だるまに願掛けって、したことがありますか?
私にとってのだるまのイメージは、選挙です。
選挙中に片目が黒く塗られた「だるま」のもう片方の目を、選挙後に誇らしげに、もとい、うれしそうに政治家が黒く塗りつぶすイメージです。
実は主人が選挙運動にボランティアで参加したことがあります。
「選挙終盤は、何だかおかしなアドレナリンが出てきて、みんなおかしくなったように盛り上がる」と言っていました。
そんなに盛り上がるなら、だるまの両眼を完成させたときは感無量でしょうね。
でも、反対に選挙に落選した政治家はどうするのでしょうか?
今回は政治家に限らず、だるまに願いを込めたけど叶わなかった時、どうするのかをまとめてみました。
願いが叶わなかっただるま、どうする?
まずはだるまの基本的な使い方(!?)について、確認します。
だるまを神社などで購入し、叶えたい願を想いながら片目を入れます。願いが叶ったら両眼を入れて、1年経ったらお寺で供養するそうです。理想的なパターンですね。
それでは願いが叶わなかった時は、だるまの目はどうすると思いますか?
これは、これは地域にもよるし、その人の考え方にもよるようです。
平たく言えば、「目を入れても入れなくてもどちらでもいい」らしいですよ。
私なら、せっかくだから叶わなくても入れてしまいたいです。むしろ、入れてみたいです。
だるまへの願いにも期限があるの?
「5年前に購入しただるまに、『彼女ができますように』とお願いをして片目を入れた。でも、未だできず…」
って気の長い人、いませんか?
残念ながらこれではもう、だるまにどう祈っても願いを叶えてもらえないそうですよ。
だるまが願いを叶える力を持っているのは、片目を入れてから約1年です。
1年の間に願いが叶ったら、次の年には少し大きなだるまを購入し、そうやって年々少しずつ大きくしていきます。
反対に願いがかなわなかったら、次の年も同じ大きさのだるまを購入します。
つまり、だるまは永遠に小さくならないようです…。
願いがかない続けると、そのうち大変なことになってしまいそう、と思うのは、余計な心配ですね。
だるまの処分・供養は?
使い終わった…いえ、願掛けが終わっただるまは、どう扱えばいいのでしょうか?
一番わかりやすいのが、購入した場所に供養をお願いすることです。
では、購入した場所が遠方であったり、諸事情でいけない場合はどうするのでしょうか?
お寺で供養
だるまはもともと、達磨大師がモチーフとなっています。
達磨大師とは禅宗の偉い僧侶で、紀元前4世紀の終わりごろにインド南部で王子として生まれ、国王が亡くなった後で出家して僧侶になります。
その後、仏教の布教のために中国へ行き、熱心な活動の末に禅宗の開祖として敬われたそうです。
達磨大師とだるまを関連付け、だるまの供養はお寺が良いという人が多いですね。
神社で供養
あまり達磨大師にこだわりのない人や、近所にお寺がない人、また神社でだるまを購入した人などは、だるまの供養を神社にお願いするようです。
どんど焼きで燃やす
皆さんの地域には「どんど焼き」がありますか?お正月の飾りや書初めなどを、竹をくべて火をおこし、燃やしてしまう行事です。
この風習があるところでは、だるまも一緒に燃やしてしまう人も少なくないようです。
結論として、どういう形であれ供養をしておけば問題ないですね。
では、ゴミに出すのはどうでしょう?
もちろんだるまの素材自体多くは燃えるゴミに出せるものですが、さすがにこの行為は「違法ではないが不適切」といったところでしょう。
できればやはり、供養をしてもらいましょう。
まとめ
だるまの買い替えにルールがあることを、今回調べて初めて知りました。
どうやら大きなだるまを持っている政治家は、願いをたくさん叶えてもらっているようですね。
ゲン担ぎが大切な商売ですから、供養もきちんとしているのでしょう。
だるまの大きさ一つにも、いろいろ想像ができますね。