプキンパイなどのお菓子にもよく使われています。
主な品種には、「えびすかぼちゃ」「みやこ」などがあります。
ハロウィンのかぼちゃは食べられる?
夏休みが終わるころになると、ハロウィングッズが一気に店頭に並びますよね。
日本でもここ数年で、ハロウィンがすっかりメジャーになりました。
ハロウィンといえば、かぼちゃをくり抜いて作った「ジャック・オー・ランタン」
ご家庭で作られる方もいらっしゃると思います。
本物のかぼちゃで作ると、子どもがすごく喜ぶんですよね。
ところで、ジャック・オー・ランタンで使われている鮮やかなオレンジ色のかぼちゃ。
普段食べているかぼちゃとは種類が違いますが、あのかぼちゃって、食べられるのか気になりませんか?
もしかしたら、美味しいかも?!
そう思っている方もいるかもしれませんね。
でも、残念ながら基本的には食べるものではありません。
アメリカでも、ジャック・オー・ランタンに使うかぼちゃは食用ではなく観賞用として売られているそうです。
聞いたところによると、食べられないというわけではないけれど、美味しくないとのこと。
私自身、食べてみたことはないので、おすすめはしません。
でも、どうしても食べてみたければ、飾りに使ったものではなく新しいかぼちゃでチャレンジしたほうがいいと思います。
最後に
いろんな種類のかぼちゃがあることが分かりました。
普段食べているかぼちゃは西洋かぼちゃの仲間だったのですね。
今まで考えてみたこともありませんでした。
もうすぐハロウィン。
美味しいかぼちゃ料理と可愛いランタン。
どっちも作ってみたいなと思います。