社会人経験を重ねると、上司の祝賀会や同僚の結婚式、親戚の法事などに
出席する回数が増えてきますよね。
でも、これらでのマナーって誰も教えてくれません。
本当にこれで大丈夫かな?と不安になったり
これで出席して恥をかいたらどうしようと心配になったりしませんか?
今回は様々なマナーの中でも、1番曖昧な服装について注目してみました。
招待状に「平服でお越しください」と書かれていた場合の「平服」って一体どんな服装のことを指しているのでしょうか?
これからご紹介する本文を読んで、自信を持ってお祝いの席や法事に参加しましょう!
「平服でお越しください」の平服とは何?
「平服でお越しください」と書かれている時の平服とは
「正装ほどかしこまった服装(礼服)でなくても構わない」という意味です。
本来であれば、格式の高い式典では「礼服」や「正礼装」を着用することが基本ルールです。
礼服とは、男性であれば「モーニングやタキシード」
女性であれば「ドレス」といった気品のある格好のことです。
しかし、こういった礼服や正礼装では堅苦しさが増してしまうため
招待する側が、ゲストにもっと気軽に楽しんでほしいという意味を込めて
「平服でお越しください」と案内してくれているのです。
気をつけて欲しいのが、辞書で平服と調べると「普段着」と出てきます。
そのため平服を普段着だと思い、普段着ている服を着ていってはいけません。
あくまでも、「式典」であって近所の井戸端会議ではないのです。
主役にお祝いや感謝の気持ちを込めて、失礼のない服装をしましょう。
まずは、「平服=正装ほどかしこまった服装でなくても構わない」ということをしっかり頭に入れておきましょう。
祝賀会・結婚式での服装
結婚式における平服とは、
女性の場合は「スーツもしくはワンピース」で、男性の場合は「スーツ」です。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
女性の場合の平服
女性はスーツよりもワンピースを着る方の方が多いです。
しかし、ワンピースと言ってもデザインがさまざまですよね。
そこで気をつけてほしいのが、ワンピースのデザインです。あまりにカジュアルなものは避けましょう。
おすすめとしては、淡い色味のワンピースに小ぶりなアクセサリーを身につける服装です。
結婚式の場合は、花嫁さんの色とされている「白」は絶対に着てはいけません。
また、祝賀会も結婚式もお祝いの席のため、お葬式を連想させる「黒」を着ることもやめましょう。
あとは、足元ですが黒いストッキングやタイツもNGです。
あなたの肌の色に合ったベージュのストッキングを履きましょう。
男性の場合の平服
男性の場合は、黒いスーツや暗い色味のスーツが一般的です。
中に着るシャツは白色で、ネクタイは白かシルバーのものを身に着けましょう。
しかし、これではビジネススーツとも見えてしまいます。
そうなることを防ぐために、胸元のポケットにポケットチーフをあしらいます。
ポケットチーフには、シルクの素材のものをすると華やかさが引き立ちますよ。
リネン素材のものは、お昼のお祝いの席に向いているもので、夜のお祝いの席には向いていないので時間に気をつける必要があります。
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性別に関わらず言えることは、参加する会場やゲストの雰囲気を考慮して服装を選ぶということです。
会場が華やいだ雰囲気なのに、あなたの服装がカジュアルだと、招待してくれた方にも申し訳ないですし、あなた自身が会場で浮いた存在になってしまいます。
また、ゲストの年齢層も考慮した方が良いです。
年齢層が高めの式の場合は、フォーマルな服装の方が印象が良くなります。
法事での服装
お葬式から三回忌までは基本的には喪服を着用しますが、七回忌以降になると平服でお越しくださいと案内される場合が増えてきます。
この場合の平服とは「喪服でなくても構わないけど、黒っぽい服装」のことを指します。
女性の場合は「紺やグレーのワンビース」で、男性の場合は「紺やグレーのスーツ」です。
またそれぞれ詳しく説明していきますね。
女性の場合の平服
喪服に近いかたちのため、ワンピースがおすすめです。
しかし、女性はお茶を用意したり、食事を運んだり動くことが多いですよね。
そのような場合は、暗い色味のパンツスーツを着用しても問題ありません。
スーツの中に着るインナーは、華やかすぎない白色のものにしましょう。
足元ですが、必ず黒色のストッキングを着用しましょう。
夏場で暑いのも分かりますが、生足やベージュのストッキングはNGです。
アクセサリーは真珠のものが無難です。
しかし、無理に身に着けなくても大丈夫です。
男性の場合の平服
男性の場合、ネクタイが悩むところだと思います。
喪服と言われれば黒色のネクタイですが、平服の場合は紺色でもOKです。
暗い色で派手ではないものが好ましいです。
また靴は喪服と同様に、ツヤのない黒い革靴にしましょう。
結婚式ではツヤのある物が好ましいのに対して、法事の場合は反対になるため注意が必要です。
法事の場合は、季節に問わず黒い装いになるため、夏場はどうしても暑苦しくなってしまいますよね。
しかしいくら平服と言っても、露出を多くするのは性別関わらずNGです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、様々なシーンにおける平服についてご紹介しました。
これで祝賀会・結婚式・法事に参加しても恥をかいたり、不安になったりすることはありませんね。
ぜひ参考にしてみてくださいね。