4年前に、現在の家に引っ越してきました。
それまで住んでいたのは昭和から建っていた古い住宅で、今の家とは違い気密性も良くないため、冷暖房費も相当かかっていました。
なので、引っ越した当初は家の中の快適さにそりゃもう驚きました。
しかし、そんな素敵な新築にも一つ難点があります。
食品が腐りやすいのです…。
これは、「気密性の高い家あるある」らしいのですが、どういうわけか、パンとか果物とか、カビがすぐに生えてしまうのです。
特に梅雨時期。もう、冷蔵庫がフル活用です。
当時はすでに子供も幼稚園で、カビを教えて「食べちゃだめよ」で済みましたが、もし何でも口に入れる赤ちゃん時代に引っ越していたら、今よりもっと気を使っていたでしょう。
そこで今回は、もしもの時のカビ知識、冷静に恐れるための「カビを食べたら」について調べてみたいと思います。
カビの種類
食品につくカビを調べたところ、2種類あるそうです。
・青かび
パン、もち、乳製品、果物などに生えるカビです。
箱買いしたミカンの、底の方の最後に食べるあたりに生えているのを見たことがあります。
・こうじカビ
醤油やみそなどの麹菌を利用した発酵食品にできるカビです。
昔聞いた話ですが、同じ「腐っている」でも、人間に有益なら『発酵』、人間に害があるなら『腐敗・カビ』と呼ばれるようです。
人間の都合で良い悪いが決まって、なんだか申し訳ないですね。
どんな症状?
カビを食べても過度な心配はしなくて大丈夫
少量のカビを食べたくらいなら、じつはそんなに心配をしなくていいようです。
人間の胃は、ものすごい消毒場です。
胃酸でたいていの悪い菌は死滅させてしまいます。
カビもそうですが、例えばインフルエンザ。
インフルエンザ予防は、昔は「手洗いうがい」でしたが、今は「手洗いちょっと飲み」だそうです。
水でもお茶でも、頻繁にちょっとずつ飲むことで口の中に入ったインフルエンザウイルスを胃に流し込み、胃酸で死滅させます。
(ちょっとずつ飲むドリンクは、カテキンを含んでいるお茶などにすると効果倍増だそうです)
そのくらい胃酸は強力な殺菌作用があるので、少量のカビを食べたくらいならまず様子を見て、赤ちゃんが元気そうなら大丈夫です。
カビよりも注意してほしいこと
カビが発生している、ということは、食品が腐敗して食中毒菌も発生している可能性もあります。
むしろカビより怖いのがこちらかもしれません。
もし赤ちゃんに下痢や嘔吐が続き、本人も元気がないようなら病院へ連れて行ってあげてください。
対処法は?
1番の対処法は、食品をカビさせないことです。油断せず、しっかり冷蔵庫に入れてください。
また、赤ちゃんの手の届くところに食品を置かないことも重要です。
「ちょっと目を離したすきに…」が、カビを食べた赤ちゃんに一番多いパターンだそうです。
気が付いたらカビ付のイチゴをいくつか食べていた!
一つ事例を紹介します。
誤ってカビ付イチゴをいくつか食べてしまった赤ちゃん。お母さんは救急病院に電話を入れ、対処を伺いました。
すると「食べたばかりなら口の中に指を突っ込んで吐き出させてあげてください。
そのあとは様子を見ます。下痢嘔吐、本人が元気ない状態が丸1日続くようなら病院へ行ってください」と言われました。
結局この赤ちゃんは元気なまま丸1日過ぎたそうです。
実際、病院へ行ってもたいした症状がなければ「様子を見ましょう」と言われてしまうケースも多いとか。
あまり過敏にならず、『様子を見る』が大切です。
赤ちゃんが普段と違うかどうかは、お家の人が一番よくわかりますから。
まとめ
赤ちゃんがなんでも口に入れるのは、抵抗力をつけるために雑菌を食べるからだ、と聞いたことがあります。
たしかにきれいすぎて無菌状態で育った子の方が、集団生活を始めたとたんに菌をもらって病気になりやすいかも、と思いました。
様子を見て、適宜必要な行動(見守る・受診するなど)で、冷静にケアしてあげてください。
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